物理的にふつうに分厚い文庫本


幻の魔を滅ぼして仕舞うロボ


十二年後の十二年前のカニ


天国の夫と大王の宝玉


蓋に触れ縁から淵へ降っていく


存在もしていな ....
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる
同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと
あれが初恋ならば
はじけて ....
僕の部屋は世界の一部を切り取ってできた図書館
明るい修道院でフィヨルドの冷たさを内包している

戦争でたくさんの僕が死んでゆく
たくさんの君が失われてゆく

誰も混沌からの道筋を知らない
 ....
丘のツナマヨ 真夏の顔
おかのつなまよまなつのかお


大臣と布団敷いた
だいじんとふとんしいた


あたし負けましたぁ!
あたしまけましたあ


茎を齧る ヨルシカを聴く
 ....
順番がきて
名前を呼ばれて立ちあがったけれど
なんて言えばいいのか、なにを言えばいいのか
わからなくって、ぼくはだまったまま
(だまったまま)うつむいて立っていた。

しばら ....
何かを知りながら生まれてきて
何かを少しずつ忘れながら育ってきた

見知らぬ街でのZDF彗星のように
ドミノ倒しさながらに価値が顚倒するので
5万年先にどうなっているのか予測できないでいる
 ....
以下
BBC NEWS JAPAN
2021年10月1日の記事より抜粋


イルムガルド・フルヒナー被告(96)はこの日、1万1000人の殺害に共謀した罪に問われた裁判で、北部イツェ ....
{引用=


雨に

敷石が
打ちつけられて

街路を
アーケードを
抜ける

人は
皆、足ばやに
とおりすぎていく

誰も皆
コートを 被り
人は、帰りにいくね。 ....
謹んで僅かな菫 勤務地へ


証明を正月という日に言った


悽惨な凄い妻が萋萋と棲む


木の奥の記憶 昨日の斧を置く


横書きの下書きを上書きしてる


春先に白い ....
 今朝
 東の空に羊雲がびっしりと
 ヒツジたち
 みんな揃ってどこへ行くのか

 出勤すると社員証を提示する守衛室前に
 片足を付け根から轢かれた状態で居る
 路上の 蛙
 目を ....
I send the flying lasagna to you who are gazing your shoes alone in distance, with affection.
{引用=新 ....
二人でいつも
放課後を探した

教室のカーテン
裏から見える世界は半透明で
人が踊るには丁度良い

誰かが食べ残した
ドーナツの穴を潜り抜けて
知らない場所まで行こう

セーター ....
底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
 一時間ほど止まないかもしれない
 路面に跳ねる雨しぶき

 ショッピングセンター出入り口の側
 売り場フロアーから流れてくる冷気で落ち着き
 ふと 気付くと
 丸みのあるヒップラインの高 ....
   

私の好きなとこ

チェリー
     って名前にして


それから食べて




  
メルカリで買った言の葉を煮出している間に君への手紙を書いている
春という暴力に曝されながらも何とか眠らずにいるのは君が好きだからだ
君が好きだからだ

ガラスの水滴が互いに引き寄せられるように ....
あんまりな寒さの中
夜空に舞い散る雪が
そうではなくて
桜の花びらだった

もう春がきたのかと
思うことは叶わぬほどに冷たく
このかじかんだ手を
どうにかしたいくらいだ

頬に吹き ....
ほこり
砂粒
いとくず
羽毛
ライ麦パンのかけら
消しゴムのかす
書き損じた紙くず
こぼしたミルクの薄い被膜
三日月の形の爪
開くことなく死んだシンビジウムの黄色の蕾
裁縫の針の銀 ....
雲泥の差
雲梯に、どれだけ早く登れるかの差

