忘れてしまったことのいくつかを
からだのどこかで覚えているように
透明な結晶のようなかたちで
胸のおくにしまっている

ひさしぶりに動物園にいった
動物園にはあまりいきたくないのが本当で
 ....
まだまだ冷たい春風のなか
緑は空を探しはじめる

それがやがては
海のように満ちてゆくのを
なぜだかわたしは知っていて
そのことが
解く必要のない不可思議であることも
なぜだか ....
老いたれば母は苺に喰ひついて
   
       赤き果汁をだらだらとこぼす。




とんかつもたまに食ひたし施設なれば

       母のきもちはわかれども黙る。


 ....
顔の半分があつい
まだ冷たい机に頭をのせて
流れる雲を見る
まぶしい
顔の半分があつい
窓を少しあけて朝の風をあびる
まぶしい

おはよう

おはよう
 
 
朝、食卓の上に
動物園があった
雨が降っていた
動物たちは雨に濡れて
毛が硬そうに固まっていた
わたしは雨に濡れないように傘を差し
立ったままトーストを食べた
動物たちはわた ....
おお 勇者よ
旅立ちの前にそなたには教えおかねばならぬ

おお 勇者よ
これから行く手を阻む様々な困難に出くわしたら
私の言葉を思い出すといい








まず ....
兄貴が結婚した
10年ぶりに家族がそろった
俺は金が無いから、川に行ってハエンピンを70匹釣ってから揚げにした

お袋は唐芋の天ぷらを沢山作った

宴もたけなわ

親父がじいちゃんのゴ ....
もしかしたら雨が
降っているのかもしれないと思う

特に興味はないけれど
窓の外からシトシトと
何かしらの音が聞こえてくるから


もしかしたら風が
吹いているのかもしれない ....
                100507






年齢がばれる
こまったと
案ずるなかれ
その時は
ロケットで逃げればよいと
ロボナビを確認したら
北行きは明日だ
 ....
雨は洗い流さない
雨は塗りこめてゆく
だれかの思い出に私の想いを重ねるように
ヒフから冷たい記憶がはいりこむ

なくしてゆくことが生きてゆくこと
それは間違いないことなのに
宣告されるこ ....
手も指も 言葉もうまくあやつれず 今ここにいる。(勝手に動く私の体)


レース編み 金色の華奢な編み棒が指の間でもだえて
           (きらきらきらきら白さ倍増)


窓を開 ....
先天的な性質
どんなに抗おうとも
それはシーツの上での舞踏に過ぎない
反響する命の別名を半分だけ受け継ぎ
残りの半分は空気との親和にくれてやる

後天的な性質
魂である影を捨ててまで欲す ....
SEXの

思い出だけが

残るから

SEXをする

殺しでもいいが
OPAの5Fがソ連になって

事実上、中空に共産国家が産声を上げた

カーゲーベーの尖兵は6Fにまで魔手を伸ばし

ヤバイ、もう8Fまで来たって

10Fが騒ぎ出した頃には ....
祖母はいつだって母の跡を消そうと
黙ったまま手縫いの布で
家のあちらこちらを拭いてゆく

母は眉間に皺をよせて何も話さない
祖父は しんでしまった祖父は
なぜ遺影になって笑ってるんだろう
 ....
海の化石を見つけた版画家は
化石のありかは
鯨の脇腹の骨にあると
教えてくれた

