溶ける絵、気が付いた。またいつか消えるけど。
とけるえ きがついた またいつかきえるけど


臭いコスモスもすごい咲く。
くさいこすもすもすごいさく


田舎綴る日、真昼続かない。 ....
層のなか小僧を憎む贈りもの


無造作な夢想の魚 群れのなか


贈りもの一層増して小僧へと


待ち惚け まぼろしの町を冒険
青いそら どれもが素晴らしいらしい


懐かしい夏が死因で続かない


ぼんくらな僕ら法螺吹くぼんやりと


存在が素朴な素材は素敵だね


肉が肉食う にくしみが沁みる内
 ....
ライトゴロを後逸した野球部員のその後
花火大会の最後の1分
河川敷にたくさんの人が集まり歓声をあげる
ワワワワワワワワ
足の爪にマニキュアを塗った浴衣の女
川ぞいに建てられた特別養護老人ホー ....
こうして何かを書き綴ることで、空間の存在を理解する、机や、コップのある意識に通り過ぎる電車を感じる、この場所で生きているのだ、記憶にある地方の湖で見た花火みたいに。当時は商社勤務で色々な場所に連れ出さ .... もういない人をまねしてまねいた日


湧き上がる痛みと踊る大通り


ただ示唆をして正しさを足しただけ


模倣した哀慕 砂漠に募る墓


整然と生前のまま性善説


ご ....
1 失恋

これが恋を失うということなのか。初めて知った。初夏の空は暗くなりかけてそれでもまだ真っ暗ではない。私の心のようだ。私は大好きだった人を見つめる。度の強いメガネ、茶色っぽい癖っ毛、いつも ....
世界が平和になればいいなんて言うけど
平和って言うのは君が安全な
世界で死んで行くことを言うのかな?
僕は、あなたの空が閉じて行くのを見ていて
僕は、僕としても殺されるのは嫌だけれど
書類上 ....
一秒ずつ古くなっていく
と同時に新しくなっていく私
自らの光に
自らの闇を
照らされて
疲労と孤独と多忙さの中で日々は疾走していた
緑は際限なくもくもくと広がって
入道雲まで連れてきていた
今年はじめての雷雨の後の静けさは
次第に夕暮れを連れて
切れ長の目尻のようにあたりを ....
この世にやってきて
三ヶ月ほど経った赤ちゃん
乳しか飲んでいないのに
ぷくぷくと太った哺乳類
腕に輪ゴムをはめたようなくびれが出来ている
そこに分け入ると
赤ちゃんはわたぼこりを隠していた ....
 
 帰宅すると腕時計を外した私の足許にも
 転がっている ビー玉
 それらを這いつくばって拾い集める

 テーブルには星砂の砂時計
 昼も夜も
 理性という小瓶に詰めたはずの
 今日 ....
 
 よく冷えた琥珀のワイン
 オイルサーディンで作った
 新玉ねぎとトマトのサラダをつまみながら
 扇風機で乾かす洗い髪

 遅い梅雨の訪れ
 濃すぎる緑の広さ
 軽い頭痛におそわれ ....
1 草

抜いても抜いても草がある。祖母が亡くなるまでは祖母が抜いていた。いまは私とこどもが抜く。春まだ浅いので、たくさん草があるといってもみな背が低い。ヒメオドリコソウ、クローバー、ムラサキツメ ....
 百合の木の茂る蔭
 煤けた石畳で
 黄緑色した小さな毛虫に
 小型のキイロスズメバチがのしかかっている

 目に飛び込んできた
 両者のカラダの彩は暗がりから浮き上がって
 もだえる毛 ....
          - impromptu


Aid the chance

Be green

Bend the light

Call the moon

Design t ....
ふるさとの山に咲く藤は
忘れていた苦い思い出のうたかた
恋した人の横顔のおぼろな輪郭が
霞む春の海の島影に重なる
時をさかのぼる旅に
のめりこんで逃避する快感は
ギャンブル依存症の彼と ....
やまない雨はないけれど、
世界のどこかでは雨が降る。
たとえ地球の降雨量が
ゼロとなる瞬間があるとしても、
宇宙のどこかでは
絶対に雨が降っている。
硫酸の雨が、
鉄の雨が、
砂の雨が ....
A bright rainy night



I look skyward

The tanker trucks flicker, and accelerate
Accel ....
軽トラの荷台
雑に置いた荷物は
ブレーキを踏むたび ガタン、コト

