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 見上げた天井にそれは映る
 夜更けに甘い罪を犯す僕には
 その幻が見える

 艶やかな黒い髪の毛が輝き
 そしてまた好奇心に満ちた黒いつぶらな瞳
 僕に向って微笑んでいる

 きっと ....
革張りの
使い込んだ光沢の黒い
二人用のソファー
そこへ 少し沈み込んで

感動に不感症の夜
僕は孤独を気取って
コーヒーを片手に
読書をする

包み込まれた
文字はただゆらゆら ....
日が沈み
冷めてゆく土
その上を静かに
秋の夜を泳ぐ

月はすでに
凍てついたかのように
冷たい光を
地上へと降り注ぐ

その光を頼りに
秋の海は
風とともに波を起こす

 ....
弁当を開けると
中に海が広がっている
故郷の海のように
凪いできれいだった
朝の静かな台所で
君がどんなふうにこれを作ったのか
想像しようとしても
後姿しか目に浮かばない
帰れ ....
秋は風
そよそよと風が吹き草の丘へ
薄穂が揺れその動きに
虫たちが自分の楽器を
思うままに奏でる

秋は色
はらはらと葉が落ち野の道へ
小枝が揺れその動きに
小鳥たちが自分のパートを ....
それは自然のなせる業にはちがひないが

梢からまつすぐ

命中するやうに頭に降つてきた木の実

重たく硬い木の実


何か不当な打擲を受けたやうで

穏やかではなかつ ....
 東の空から揚々と日の光りが白み始め
 僕らのこの街は柔らかに浮かび上がる
 すこし肌寒いひんやりとした空気
 胸いっぱいに吸い込んで蒼朝と一体になる

 まだ少し眠い目を大空に向ける
  ....
ねぇ きみ
聞いてくれるかい
一つだけお願いがあるんだ
もし僕がなくなったら
ただの一粒でもいいから
涙を零してくれないかなぁ?
いつか忘れてくれていい
すぐにいつもの笑顔になればいい
 ....
言葉は心と心を結ぶ橋だから
言葉をたくさん知ることと
言葉を多く使えることは
言葉と心が一つになる
言葉の心は心の言葉
言葉は自分の心と
言葉の心を結ぶ
言葉は結ばれ
言葉の心と
言 ....
盲目の道化がひとり
ごった返す真昼間の往来を
踊るような足取りで歩いてゆく

それを指差して嘲笑う子どもたち
囃し立てるように
手を叩いて大騒ぎする

皆がそれに気を取られている隙に
 ....
母が二階で
掃除機をかけている
天井が振動
する度に埃が落ちる

右側の窓を
あけておくのを忘れてしまった
閉めっぱなしでは祖母が
家の中に入ってこられないのに

 ....
体のまあるい婆ちゃんが 
ぜいぜいと団地の階段を上っていた 

通りがかりの少年は 
後ろから両手で腰を抱えて 
ゆっくりとした歩調と合わせ押し上げた 

( 振り返ると 
( 団地の ....
今日の空が知りたくて
朝から空を見上げれば
昨日と同じ秋の空

でもどこかが違う
昨日はつぼみだった山ゆりが
白く大きく咲いている
今日の空は少しだけ
昨日の空より白かった

今日 ....
しらないものが多すぎて
わたしたちはいつも
上手におぼれる

陽射しとは
なにを探し出すための
あかりだろう
こたえなどわかる筈もなく
求めるわけもなく
わたしたちはいつも
上 ....
十月の
夕刻にしては
あたたかい風が
秋の
冬の
装いを始めた草の
乾いた匂いを運んでくる

霞がかった空は
穏やかな表情で
まだ染まるには早い
青く連なる山々に添う

静か ....
浴室に腰掛けて身体を洗っていると
虫の声が
地面を敷き詰めるように湧きあがって
ワッショイワッショイ
ジーンリージーンリー
私を神輿にかついでいるつもりらしいのだ
それならこちらも ....
詩の中に
僕もいなければ君もいない
いるのは僕と君


僕の前には
大きな壁が立ちはだかる
それは僕が必ず
乗り越えていかなければならない


君の前には
大きな壁が立ちは ....
 

街の猛犬が
路地猫を追ひかける
猫の尻尾に
口が届くばかりに接近した
その時
目の前を
轟然と特急電車がやつてきた
あはや犬は立止り
猫はそのまま行つた

犬の前を
唸 ....
夕方。

昼過ぎから降り続いた雨は思い出したように止み
濡れたアスファルトに朝日のような夕日が射すと、
ちょっとくたびれた世界は
透きとおった群青色と鮮やかなオレンジ色の輝きで覆われる。
 ....
 果てしなく続く道
 果てることなき夢の断片
 遠ざかる夏の声
 訪れるのは冬の足音
 
 泣き叫ぼうが
 大笑いしようが
 詩を書こうが
 書くまいが
 明日は無神経に玄関のド ....
 
