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夢をみた
ふかいいふかい沼にはまりこみ身動きもとれず
出せる声は呻くような無様な音のみで
がいこ がいこと鳴くイキモノが迫っては消える

暗いとも明るいとも言えぬ景色は
これがこの世界の果 ....
              091117



季節外れの仲良しが
オタマジャクシを呑み込んだ
いいのかいいのかいいのかい
いいんだいいんだいいのだい
三回叫んで目が覚めた
オタマジ ....
あかぎれた手の甲は膝のうえに重ねたままで
ふぅっと深くため息をついてみる

シャッターを下ろした売店脇の柱に掲げられた時計は11時55分過ぎを指していて

どうやら今夜もフェリーは出航しない ....
薄墨色に暮れかけると
そこは
沼の底

ゆっくりと
沈み込む
響かない 足音
重く
さらに重く

山あいの道
影さす 道
ツタの這いまわる 木々の茂る
細い 細い 道

 ....
覚えてないよね

いきなり夜泣きして
いきなりおしっこ
いきなり高熱だして
いきないお寝んね

こっちの都合なんて
全くお構いなし

幼稚園に入る前にすでに家出娘
一日デパー ....
ひとつふたつ 手鞠唄
縁側に咲く 寒椿

すべてはあの六花の如く
儚く消える運命だと

俯き顔の君が言った
膝の上には銀色の猫

尾を高くあげ、するりと寄り添う
混沌の中にいる ....
一面に垂れこめる月から
頬笑んだ顔が落ちてきて
ここには
僕をつなぎとめるものなんかない
つぎの船を渡って
みんなみんな行ってしまうよ
指をからませながら
だけど母さん
僕に世界をくれ ....
悪いけれども
あたしは、好きなものは手に入れるよ
それが許されるのだから
どんな代償を払うことになろうと、
そんなことは知ったことか

――――――― 男の首をほしがるおんなも、
  ....
あまりにもどこも真っ白な
いちめんの雪
道のない道をあなたとふたりで歩いた
あめゆじゅとてちてけんじゃ…
あなたは呪文のようにつぶやきながら
私がすくった雪のかたまりを口に入れた
もしもミ ....
救済の船がやってくる

金色の雲をかきわけて
街並みも石畳も全て黄色に変えて
建物も水も全て眩しく光りながら 黄色になって
僕の街にも救済の船がやってくる

月の無い夜を瞳一杯に潤ませて ....
わずか一小節程の残像を残して
君は飛び立ってしまった

それは砂粒のように粉々に散らばり
私の生きる所々にふと
瞬間を運んでくる

まるで他愛もない他人との会話の中に
あてずっぽうに出 ....
ふと目を上げると向かい側には同い年くらいのひと
高尾山にでも登るのかいかにもって雰囲気で
ひと待ち顔でおしゃれなデイパックを開けたり閉めたり

わたしと言えばパン教室のお友達を待っていて
忘 ....
流れ行く空
ぶつぶつ言って
若気の香り漂わせた
老木が凛として立っている
潮風をなだめるように
夢の葉を揺らし続ける様は
天使の翼の羽音
嵐の夜も
水不足の季節もくぐり抜け
言葉の種 ....
        .
こんな寒い夜は
星がぽっちゃんぽっちゃんふってくる
   (星って 卵みたいにぐちゃぐちゃじゃないか)
星の殻が割れて 星のなかみが背に落ちる
きみの背中は銀色に光って  ....
           091110




毛皮を着て
山の中を彷徨う
鉄砲で撃たれそうな気もするが
この山の中は静かで
誰も訪れない
雪が降ってきて
毛皮を着ていても寒い
コ ....
長いトンネルの先
君を見つけたのはいつだっただろうか
薄暗さに慣れた僕の
からだをくるんだあたたかさに
立ちすくんで息を呑んだ

君の真下を歩いてゆくよ
熱い旋風に身を焦がし
夜に冷え ....
人生はゲームだ

このステージに産まれた瞬間に

ゲームはスタートする

プレイヤーは自分自身を操作して

攻略を開始する

プレイヤーによってエンディグはバラバラ

けして同 ....
ぼく生まれたい
ぼくの中から
ぼく生まれたい


ぼくの中のぼく
まだ名づけられてない
たずねても
だれもいない
なにも知らない
風のような風と
水のような水
まだ名づけられて ....
{引用=夜の階段を下りて
一階はとっくに海に沈んでいったので
その、密やかな貝を避けながら
水の中につま先をいれる

どこまでも透明な
水晶を重ねて束ねて作った
深海は 魚を飲み込む
 ....
ドアを開けたらまだ真っ暗で
少しめげたけど
新宿行き高速バスの始発は5時3分
元気を出して、君に会いに行こう

バス停は牧場の横、畑の中
途中が手探り足探りの真っ暗で
牛が寝言でいつも驚 ....
ぼくはいま立っている
かなしく縮んだみじかい羽を抱え

忘れてしまったのだ
とうのむかしに
空をゆく彼らは
かつてはぼくの隣にいたはずだが

大自然の
そのてのひらの
甘やかすまま ....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ

夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを

縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
 
コートを着たまま
(冬ごもりしていた)
見せかけの夏
蝉の鳴き声が死んでいた

都会の片隅で夏の亡霊と戯れるが
酔いどれの快楽だけが紅潮して
海辺を闊歩していた
煌めく夢が泳ぐこ ....
放埓に道の辺を埋めては幾重にも重なり
紅く、山もみじの朽ち葉を華やかに散らして
浄土の途には細やかな初しぐれ、
ただ傘もなく二人痩せた身を苛む。

勾配のぬるい瀝青の坂道には影もなく
緋色 ....
{引用=off



部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。

街灯の光がカーテンを透かし
 ....
木漏れ日から漏れたような
あなたを愛してみたい
ヒヤシンスの花のように
あなたを信じていたい
画家が描く睡蓮は光りに包まれて
沼の底まで生きている
そこは何処にあるの
額に収められたあな ....
奇妙な絵だった。

空には赤い月
青いグラディエーションの夜空に星はない。
地平産は白く
大きな駱駝が1頭
太い大きな足は象のようだ。
蹄はなく
指が3本
駱駝の顔は大きい。

 ....
凍える意思

凍えている
薄暗い寒さに怯えて
いつしか低体温症になってしまった
もう
感じることさえ
ひたすら延びる氷柱

赤だとか黒だとか
色彩に言葉はあるというのか
芥子の ....
忘れるほどの歳月の向こうから
一枚の葉書が届いた


まだ文字を知らなかった
三歳の娘がいつか
手紙のまねごとで落書きしたものだ
この秋の古い引き出しから
それは落葉のように
はらり ....
世界の王を殺す旅に出よう。
彼の玉座は誰も知らぬ。
蝿の大隊を導いて
馬鹿の王を殺す旅に出るのだ。
旅の支度を整えよう。
 全ての者に別れは済ませたか。
 捨てて行く物は決まったか。
  ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5455)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ポケモン- 乱太郎自由詩9*09-11-15
春告げ鳥- 三奈自由詩9*09-11-15
卵とざくろ- 梶谷あや ...自由詩1209-11-14
Salome- 月乃助自由詩5*09-11-14
スノーホワイト- yo-yo自由詩2*09-11-13
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残像- 松本 涼自由詩409-11-11
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凍える意思- 乱太郎自由詩8*09-10-31
葉書- yo-yo自由詩1*09-10-30
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