すべてのおすすめ
僕には足りないものだらけ。
僕の存在は
この身一つに一つの魂で満たされるけど、
それだけじゃ
存在理由は満たされない。
だから、僕に愛情を。
僕を満たしても、
有余る程の愛情を。
尽き ....
        せつないという
        ことばのおもみ
    それは こころのなかの
         どのぶぶんに
  のしかかってくるのでしょう
            きっと ....
木の幹にとまり 
無心に鳴いて一週間 
地に落ちて 
引っくり返った蝉の亡骸 

無数の蟻に 
体を喰われながら 
丸い瞳に陽の光をうつし 
両手を合わせていた 
{ルビ蜩=ひぐらし}の鳴く 
夏の夕空に 
紅く滲んだ雲のシルクハットが 
傾いて浮かんでいた 

{ルビ鍔=つば}の下に 
もうこの世にはいない 
あの人の顔が 
見える気がした 
 ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
水中ではうたもうたえない
だけど泣いたってわからない
ささやかなゆれはわたしの体温になって

さかなたちの集うよるがくれば
ふやけた指先からあふれていく
あらゆる目線の延長上 ....
真昼の太陽の微笑みを
光とともに受けて
重たい涙が乾いてしまった

空が吸い込んだみたいに

真昼の温もりのある風が
おそるおそる
やってきて
冷たい憂鬱を運んで行った

夕立に ....
夏は
山がすこし高くなる
祖父は麦藁帽子をとって頭をかいた


わしには何もないきに
あん山ば
おまえにやっとよ


そんな話を彼女にしたら
彼女の耳の中には海があると言った
 ....
夏の渓谷
そろりそろりと川の水へ
足を踏み入れる
心地よい冷たさが体の中へ
冷房の涼しさとは違う
透き通る水底には
兄弟なのか姉妹なのか
小魚が二匹泳いでる

夏の渓谷
どこから流 ....
所狭しと立ち並ぶ家々を見ると
さながら箱庭のよう
走りゆく電車をみれば
そこは鉄道模型の世界
久しぶりに感じた鳥の視点
僕の心は夕焼け空に溶けてった




{引用=
1997
 ....
星のみえないまちで
拾った青黒い石を
隕石標本だといって
ポケットにしまう

今夜、星をわけよう
はくちょうと
おやこのくまは
君にあげる
いっかくじゅうさえ
あればいいんだ

 ....
真夏に日車は、咲いている


雷鳴の空を裂く。
轟音で目を覚ます
一輪車に稲光りが青白く反射する
一瞬で葉陰の殻は黒焦げになり
焼けた臭いに鼻をひる
傘の骨はしろがね色で
{ルビ死灰 ....
10万人の名前を書き並べてみる



書き並べてみる

書き並べてみる





ただ、ただ、
帯のように
書き並べてみる


それぞれの名前
いろいろな名前

 ....
空の箱 空の箱
空の箱には空が入ってる
空の箱には何にもない
空がほけっとのぞいているだけ

空の箱 空の箱
僕には大事な空の箱
いつか見つける宝物を入れる日まで
空の箱は空のまま
 ....
夜の底から空に瞬く星を見ている。
悠久の輝きを、肌で感じた気がした。

僕の足元には暗闇しかないから、
僕は決して下をむかない。
僕の中の小さな光が、
飲み込まれてしまいそうだから。

 ....
僕の涙はいつか落ちるだろう
水溜まりの虹の中へ

空にかかる虹よりも
綺麗じゃないけれど
でもサイケデリックに
輝いてる

君の涙はいつか落ちるだろう
あの虹の ....
雲無しの高い青空に
ひりひりと胸の底が焦がれ
季節外れの山藤は
頭の痛くなるほど
甘い香りを振り撒いて

どこまでも高い蒼穹を見上げて
わたしの存在は拡散してゆく
伸ばした指先はほら
 ....
言葉が白くなる
その言葉はもともと
愛や夢だったのかもしれない
確かに今まであったものが
消えてゆく
忘却とともに
蓄積が始まってゆく
過去が現在へと結ばれる

