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貨物列車は
北北東へ
思い出すのは
遠い国のお話
どうしてあのときあんなにも
どうやらこのごろすこしずつ
骸骨になって
自分の中を旅している
よりよい幽霊になりたくて
悪い橋を何度も渡り
金色の蟻たちを埋葬してきた
完璧な駅
にわか雨の神
遠くから聞こえる近眼
ハレルヤ、ハレルヤ、
零がどんどん溢れ出す
無限大まで少し足りな ....
思い出が風化した頃に
また会おう
まあたらしい帽子をかぶり
まったく別のいきものとして
北へ向かおうか
南へ向かおうか
それとも
垂直を愛そうか
わらないまま飛んでいるうち
やあ、あ ....
部屋に魚がいる
いつの頃からか住み着いたのだ
水槽に水を入れ勧めてみたが
お気遣いなく、と辞退する
空気の中を平気で泳ぎ
窓から外を眺めたり
ソファーにちょこんと座ったり
いつしか気心が ....
鈴木課長の席に
アリクイが座っていた
同僚たちは
あれ、と思ったが
それが課長の本心なのかな、と
それぞれの仕事に戻る
仕事は終わらない
窓の外では
初春の風が
ビ ....
朝起きると
キッチンテーブルに
黄色いボタンが
みっつ置いてある
下の娘が
さいほうに
使うのだという
黄色いボタンは
まん丸い目と口で
ひよこみたいに ....
一角獣が来ないかなあ、と思っている
全部解決するのになあ、と思っている
さっきから突っ立って待っている
一向に来ないので待ちくたびれている
乙女じゃなきゃだめかな、と思っている
確かに年を取 ....
何も説明しなくていいんだよ、
とジャズは言った
何でも説明してごらん、
とジャズは言った
一度忘れてごらん、
とジャズは言った
いつか思い出してごらん、
とジャズは言った
....
世界で一番
小さな空港からは
一番遠くまで飛ぶ
飛行機が出るという
帰りの便はない
行ったきりそれでおしまい
だから飛行機も
使い古されて廃棄するだけの
年老いた機体ばかり集め ....
内ポケットから手帳を取り出し
暗号を記録する
一晩かかって嗅ぎつけたのだ
約束の時間まであと五分
場所はいつものX埠頭
ここ数週間奥歯が痛む
しかめ面はそのせいもある
トレンチコートの内 ....
mizunomadokaさんのやまうちあつしさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
GK
-
やまうち ...
自由詩
4
23-1-6
大嘘
-
やまうち ...
自由詩
3
22-8-2
風化
-
やまうち ...
自由詩
2
21-12-27
あなたはさかな
-
やまうち ...
自由詩
8*
19-3-14
疲れた
-
やまうち ...
自由詩
4*
19-2-23
大安
-
やまうち ...
自由詩
2
19-2-20
一角獣
-
やまうち ...
自由詩
4*
19-1-19
、とジャズは言った
-
やまうち ...
自由詩
4
19-1-12
空港ピアノ
-
やまうち ...
自由詩
11*
19-1-7
歯痛殿下
-
やまうち ...
自由詩
5
14-8-11
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