寂しいのは怖いんです
心や
言葉まで
寒くなってしまうから

寒いのはいやなんです
子供のころの
冷たい雨に打たれた
終業式の日が思い出されて
通知簿を仕舞い込んで
悩んでいた ....
手を合わせて
いただきますと言う

感謝して
美味しくいただく
自然のままの味

いただきますは
大切な言葉

食材に感謝して
周りに感謝して
両親に感謝して

いただきま ....
うそをついたり
ひとを泣かせたりして
パンくずを集めている
刺さりそうに白い
陽だまりをよけながら
ぼくの愛がはしってくる
うけとめよう
とすると
パンくずはみんな舞い
いく ....
 後ろから付いてくる

 姿は見えない

 震える足で洞窟に入る

 暗闇の中を転びながら走る

 差し込む光が緑色に変わる時

 草原に横たわる姿がみえる

 猫のように ....
おチビを連れて
冬の日
公園へ歩いてゆく

ほったらかしの木になってる柑橘
きっと期待のない味と思う
寂しいこころ
その木に 葉の裏に

うつせみ

寒さをしのいで生き ....
いとしいといわない
愛しさ
さみしいといわない
寂しさ

祖母と行く畦道
ふゆたんぽぽを摘みながら

手は
手とつながれる

枯れ野には
命の気配がして

墓所には
命だ ....
わたくしは人体模型の友人です

父さんと音楽室で餅を食う

頼もしい視力2.0の図書委員

大丈夫この学校は奇跡的

春が来て静かに笑う校長先生
20年遅刻して
保育園の大運動会「おゆうぎ大作戦!二番煎じはズタ袋」の
スタートラインに立っていた
多分寒すぎて目が覚めたのだ
鈍感すぎてわかんないけど
雲がどよどよ流れて月も星も全く見えな ....
暗く苦く甘い感情動作のテトリス

積み上がる

泣いている

安い明かり

ただの偶然

物語のなかでいとしいひとが死ぬ


資本が資本を守り増やし

理不尽を産み落とす ....
黄色い布張りの表紙のノートは母が買ってくれたもので、すらすら嘘を書くのにつかった。
三週間連続で書きこんだり、7ヶ月間開きもしなかったりしながらで13年経ったのだ。時間と手垢で沈んだ黄色。
ず ....
あのころまだ

ふたりは人生一回目だったから

ぶこつだった

ぎこちなかった

ぼくはピンクいろの布団を

蹴とばしたし

あたしはあなたが寝るのに

電気を消さなかった ....

発泡酒のプルタブを引くと、パシュッ、っと小気味良い音がする。
慌てるように口に含むとそれは、命の流れのように食堂を通り、胃へと収納される。
濡れた髪をガス屋に貰った安く薄いタオルで拭く。
 ....
僕を見たひとは こう言う
「ゆうれいがいる」
アルファケンタウリから来たんです と
おどけてみても
遠巻きに小石を投げつけて
一人残らず去っていく

雪の中なら平気だと思った ....
少し射に傾いて
右肩の方だけを床について
身を縮こませて
寝転んで見る

右目の玉だけを動かして
空を流れる雲を見ようとしてみたり

このままの状態で右手の小指を
動かそうとしてみた ....
黄色のパーカー羽織った
少女のきみが
駅の改札から出てきたとき
胸が高鳴ったの 覚えてる
ほんと
マジで、鳴ったの

土産売り場で
おれのことを探すきみに
後ろから声をかけたとき
 ....
押し入って奪ったものは心だけええい憎(にっく)き恋泥棒め 鮎を釣る最初はあまり釣れなくてもう止めようと思ったら釣れた

対岸の宮島を見て神聖な空気と神の雰囲気浴びる

海の家何処でも似たり寄ったりで扇風機では涼しさはない

理由なく哀しいような寂 ....
進みたかった

やり直したり
足踏みしたり
違うルートを突き進むのではなく
ど真ん中を正しく進みたかった

正しいルートは分かっているのに
そのルートを進むことができない

違うん ....
埋めなきゃな
その凹
ハチミツ
寒天
コンクリ
何も説明しなくていいんだよ、
とジャズは言った

何でも説明してごらん、
とジャズは言った

一度忘れてごらん、
とジャズは言った

いつか思い出してごらん、
とジャズは言った
 ....
あくまがいる
わたくしのなかにいる
うまれていた
むねにすくってつるぎのまいをまっていた

てんしがいる
くものうえにいる
あんなめにあったのは
わたくしのせいてんしはてんかいでま ....
太陽を見つめたあと
瞼を閉じると浮かぶ光
焼き付いた光明
離れないで

