紙コップを満たす時間 
計算機を分解し続ける少年の側で 
親戚の人が斜めになってる
今日会いたい人の 
苗字が思いつかないのだ
 
 


こんなにも雪に降り込められるのを

喜ぶものがいるなんて

そうやって清らかなものに

深く深く染められていくのを

待っていたものがいるなんて
  いいですか
  コンクリートの塊を
  右脳の隅に沈めておくから
  ちゃんと見ていてくださいね



  そう言われたのは
  日曜日のことだったので
  ひょっとする ....
相手をたいせつにするために、待つ、ということを、おぼえなければならない。 エンドマーク

{引用=



片付かないページを見て
父親たちは 溜息をつき
母親たちは 腹を痛めた
子供たちは 首を切り
土くれを 青紫に染めた

毒を喰らう
毒を喰らう ....
どんなに大きい雨の粒が頬を打とうとも






















 ....
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし 
 ....
 
 
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で

ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから

産まれてくる、ということに
ここにいる、ということ ....
1、むしゃくしゃしてやった
2、大恐竜展の破壊の思い出
3、あの娘はトラック
4、踊り場にて
5、職安通りコンチネンタル
6、GoJapanese
7、ゆめのある人
8、あの娘はトップブ ....
食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が みみなので
工房の全ての音が ....
残雪が疎らになった道から顔を上げると
紅い紅葉が目に飛び込んで来た
オヤと思って目を転ずると
空色の空を背景に橙色の橙が大きく実っている

通勤客の群れが通り過ぎて行く
皆同じような黒いコ ....
晴れた冬の日に
















三年を暮らした家に荷物を取りに行った
 ....
{引用=
最近のまぼろしって精巧だから、きっときみを欺きます。


友だちや恋人がある日突然、人造人間にされても気付かない。
体育終わって空見上げる女の子、おでこのナンバリングに汗が ....
{引用=あなたが絶望をくだっていく
だから私がここで受け止める
そうして少しでも闇夜が静まりますように
ひらいた窓辺にも太陽がもどりますように}
 シに到達できず、
 ラララさまよう、
 ♭や♯は
 いくらでも付けれるけれど、
 僕は鮭の子孫じゃないし、
 川に逆らって産卵できるほど、
 金の感情が得意ではない
 ひかるよひか ....
呆然として
60年が過ぎた
そのあとの
60年
赤ん坊は生まれず
人口が減少しても
私はいない

冬の部屋は
寒い

小さな湯のみに
あふれるほど
膨れた
中国茶を
啜 ....
その南の島には雲をつく高山がある
山からは川が流れ出し川縁には数軒の丸太小屋
朝日が登ると同時に一軒の丸太小屋の戸が開いた
親子が力を併せてカヌーを運び出す
朝靄をついて川に漕ぎ出す
昼前に ....
 海をブラウン管が渡ってゆきます。

 空を映す管面に鳥が舞い降りて、また飛び立ちます。

 手紙が 一通入っています。
 
 
  正午ぐらいに
  この公園の上空に
  赤い飛行機がやってきて
  幾つかの小石を落としてゆくのを
  その妊婦はじっと待っている
  背板にコカコーラのロゴが
  描かれたベ ....
  永い夜の後に
  束の間の朝が来て
  君はシャワーを浴びている
  水の弾けるその音だけを僕は
  窓辺に立って、じっと聞いている



  冬の朝陽に目を細め
  少 ....
ごめんね、チンペイくん
(・・・・・・・)
わたし、チンペイくんのこと傷つけちゃったね
(・・・・・・・)
怒ってる?
(・・・・・・・)
やっぱり、怒ってるんだ・・・
(・・・・・・・ ....
青いビニール袋を頭にかぶった集団が
夜明けを瓶につめて持ち運んでいるのを
プールサイドの金網の隙間からのぞいている

底に沈んだラジカセのまわりには
人体模型を改造してつくった爆弾が設置され ....
君が自力通学を始めた
家のドアを開けるところから
養護学校の門をくぐるまで
たった独りで
独りっきりで

君はもう17歳なんだし
大したことはないじゃないかと
他の人は思うだろうけれど ....
街は凍りついていた
遠くで元血統書付きの野犬が唸り声を上げている
路上に放置された氷点下の水槽では
オレンジと赤と黒の模様の金魚が固まり
夏向きのお洒落なスイーツに見える

この冬の寒さは ....
・クリスチャンでない僕らは上手な祈り方を知らなかった。

日曜日になると、僕とレモンは当たりをつけた家を訪れる。金属製のドアノックを叩く。臆病な小鳥が屋根から飛び立つ。家人は不在だ。そういう決 ....
  彼女は桜色の服を着ていた
  胸はどちらかというと小さく
  前髪は幼く整えられていて
  なにかの花の香りがした



  彼女はただ、
  ある朝、部屋に入ってきた
 ....
書類を見ていると 何か
忘れものをしているような気になってくる
言葉の海に眠る時間
私の思い出さない何かを
確実に彼らは知っているのだ

紙の上に印字されたメタ・メッセージが
私をひきつ ....
時とは寂しい
この地面に落ちていった葉っぱも
さわさわと生きていた
黄金色の頬を
なびかせているあの草むらも
あおくあおい雲を柔らかに包んでいた

てのひらもそうさ
結び合うことでかた ....
前に倣って
ころんだらおわり
鬼がさしだした飴だま
三角はとどまり
はじまらない川の舌根
視座の痛点をかみ
まばたきした脳をころす
薄く張ったハム
お前には娯楽をやる
アルゴルを回遊 ....
澄み渡っている
どこまでも続く  一点の白さえない青



澄み渡っている
今日が最期の日なら申し分ないな と
思わせるような  青、青、青



光の具合でかすかにグラ ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1918)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
age1- たもつ自由詩712-2-23
- 杉菜 晃自由詩6*12-2-23
コンクリート- 草野春心自由詩8*12-2-23
深呼吸して- はなもと ...自由詩8*12-2-23
2011+リライト- ブルーベ ...自由詩2*12-2-22
どんなに大きい雨の粒が- TAT自由詩312-2-22
もうふ- 凛々椿自由詩10+12-2-22
ブルゾン- たもつ自由詩9+12-2-22
222- 馬野ミキ自由詩1012-2-22
みみ- そらの珊 ...自由詩26*12-2-21
自然それとも不自然- たにい自由詩212-2-21
ジョナサンダイヤモンド- TAT自由詩512-2-19
七次元目のチャイム- しもつき ...自由詩1912-2-19
螺旋階段- 理来自由詩4+*12-2-19
伸びる葉のシ- 狩心自由詩2*12-2-19
立春- まんぼう ...自由詩312-2-19
常夏の島- たにい自由詩212-2-19
手紙- 佐倉 潮自由詩812-2-19
妊婦と赤い飛行機- 草野春心自由詩8*12-2-9
象を待つ- 草野春心自由詩612-2-6
ごめんね、チンペイくん- 花形新次自由詩2*12-2-3
ヘイドペラジックダブ- 魚屋スイ ...自由詩5*12-2-3
小さな旅立ち- 花形新次自由詩7*12-2-2
あんまり寒いから今夜は熱燗にします- 花形新次自由詩4+*12-2-1
レモンの花が咲くところ- コーリャ自由詩812-1-30
隙間- 草野春心自由詩6*12-1-16
言葉と時間- 宮岡絵美自由詩712-1-15
てのひら- T.L自由詩412-1-9
占い(連想による)- 野中奈都自由詩812-1-9
青、青、青- komasen333自由詩1*12-1-9

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