百合の木の茂る蔭
 煤けた石畳で
 黄緑色した小さな毛虫に
 小型のキイロスズメバチがのしかかっている

 目に飛び込んできた
 両者のカラダの彩は暗がりから浮き上がって
 もだえる毛 ....
          - impromptu


Aid the chance

Be green

Bend the light

Call the moon

Design t ....
ふるさとの山に咲く藤は
忘れていた苦い思い出のうたかた
恋した人の横顔のおぼろな輪郭が
霞む春の海の島影に重なる
時をさかのぼる旅に
のめりこんで逃避する快感は
ギャンブル依存症の彼と ....
やまない雨はないけれど、
世界のどこかでは雨が降る。
たとえ地球の降雨量が
ゼロとなる瞬間があるとしても、
宇宙のどこかでは
絶対に雨が降っている。
硫酸の雨が、
鉄の雨が、
砂の雨が ....
A bright rainy night



I look skyward

The tanker trucks flicker, and accelerate
Accel ....
軽トラの荷台
雑に置いた荷物は
ブレーキを踏むたび ガタン、コト

水色のボール
良く見たら紫陽花
風で震える水面を従えて 満開

昇りきった陽は
もうずいぶん落ちてきたところ
金 ....
射るような目を持った子供が一羽の鳥を指差して、この鳥の魂は鳥の形をしていないと言った
その子供の目を片目に嵌めて鏡の前に立った朝、僕の魂は人の形をしていなかった
幕間で百の心臓が脈を搏ち、投げ込ま ....
山の夜、

(きみが行ったことの無いところに
連れて行ってあげたいけれど)

このままで
生きてゆくのは一歩ずつ
底無し沼に進むにも似て。
そうよ今なら空が明るいのだわ
見上げてよ
あの雲と虹のむこう遠くに
もしオズの国があるのなら

そこにだれも死なない国と
音楽とカラフルな謎と
すてきな魔法と
エメラルドの都に向かう道 ....
 雨雲の 垂れる夜にした恋だったから
 跳ね上がることもしらなかった
 若い胸
 月日がたって
 ゆれ動いた女の性の激しさは消えた

 雨の跡を縫いながら
 古い み寺を歩くと
  ....
それはまったく意味を持たない
何故か後ろ姿になってしまう

若くてぷにぷにしてて
無邪気なままである

追いかけたまま届かない手

君はもういないことに気づく
夏の制服少女は鞄の中に
教科書と
現代アメリカ最高の自称詩人
エディ・ゴールドシュタインの
詩集「男性自身」の原書を入れ
京急線追浜駅のホームで
品川行きの電車を待つ
「男性自身」に収め ....
つぎから
つぎに
つめを下にした
指が
降ってくる

ただしいことの
降灰
ただしくない欲は
ロケット花火

高層12000階のすみかに
移り住んでしまって
もどるには
地 ....
{引用=𝘺𝘦𝘭𝘭𝘰𝘸 𝘣𝘪𝘳𝘥}  造花のくきの折れる{引用=(𝘣𝘭𝘢𝘯𝘬)}  いつの日か、眠れる
  錆びていた工具箱   {引用=「𝘣𝘪𝘳𝘥 𝘤𝘢𝘨𝘦}   揺れる 籠に
    御伽話{引 ....
安全で守られた土地へ
だれもいない
ここに光る
古い回路
無造作に
わたしの単音は
規定され
ようやく呼吸を
思い出しはじめていた


輪郭の記録
signal
こちらの温い ....
もうすぐ夢が終わるってときに
あなたは顔を洗おうとしている
集めた虹が泡になって消えていくときに

世界は痙攣して
わたしは吐き出される
あなたは顏を洗っている
洗面台に残った泡たち ....
秋映る 和む香りが響く程


ドキドキと途切れ途切れの起動音


涙という液体のなか夜の人
生身のひとが
都市に残っている噂とは逆に
鉄路を踏んでゆくと
霊とすれ違った

稀にたたずむ
かつてのひとの家宅は
いま わたしの背丈を遥かに超える蔓草が
幾世紀の愛憎を晴らすように
 ....
まだ何も知らない頃から詩を書いていた。日記と詩と。いまでもときどき読み返す。あちこちから出てくるからだ。何も知らなかったけど、本当のことが書いてある。知っているよりも多くのことが書いてある。これは .... 涙のような夜があけていく
かたく結んだ祈りが破られていく
君のまぶたに塗られた祈りだ

