はつなつに絡まる雪がふやけ出しわたしのもとに届く霧雨


{引用=
七月は暑くて、暑くて
水際を探して歩き回っている
運よく見つけた堤防にのぼりながら
そそくさと
身分証明書を書き
 ....
  手を振って離れた
  あの夏の暮れどき
  街の声にまぎれた
  当たりまえの毎日



  息をのむほどに
  あなたの黒い髪は
  ただ静かだったから
  赤、
 ....
木陰に置かれたこがねの車輪が
午後を静かに染めている
蒼の扉の前で躊躇し
坂の下の影を振り返る


稲妻が生まれる直前に
すべての曇は止まっている
階段を見上げる蒼い傘 ....
亜寒帯のオフィスを出て
果てしない温水プールを
東から西へ

亜寒帯の百貨店を目指し
思考停止のままの潜水で
東から西へ

最後の力を振り絞って
エレベーターのRボタンに
タッ ....
ポエケットではなくエアポケット
チケットのない旅を君と

母が亡くなって最期は点滴でも間に合わない
栄養失調のまま昏睡状態で逝った

体格のいい人で骨壷に入りきらずに
納骨の係りの方に
 ....
宵の静けさが
夏のためだけに
風鈴を鳴らすので


ひとり
耳を澄まし
感性を横書きする
仰ぐも雨雲
風がバタバタ明日の今頃
水の音がじんわり残る

せわしない
水門手前のセキレイが
剃刀ひとすじ
鳴く。鳴く。消える

貧血気味に
その目は前に向く
黄土の砂埃に路線バ ....
(月曜日)


案内板にうかびあがる
現在地
朱い
☆型

ルーツ



(火曜日)


水母をブイに
海図がうごく
あげるよ
権利証書の見返りに名づけた
「どこ ....
谷底に
毛布を敷いて
300日まえの
ことばを聞いている

気の遠くなる
甘やかさのなかで
遺書のような
うたを編んだ
花が咲いて
枯れるくらい
自然なことなら
実も成ったかしら

わたしたち
日も浴びず
水も貰わず
季節を泳ぎもしなかった

朝焼けを閉めだして
つくった夜に
プラスチックで ....
地下鉄降りて改札抜けて階段上って、パンツ、パンツ見えパ、見えないし、ふつう見えるわけないし、適当に広告でも眺めてたふりして視線を流して、熱風にやられる、マックブックを脇に抱えたランチ帰りの会社員を見送 .... 紫陽花の咲く名刹に















今から行くから ....
静けさと口がさみしくて
少しかじったリップクリーム
溶け出して滲む真夏日の視界に
飲み込めない青さを吐きだした



「何とかやっているから」
なんて



見えない嘘なら笑っ ....
虹色の魚は真夏の雲をかき分け
夕立の予感に誘われ泳いでいく
僕の立つ地面を突き抜けた先の人は
空に垂らした釣り糸でそれを捕まえる

境界線など本当にあるのだろうか
隣町の君はすぐそこで笑っ ....
ひかりがあふれすぎて
窓が溶けている
高速道路のインター、
群れ、群れ、群れ、群れ

むこうのほうに少し風が吹いているのが見える。

川沿い、
はんたい側には
ささやかな川
流 ....
暁の魔女との契約
どちらかが朽ち果てるときは
身も心も壊してほしいと

電波時計の正確な日時
流れ出す世界から放り出されるときが
必ず来ることを
僕も彼女も分かっていた

深夜零時と ....
はちみつ色の床にパソコンを置いて
半分の果物、掬いながらロックを聴いてる
足の指がザラザラするけど
不快なのが心地いいから、ずっと感じていたい

昼下がりの空に吸い込まれそう
アブラゼミの ....
  夢を見た
  左脚を喪った
  整った肌の少女が
  ふらふら回っているような



  君は
  か細い針金を
  丁寧に折り曲げて
  全身の骨と取りかえた

 ....
土用の丑の今日思った事は








録画したテレビを観ながら感じた点は





『水と安全はタダじゃない』 ....
  月が
  奏で、
  室外機が歌う



  実直な夜
  君が
  眠りにつく頃には



  風が
  そっと
  欄干を滑り落ちて
  夢の水へ沈む
 ....
枕元のタバコとサイフと携帯をかき集めて

ついでに目を二個と鼻とか口を持って






 ....
まぁいいや














賽でも振ろう




 ....
こんな日だ
薄曇りがやんわり晴れ
暑くもない、寒くもない
欠伸がよく合う昼下がり
うたた寝みたいな日曜日

乾いた目やにを払いもせず
裸足の男がリビングで
ぼんやりと窓を見ている
昨 ....
ゆく川の
流れは絶えず
岩はよけ
泥は流して
海に帰らん



























 ....
四条烏丸から








大丸デパートへ向かって











大 ....
息子もいつか
フルーツパフェに登りたい
などと
わけのわからないことを言って
この家を出ていくんだろう

わたしもかつて
プリンアラモードに登りたい
と言って家を出たけれど ....
赤いサンダルと
傷だらけの膝小僧
くくく っと
笑いをこらえた君の影が
僕の靴をはらりとかわした

日曜日の太陽は
すぐに傾いてしまうから
それぞれの
背中に淋しさを背負ったまま ....
  影と
  影とが出会い、
  つめたい脚を絡ませる



  太陽は
  西に佇み
  濁ったガソリンが
  そっと背中を流れてゆく
拍手で大爆笑







マジなんだから笑えない











そういうの ....
毎日はどこまでも続く微熱のテンション。きのうのじぶんを殺しながらめざめた。散文の日々。ネジを閉める穴が空いていた。見せびらかすように、太陽で暖まる前のコンクリの上を急いだ。

 ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(2011)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そのままにする- 佐藤真夏短歌3*12-8-5
ざわめき- 草野春心自由詩612-8-4
降り来る言葉_LXI- 木立 悟自由詩512-8-4
ビアガーデン- nonya自由詩16*12-8-1
エア・ポケット- 梅昆布茶自由詩2212-7-30
夏(ひとり)- かんな自由詩6*12-7-29
729- しべ自由詩112-7-29
口に紋様もつ男_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩13*12-7-29
谷底- はるな自由詩812-7-27
- はるな自由詩412-7-27
テレビデオガール- 魚屋スイ ...自由詩1112-7-26
紫陽花の咲く名刹で- TAT自由詩212-7-25
夏冷え- サトウチ ...自由詩5*12-7-23
真夏日、君と見た白昼夢- サトウチ ...自由詩7*12-7-21
はめごろし- はるな自由詩412-7-19
エレクトリカル- りぃ自由詩212-7-18
グレープフツーツ- モリー自由詩6*12-7-17
シャドウ・ワルツ- 草野春心自由詩5*12-7-16
十三日の金曜日- TAT自由詩412-7-13
欄干- 草野春心自由詩712-7-12
大人にな◯ない- TAT自由詩312-7-10
ダイスをころがせ_他- TAT短歌212-7-8
日和- salco自由詩10*12-7-8
南斗五車星の一角- TAT短歌212-7-7
天野屋利兵衛は、漢でござる。- TAT自由詩312-7-7
男のデザート- 小川 葉自由詩11+12-7-6
かげふみ- nonya自由詩21*12-7-6
ガソリン- 草野春心自由詩6*12-7-5
大爆笑- TAT自由詩112-7-2
サウンドトラック- ねことら自由詩4+12-6-30

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