桃の味なんてしないわ
紅茶に潜ませた桃色が匂うだけ

真っ赤なソファが拒絶
白いシーツの群れが
羊に見えたのは内緒

絡めた指から零れたのは
夜粒の欠片だとあなたは言うけど

違う ....
伝わらなかった思いがいつも胸の中で燻っている
平気、平気、大丈夫
そんな言葉はもう要らない
強がりと我が侭は紙一重
貴方の手に繋がりたかった
願いなんて安易な言葉で片付けてたの
だって、夢 ....
「自由」って言葉ほど魅力的なものは無かったけれど
それを手にして振りかざして生きてきたけど
本当は誰の手中にも納まっていない
そんなちっぽけじゃないんだ、じゆう。

何にも縛られない世界で息 ....
太陽が沈んでゆく
そこが西の空だ
そして今日は下弦の月
だからすぐには
月を見ることができない
真夜中までじっと待て
そうしたら
太陽が沈んだ反対側を見ろ

今日の理科で習ったばかり ....
明日また現実に戻るんだ
オフィスレディの宿命みたいに
あのチェアーの回転具合の悪さ
どうにかしてよ

勤務歴1年
もう慣れ親しんだ仲みたいに
言わなくても分かるを合言葉に
書類を投げる ....
知っていたよ

その言葉が嫌いです
私の事全て分かったように言わないで

知っていました

ごめんなさい
私も貴方の事を分かった気で居たのです

どんな貴方を見ても
好きでい ....
静かに夜が明けるまで
隣にいてね そっと 触れたまま

この世のしがらみなど
全て消えてしまったかのような
美しい寝顔を
もう少しだけ見ていさせて

朝が来たら甘い口づけで
そっと  ....
私は白い風の一切れの布
陽に織られた交差のひとつ
あるいは帆として光りの波を漕ぐ
私は白い風の一切れの布
織り込まれた出会いの中に
これからゆく海の広さを知らない
だが私
人に羽織られ
 ....
それは
濡れた樹々の梢に透かし見た
緑の扉
明るい庭先のその扉を夢見る
光と影を刻み憧れにたたずんで
あるいは移り変わる街の喧騒の中に
待ちくたびれて
人知れず錆びついていたあの扉
そ ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
魚の形をした気球が彼方に見える
静かな世界だ
とても静かだ
ガラスの海が波打つが
その雫は丸い煌きの渦
手にとって覗く少年が
吸い込まれて行くのは仕方が無い

昼も夜も朝も

同じ ....
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