水色のボール
良く見たら紫陽花
風で震える水面を従えて 満開

昇りきった陽は
もうずいぶん落ちてきたところ
金 ....
射るような目を持った子供が一羽の鳥を指差して、この鳥の魂は鳥の形をしていないと言った
その子供の目を片目に嵌めて鏡の前に立った朝、僕の魂は人の形をしていなかった
幕間で百の心臓が脈を搏ち、投げ込ま ....
山の夜、

(きみが行ったことの無いところに
連れて行ってあげたいけれど)

このままで
生きてゆくのは一歩ずつ
底無し沼に進むにも似て。
そうよ今なら空が明るいのだわ
見上げてよ
あの雲と虹のむこう遠くに
もしオズの国があるのなら

そこにだれも死なない国と
音楽とカラフルな謎と
すてきな魔法と
エメラルドの都に向かう道 ....
 雨雲の 垂れる夜にした恋だったから
 跳ね上がることもしらなかった
 若い胸
 月日がたって
 ゆれ動いた女の性の激しさは消えた

 雨の跡を縫いながら
 古い み寺を歩くと
  ....
夏の制服少女は鞄の中に
教科書と
現代アメリカ最高の自称詩人
エディ・ゴールドシュタインの
詩集「男性自身」の原書を入れ
京急線追浜駅のホームで
品川行きの電車を待つ
「男性自身」に収め ....
つぎから
つぎに
つめを下にした
指が
降ってくる

ただしいことの
降灰
ただしくない欲は
ロケット花火

高層12000階のすみかに
移り住んでしまって
もどるには
地 ....
{引用=𝘺𝘦𝘭𝘭𝘰𝘸 𝘣𝘪𝘳𝘥}  造花のくきの折れる{引用=(𝘣𝘭𝘢𝘯𝘬)}  いつの日か、眠れる
  錆びていた工具箱   {引用=「𝘣𝘪𝘳𝘥 𝘤𝘢𝘨𝘦}   揺れる 籠に
    御伽話{引 ....
安全で守られた土地へ
だれもいない
ここに光る
古い回路
無造作に
わたしの単音は
規定され
ようやく呼吸を
思い出しはじめていた


輪郭の記録
signal
こちらの温い ....
もうすぐ夢が終わるってときに
あなたは顔を洗おうとしている
集めた虹が泡になって消えていくときに

世界は痙攣して
わたしは吐き出される
あなたは顏を洗っている
洗面台に残った泡たち ....
秋映る 和む香りが響く程


ドキドキと途切れ途切れの起動音


涙という液体のなか夜の人
mizunomadokaさんのおすすめリスト(2011)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
草取りと咲く(回文)- 水宮うみ自由詩4*24-10-17
小さな心を贈る- 水宮うみ川柳3*24-9-23
負四季- 水宮うみ川柳2*24-9-7
花火大会の最後の1分- 松岡宮自由詩824-8-31
降ろされた場所で- 番田 散文(批評 ...124-6-21
人通りの踊り- 水宮うみ川柳2*24-6-20
閃篇5_そのご- 佐々宝砂自由詩424-6-20
フィクション- 由比良 ...自由詩324-6-20
※五行歌「と同時に新しくなっていく私」- こしごえ自由詩8*24-6-20
夏(緑物語)- 山人自由詩9*24-6-20
わたしがみつけたわたぼこり- そらの珊 ...自由詩11*24-6-20
きらきらひかる- リリー自由詩6*24-6-20
潮汐- リリー自由詩8*24-6-19
瞬篇3- 佐々宝砂散文(批評 ...5*24-6-16
朝の月【改訂】- リリー自由詩9*24-6-15
Wachet_auf,_ruft_uns_die_Stimm ...- 墨晶自由詩1*24-6-14
故郷へ- 藤原絵理 ...自由詩424-6-13
降りやまない雨- 佐々宝砂自由詩5*24-6-12
A_Bright_Rainy_Night- 投稿者自由詩2*24-6-12
夏の、すこし前- 三月雨自由詩524-6-11
劇場- 自由詩324-6-10
山の夜- 秋葉竹短歌224-6-10
梅雨の晴れ間に- 佐々宝砂自由詩524-6-9
性(さが)- リリー自由詩5*24-6-9
夏服の少女- 花形新次自由詩124-6-8
雷のあと- 唐草フウ自由詩6*24-6-7
room/604- ryinx自由詩824-6-4
no_data_available- ねことら自由詩324-6-2
夢が終わるとき- はるな自由詩424-5-27
時の目にいる- 水宮うみ川柳3*24-5-22

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