運転の差
「うん」って言った、あの夏の日の差
  

水を引き 平城山宵の 月を溶く
谷田平田に 降る人の声

みずをひき
ならやまよいの
つきをとく
たにだひらたに
ふるひとのこえ


石上 其の稲穂に 乗り移る
現 ....
遠い戦争があってまた領土資源拡張の近代戦
ゲームならゲーセンで終わらせようと思ってしまう

ある日ぼくは腕時計をすてるのだろう
どんぐりころころ
僕は良い市民であったろうか

あるいは一 ....
昔日の月が散って惜しいと思う


神さまはいつも夕暮れ時の夢


晴れた日を青いレターに貼っていた


膕で摑んだボール(或いは月)


空っぽの私ひとりじゃ笑えない


 ....
手が止まる四角い欄に○できず、死角透明SILENT=DEATH

マイナスをゼロにするためマイナスに近づく預金わたしの胸

今流行り、羽根より軽い話題なり。隣りにいます。中年ですが。


 ....
さらさらと綴りたちぬる夜もすがら
別意ふき出し惑いひき留む
  


先の夢/机の上に/長い間そのまま/
雲の隙間/照る光に沿っている


せんのゆめ
 つくえのうえに
  ながいあいだそのまま
   くものすきま
    てるひかりに ....
君と初めて出遭った時に思ったのは














「あぁ俺のリエちゃんは岐阜じゃなくて京都にいたん ....
四足歩行から二足歩行へ、いつの間にか背が伸びて、視界は地面から離れていった
地面を手放して、人工的な空を話す
泥や砂にまみれた手で作った空想は、どこかで今も呼吸しているだろうか

具体的な空想 ....
「星ころし」

悲しいことがあると
星を見ていた
お姉ちゃんは夜に泣く
一番小さな星を探していって
順番にころしていた
悲しいことが多すぎて
埋葬された星の数は
あと一つで百になる
 ....
凍った湖面が反射する太陽のような兆し、隙間だらけの部屋の中で俺は、雪崩のように落ちていく古い数々の感情を見ていた、時間の仕切りというものが皆無で、そこは過去でもあり、現在でも未来でもあった、真理と .... 和歌

やみもなほ ともにさまよひ あくがれて 
めのひかりこそ よすがなりけれ
mizunomadokaさんのおすすめリスト(1918)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
固い姿- 水宮うみ川柳4*23-3-27
みっつの渡り- AB(な ...自由詩623-3-23
フィヨルドと地球と弟と- マークア ...自由詩1123-3-23
ヨルシカ知る夜- 水宮うみ自由詩3*23-3-23
四月になると- 田中宏輔自由詩17*23-3-20
溜息のうた- マークア ...自由詩1223-3-17
Message_to_Adolf- TAT自由詩223-3-16
_雨。- ryinx自由詩5*23-3-15
昨日の春- 水宮うみ川柳4*23-3-14
月曜日- リリー自由詩9*23-3-14
鴉たち/貳- 墨晶自由詩2*23-3-13
アフタースクール- ミナト ...自由詩623-3-13
高野川- 田中宏輔自由詩17*23-3-13
蛇の舌- リリー自由詩12*23-3-12
チェリーとのり子- AB(な ...自由詩3*23-3-12
いちれつ(春)- XIAO自由詩423-3-12
まだ見ぬ春は- 坂本瞳子自由詩2*23-3-10
あさのゆか- そらの珊 ...自由詩12*23-3-10
日差し- 水宮うみ自由詩2*23-3-4
岩躑躅_いはつつじ- AB(な ...伝統定型各 ...823-2-24
プーチンの風船- マークア ...自由詩523-2-23
空の体- 水宮うみ川柳6*23-2-23
沈黙は死。死に続けているクィア短歌- 凍湖(と ...短歌223-2-17
冬の幽霊- 足立らど ...短歌223-2-12
もう少し、野辺に背を向けて- AB(な ...自由詩723-2-9
闇_深っ- TAT自由詩2*23-2-8
泥の空想- 水宮うみ自由詩5*23-1-26
ナハティガル- ちぇりこ ...自由詩1223-1-26
verification- ホロウ・ ...自由詩2*23-1-9
和歌_練習中- 為作伝統定型各 ...223-1-9

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