本当に愛するつもりなんてなかったのに
ただ風が強く吹いただけなの
12月の4日になんか生まれたばっかりに


俺には本当の星座も無い









一番哀しいのは自分に嘘を付けない事だ

親でも友 ....
物心ついたころは、半分くらい本の中に住んでた。だって外はあついしさむいしうるさいし、はやく走れないし。それから少し成長して少女のころになると、本の中にはいられなくなって、窓をのぞくみたいに本の世界 .... 最初から廃墟だった場所で
最初から破片だった言葉を
拾い集め交わし合う
それは破片だから
時に自らを 誰かを
傷つけてしまう

しなやかで
すきとおる思惟で
編み上げられてゆ ....
くだんないことに一生を費やすのが人生でしょう?
ぶつかり合ったとしてあなたと私は何も失う事なんて無いわ
ほらみてごらん?星の軌跡を
私たちは違う星の谷間に落ちた子供
私たちは成り立ちは違えど同 ....
高をくくった夏の日に
足を踏み入れたせいなのか
明日を見切った冬の日に
足を踏みはずしたせいなのか
頭の中だけが そしらぬまま
音はかえってゆきます


時の栞はありませんでした
指 ....
なあ短歌
決まり事とか
ルールとか
今さら俺に指図するのか




























どし ....
あなたが手紙をくれたから
日々が春へと向かっていることに
気がつきました

いつの間にか
硬く
冷たく
難しくなっていたわたしを
あなたはどこで笑ってくれますか

わたしの返信を
 ....
踊ってテーマ名乗る。春の名前で鉄道。
おどっててえまなのる はるのなまえでてつどお


捨てられ天使はシンデレラです。
すてられてんしは しんでれらです


水が澄んだら一人きり。扉、 ....
雪の結晶が開いたり閉じたりする夜に
瞼の中のもう一つの瞼を眠らせるように
内側から鍵のかかった黒猫の中で
一体どのような犯罪が行われていたのか
雪の結晶が開いたり閉じたりする夜に
鳥籠の中に ....
ある日、あなたの背中に
窓があるのを見つけた
開けてみると
普通に外の景色があった
眩しければ鳥になるといいよ
とあなたが言うので
わたしは鳥になって
空へと飛びたつしかなかった ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1918)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の月【改訂】- リリー自由詩10*24-6-15
Wachet_auf,_ruft_uns_die_Stimm ...- 墨晶自由詩1*24-6-14
故郷へ- 藤原絵理 ...自由詩424-6-13
降りやまない雨- 佐々宝砂自由詩6*24-6-12
A_Bright_Rainy_Night- 投稿者自由詩1*24-6-12
夏の、すこし前- 三月雨自由詩524-6-11
劇場- 自由詩324-6-10
山の夜- 秋葉竹短歌224-6-10
梅雨の晴れ間に- 佐々宝砂自由詩524-6-9
性(さが)- リリー自由詩6*24-6-9
幼い君- キャサリ ...自由詩5*24-6-8
夏服の少女- 花形新次自由詩124-6-8
雷のあと- 唐草フウ自由詩6*24-6-7
room/604- ryinx自由詩724-6-4
no_data_available- ねことら自由詩324-6-2
夢が終わるとき- はるな自由詩424-5-27
時の目にいる- 水宮うみ川柳3*24-5-22
後年- 形代 律自由詩924-5-17
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へびつかい座のゴールドセイント- TAT自由詩424-5-6
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失伝説- 塔野夏子自由詩7*24-4-29
星は廻りて時を穿つ- 武下愛自由詩4*24-4-14
練習曲- 昼寝ヒル ...自由詩524-4-13
今月の短歌(習作)- TAT短歌124-4-4
冬の終わり- 千波 一 ...自由詩724-3-28
ダンス、春弾んだ(回文)- 水宮うみ自由詩2*24-3-23
Until_next_time- 鳥星自由詩8*24-3-23
不在- たもつ自由詩17*24-3-23

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