星降る夜
双眼鏡の奥で瞬いたのは
人工衛星でした
叶わない願い

ねえ また 眠れぬ夜がくるよ
幾千の絶望 ....
恋をしたので窓を開けることにした。
揺らめいている、夏のシルエット。
君のせいで、世界が晴れてしまった。
さよならを告げて君はこの場所を去る。
光と風を残して。
かき集めた夢が毎夜散ります
昼間は部屋の片隅で
ガラクタの中で縮こまります

体が強張るのです
リズムを鳴らして和らげてください
喉が渇くのです声が出ません
どうか音で潤してください ....
てのひらで
強くは握れないほどの
熱さになってる
夜の自販機の缶コーヒー

けれど
冷めるのは早くって
宇宙の熱量法則からみても
あまりに早すぎる

なぜなんだろうか
 ....
湯を沸かす
三分経った
持ってきたティーバッグを
湯に落とす
飲む茶
その味が
何だったっけ
あれに似てるんだよ
あれ
思い出せない
ほらあの
四角くて
プラケースに入った
 ....
海は
海でしかなく
ひとは
ひとでしかないはずなのに
定期船に乗って
航路に出ると
なにもかも
忘れ物したみたいで
空っぽになったわたしは
地球ではない地球のどこかへと
まっすぐ
 ....
みかんが美味しい

コタツに入り
テレビを見て
くされ縁のあの人と
いっしょに食べる

みかんが美味しい

吹く風は
窓ガラスを叩いて
あたたかい部屋に
入ろうとしているのか
 ....
砂嵐
まさかの街に吹き荒れる
そうかこの名を砂漠も嫌うか


マフラーの
手編みにこだわるわけではない
言葉にできれば、それで良いのに


どんぐりも
黄昏の森哀しみも
 ....
ひとの形をしている友は
寒い寒いくにへ行って
そのまま凍えて雪になった

ひとの形をしていない友よ
くちは利けずとも まだ
わたしの隣にいてくれる友よ
心臓などなくても
温かい友よ
 ....
mizunomadokaさんのおすすめリスト(2011)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の雨- 立見春香自由詩1419-1-19
いただきます- 夏川ゆう自由詩619-1-19
パンくず- はるな自由詩219-1-19
こむら返り- 佐白光自由詩1*19-1-19
冬のお空の蝉- 朝焼彩茜 ...自由詩6*19-1-18
小さな散歩- そらの珊 ...自由詩1919-1-18
学校だより- 水宮うみ川柳3*19-1-17
ハテハテ- 若乱自由詩419-1-17
シグナル―物語殺人―- ペペロ自由詩319-1-16
500日- はるな散文(批評 ...419-1-16
シグナル―木洩れ日のなかで―- ペペロ自由詩919-1-16
なんなんだろうな- ゆるこ自由詩419-1-16
銀白の鱗- 世界世紀自由詩5*19-1-16
生態模型- 坂本瞳子自由詩2*19-1-15
0424- もり自由詩119-1-15
無題- 短歌219-1-15
- 夏川ゆう短歌319-1-15
したいのそばに咲くハな_捨て息_それは赤い- 狩心自由詩219-1-15
窪地- 砂漠枯自由詩319-1-12
、とジャズは言った- やまうち ...自由詩419-1-12
- 立見春香自由詩519-1-12
インソムニア- たいら自由詩119-1-12
夏の窓- 水宮うみ自由詩7*19-1-10
響き- まみ自由詩6*19-1-10
夢のてのひら- 立見春香自由詩1019-1-10
書くTellピあの- 砂漠枯自由詩219-1-9
航路- たま自由詩1119-1-9
ひとり- 犬絵自由詩1019-1-9
毒愛- 秋葉竹短歌1019-1-8
わたしの冬- 唐草フウ自由詩7*19-1-8

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