言葉が白くなる
そ ....
日曜日の朝には
ふたりで散歩に出かけた

草花を摘んだり
空を見上げたりした

原っぱには
一本の砂利道が続いていて
その道をふたりは
ただ、まっすぐに歩いた
ときどき
トノサマ ....
それは朝陽を煌々と浴びる
蜜のような栗毛だったろうか
それとも夜のように流れる黒いたてがみ
そんな事は重要ではないのかも知れない
長いまつげを震わせる一頭の馬が
街角をひっそり駆けてゆく
 ....
ぼくたちが童貞だったころ
汗で肌に張り付いた
女の子たちの制服の白いブラウスは
未踏の大陸の地図のように見えた

街角の薬局の店頭では
小箱に入った不穏な計画が
巧妙にカムフラージュされ ....
見上げれば星屑が眩ゆすぎて
さすらえば闇が深すぎて
若いぼくらは歓喜で眠れなくて
そんな国があった


言葉でもなく指きりでもなく
確かめ合った
赤い木の実を食べて
甘い草の根をかじ ....
あるひとが言った

  世の中の戦争は
  おとこが起こしたもの
  おんなには罪の無いはなし

そして
ほかのあるひとが言った

  そんなおとこを産み
  育てたのは
  わ ....
夕陽が呼吸する
昼を吸って
夜を吐いてゆく

夕陽が広がる空は
とてつもなく大きいけれど
その呼吸は
かすかに揺れているだけ

夕陽は静かに呼吸する
微かに夜を吐いてゆく
全ての ....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
朝、道端で

仰向けに転がった蝉を見た



よく

蝉が陽の光を浴びられるのは
長い一生の中で、最後の幾日かだけなんだよ

可哀相だね

そんなことを聞くけれど

私は ....
夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
チヨコレイト
パイナツプル
グリコ
階段を駆け上がっていく

チヨコレイト
パイナツプル
グリコ
階段を駆け下りていく

夕方5時の鐘
あの子は遠く 帰っていく
ぼくは帰る ....
どこにでも手に入る
いつでも目に入る
そんなモノに囲まれて
いつも当たり前だと思っている

けれども
それを作る工場は
最初はそれが何であるのか
さっぱりわからない

何も関係なさ ....
立ち込める熱気が鳴りを潜め
夜の帳が下りる頃

大人たちの目をぬすんで抜け出した僕らは

毎日のように星空を眺めた



きれいだね、と君は言う

まるでシュガーキャンディを散ら ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5455)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
存在理由2- 明楽自由詩107-8-18
肌着- 信天翁自由詩307-8-18
いのり_- 服部 剛自由詩607-8-18
雲の帽子_- 服部 剛自由詩507-8-18
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
肺をみたす(水葬)- アオゾラ ...自由詩2507-8-17
ウインク- 乱太郎自由詩12*07-8-17
つくつくぼうし- yo-yo自由詩23*07-8-17
夏の渓谷- ぽえむ君自由詩5*07-8-17
キュウスイトウ- 明楽自由詩407-8-17
流星のふりつもる夜は- 佐野権太自由詩15*07-8-15
天球へ- こしごえ自由詩20*07-8-15
君が名- わら自由詩20*07-8-15
空の箱- 明楽自由詩107-8-14
夜の底から- 明楽自由詩207-8-13
■■■___さいけでりっくれいんぼう___■■■- じゃんじ ...自由詩207-8-13
焦燥感- あずみの自由詩607-8-12
言葉が白くなる- ぽえむ君自由詩10*07-8-11
陽だまり- 北野つづ ...自由詩2*07-8-10
淋しい馬- 石瀬琳々自由詩7*07-8-10
ぼくたちが童貞だったころ- 大覚アキ ...自由詩807-8-10
きみの国を探している- yo-yo自由詩12*07-8-10
今日この日に- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-8-9
夕陽が呼吸する- ぽえむ君自由詩15*07-8-9
雲。- もののあ ...自由詩28*07-8-9
摂理- 由希自由詩2*07-8-9
海色のミュール- 佐野権太自由詩32*07-8-9
風の子- ゆうと自由詩2*07-8-8
不思議な日常- ぽえむ君自由詩6*07-8-8
星の雨- 由希自由詩1*07-8-8

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