雷にヘソを隠す少年は
貝殻を耳に当てたことは無かった
潮騒は石狩の海で
聞いて育ったのだから

タ ....
あけた窓から入る風
ふわりと浮かすカーテン
いたずらなのね私の
心 少し動く

まぶしい光りすぎて
ただ見つめるだけの
夏は 私にとって少し遠い存在

歓声はいつも遠くできこえていた ....
田舎の片隅にある小屋
道具が沢山置いてある。
子供達の基地になっていた。

間違えて柱にぶつかり
小屋が傾いてしまった。
大人達は驚いて直しに来た。

誰がやったとかは聞かれなかった。 ....
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
 
 
ついに
質量をうしなって
浮かんでいる

夕焼けに
焼かれてもなお
輪郭を保ち続けて

やがて点となり
そのさらに
小さな点の中心へ

飛行機は飛んでいく
私の知 ....
果物ナイフをきみは忘れたの


ドラマの星空が歌を歌うように

ベランダの一人の女を照らしている

それは街明かりなのかも知れない


次の日の公園で

ぼくは他の女とキスをし ....
さみしがるのをやめにする
悲しんでばかりで雨がやまないから
しとしとしとしと空が暗いから

泣いてしまうのをやめにする
このままいくと目がとけて
海に流れてしまうから

あちらのほうか ....
アンドレ・ブルトン 女は影なのですか
 こんなに世界は変わっているのです

口に出せないことを 何かで紛らわすのは
 枯れていく体と共にあります

孕まないメンスをメスをいれ すべて取り出 ....
帰る度 花がふえてるこの家に 娘はいない(むすめはいない) 人ほどつくりつづけるいのちの存在はない
しかもそこには魔法の杖などなかったのだ
引き寄せの法則は結果のお話しだった
意識の持ち方のことではなかった
太陽や風や大地、有機物や無機物
あらゆるも ....
 
 
不在票が
届いている

裏の公園の
桜が散ったのだ

こんなにたくさん
さよならを伝えたくて

春が終わっていたのだ
私がいない時に
 
 
どこにありますかあなたの心
脈打つ流れが心です

真っ暗な空に小さな指輪
のような星がひとつ
だれかの期待みたいな
小さな星がひとつ

失敗の歩に迷い
人の目に切り裂かれながら
ふ ....
今僕の涙のわけは退屈で 長くなるので長く書きます

したうえで あなたがうえでしたうえで あなたがぼくを愛したうえで

変態は自覚をしないそれゆえに 変態なのだ これでいいのだ

かし ....
光の輪を頭にひとつずつのせて こどもたちは 昨日をすこしずつ食べている ひとりひとりが 光の輪を頭にのせて

/

肌を投げ売るきせつのこども わたしたちは いつそこを出たのかしら 皮膚を ....
僕はペペロンチーノが大好きなんだ
と、彼は言ったけど

まさか自分がペペロンチーノになるなんて
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1913)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空を飛ぶペンギン- ベンジャ ...自由詩3*10-5-9
穀雨- 千波 一 ...自由詩4*10-5-9
食ひ物と母- 非在の虹短歌2*10-5-8
おはよう- 暗闇れも ...自由詩110-5-8
長電話- たもつ自由詩810-5-8
RPG- 自由詩210-5-8
- トキハ  ...自由詩8*10-5-7
もしかしたら雨が- 自由詩210-5-7
小指から散る- あおば自由詩7*10-5-7
あちらがわの記憶- 朧月自由詩110-5-7
カッコの中の私の体- なき自由詩1*10-5-7
コーラルの森- 瑠王自由詩9*10-5-7
爪跡- TAT短歌1*10-5-6
OPAの5Fが- TAT自由詩2*10-5-6
おんなの晩餐- 朧月自由詩410-5-6
喘ぐ藍に狼の巡る海- 板谷みき ...自由詩1*10-5-6
遠くの夏- 朧月自由詩410-5-6
迷える子羊- ペポパン ...自由詩7*10-5-5
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
飛行機- 小川 葉自由詩410-5-5
きみの誕生日- 吉岡ペペ ...自由詩610-5-5
幸せの小鳥- 朧月自由詩410-5-4
つぶやき- yoyo自由詩410-5-4
MOTHER- あぐり短歌6*10-5-4
存在の法- 吉岡ペペ ...自由詩310-5-4
不在票- 小川 葉自由詩910-5-3
空の指輪- 朧月自由詩510-5-2
あなたの言う行為はきっと、素晴らしいことなんでしょうよ- は やし ...短歌410-5-2
晩春/初夏- はるな自由詩210-5-2
わたしのペペロンチーノちゃん- 冬野 凪自由詩3*10-5-2

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