かたかたかたかた
転寝の脇で何かが走っている

呪われてしまったように
僕の目はまるで開かない

僕は転寝ながら
その音を鳴らしているのが
やさしい生き物であったらいいのに
 ....
本当の暗闇と出会う
それって
なかなか難しい
ひとつひとつの灯火を消しても
寝付けぬ夜に何処より話し声が漏れて
この街の闇は仄かに明るい
本当の暗闇
それは遠い日の感触
胎内にいたとき ....
生まれたとき既に
月まで人は 行ったことがあった
抱かれている幼い僕の
進化さえ 掌の上だった

人は 追い求め
遠い真実を
人は 探し求め
自分のありかを

手を伸ばし
一歩を ....
わかったことは
たくさんあるけれど
わからないことのほうが
わかったことよりも
ずっとずっとたくさんある

わかったことは
たくさんあるけれど
できないことのほうが
わかったことより ....
朝焼け前の海に小船を浮かべ
冷たい海水から網を揚げる
その人の背中は何も語らず

先代の想いを受け継ぐ船
傷痕が静かに海面を滑り
明日に繋ぐ

夜が明ければ港に帰ってくる
今日も無事 ....
■ 置き忘れた5つの願い

01.過ぎた日の幸い
     
     あの頃、あたりまえだった会話
     なんてことない仕種、見せた表情
     日向ぼっこしてるみたいな、
   ....
茜の風に肩を撫でられ
少し頬染め
薄紅色に髪が笑う

少女の儚い夢のように
秋桜揺れては
深い空に落ちてゆく

花びらが落ちた空には
ほんのり波紋のうろこ雲
今日が ....
光が光をまとうとき
ひかりかげり かげひかり
静かに昇る
譜をめくる指


文字の見えない
明るさの紙に
ひとつをひとつに書きつけて
降りつもる音を見つめている


 ....
大きい声を出すと
ずぼんがゆるくなって困る
とお兄ちゃんは言う
あたりまえだ
大きい声を出しても何にもならないと
承知の上でまだ怒鳴るから
そういう羽目になるのだ

お兄ちゃんは
人 ....
通りゆく
たわわな枝の柿の実は
豊かな秋と心実らす

歩みゆく
連なる虫の声を聞く
奏でる秋と心響かす

鳥が舞い
遠い空へと消えてゆく
秋の広さに心飛び立つ

木の葉揺れ
 ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5455)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつも幻が- 山崎 風 ...自由詩506-10-15
44、ソファー_【そふぁー】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-10-15
秋の夜は海と変わりゆく- ぽえむ君自由詩13*06-10-14
空腹- たもつ自由詩3606-10-14
秋は心- ぽえむ君自由詩11*06-10-14
頭に弾いた木の実について- 杉菜 晃自由詩12*06-10-14
蒼朝- 山崎 風 ...自由詩506-10-14
慟哭- イヴ自由詩2*06-10-13
言葉は心と心を結ぶ橋だから- ぽえむ君自由詩12*06-10-13
桃泥棒- 大覚アキ ...自由詩506-10-13
深層心理の怪物- 吉田ぐん ...自由詩706-10-13
少年と老婆- 服部 剛自由詩13*06-10-13
明日の空が知りたくて- ぽえむ君自由詩12*06-10-12
八月のさかな- 千波 一 ...自由詩21*06-10-12
サンセット- LEO自由詩22+*06-10-12
裸の大将- 杉菜 晃自由詩10*06-10-12
詩の中に僕も君もいない- ぽえむ君自由詩7*06-10-12
路地猫- 杉菜 晃自由詩6*06-10-12
表面張力- 大覚アキ ...自由詩706-10-12
なるようになる- 山崎 風 ...自由詩406-10-12
かたかたかたかた- 松本 涼自由詩406-10-11
永遠ということ- 恋月 ぴ ...自由詩43*06-10-11
42、探索_【たんさく】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-10-11
わかったことは- ぽえむ君自由詩7*06-10-11
受け継ぐ- 海月自由詩5*06-10-11
■_置き忘れた5つの願い- 逢坂桜自由詩6*06-10-11
秋桜(こすもす)- 銀猫自由詩12+*06-10-11
ひとつ_あかり- 木立 悟自由詩606-10-11
きつねつき- 吉田ぐん ...自由詩706-10-11
歌は詩となり詩は歌となる- ぽえむ君自由詩10*06-10-11

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