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白いコーヒーカップが
モジモジしている様子なので
どこか痒いのかと思い
指先でひとしきり掻いてやった
すると紫色の煙が立ち昇り
ケータイの着信音みたいな
安っぽいファンファーレと共に
 ....
(夢をみて 過ごす)
(夢だけをみて 過ごそうとおもった)


7月10日

よしくんが 蝉の抜け殻の中に
ねり消しを詰めて
ブロック塀の上に置いていた
きっと
中身がある
て  ....
かつて夏の日に幾千万の蝉たちが空へかえった 
その日の灼熱はすべてを焼き尽くした 八月の焦土

大きな鳥の影が空を覆いポトリと卵を落とした
破壊と悲惨の卵 子供たちを奪い去った卵

何の大 ....
駅前に
アーケードの架かった商店街がある
八割方の店舗はシャッターが下りた状態のまま
今やその役目を
郊外型の大きな店舗に奪われてしまった

下野薬局の前の
排気ガスで煤けてしまっている ....
ヒューヒューヒュー
ドーンと叫んで両手を高くあげ
おもいっきり地面を蹴ると
おじさんの体は
そのまま夜空へあがってゆく
おじさんの花火だった

おじさんは夜しか現れない
ビョーキかもし ....
私は午後のコーヒーショップで
独り読書をしている
斜め前のテーブルでは
女子高生達がお喋りしている
BGMは懐かしい曲
『You Don't Know What Love Is』
邦題 ....
その鳥には名前が無い 永く忘れていたのかも知れない

その馬には乗り手がいない あまりに荒々しいから

その石には角が無い ずっと転がってきたから

僕は銀河の鳥の名前を知りたかった
 ....
腕がある
脚がある
カラダがあって
心臓はこの辺だろうか
洗濯物を干しながら
幸福感に包まれる

よれてしまった襟だとか
落ちきれてない染みだとか
ゴムの伸びたパンツだとか
新品で ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色

大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す

 ....
やさしい体温を
手放した
幼い夕ぐれの あわくひろがる
虹彩のふちで

一日中
なんにも
口にしていなかった
なんて
いのりのことばみたいに
くりかえしては
いちまい いちまい
 ....
深い深い海の底に僕の故郷がある それは静かで暗い世界 すべてを押し包む沈黙が支配する

僕は光のサインで話す 君の眼に僕の言葉が映るだろうか

ひらひらゆらゆら僕は泳ぐ 強大な水圧のなかひら ....
葉月の昼下がりのどうしようもなくもてあました窓の
したで、たったいま、わたしにできることをすべて思
い浮かべてみても、ただ、雨の日の猫のように四つ足
を投げだして眠ることしかできなかった。
 ....


あおい夜のシナプスが
ピアノ線のよう

音もなくしのびこむ
月の影

月は ぼくを
しらない
ぼくも 月を
しらない






風のない夜
オオミズアオ ....
<材料>
トマト4個
玉ねぎ1個
パプリカ2個
ちくわ1本
オクラ3本
オリーブオイル大さじ2
夏の風1分
現代詩2作品
遠くの歌声1曲
ホースで庭につくった虹7色

<作り方 ....
高層ビルの一角に再現された空中庭園
そこに残ったのはサクラの樹一本
話が違う。
そこの地べたにはかつて公園があった。

今日(いま)
ベンチに腰掛ける老人はもういない。
ラジオ体操をする ....
今日はコーヒーショップで
売買契約を結ぶことになっている
しかしコーヒーをひと口飲んだ途端
売るのだったか買うのだったか
金額はどのくらいで
そもそも誰と何を売買するのか
きれいさっぱ ....
わた飴を頬ばる
浴衣の肩越しで
はちみつ色に ほころぶ
花のゆくえを
やさしく見つめている


ラムネ壜の底で
眠っている夏を
起こさないように
そっと
指をつなぐ
きみの輪郭 ....
その古い家には
ちいさなあかりとりの天窓があって
夜ふとんに入ると
その窓がいやに気にかかってたまらなくて
ぎゅっと目をつぶった

星も見えないようなちいさな天窓
月明かりだけはぼんやり ....
喉元を過ぎた熱さは
記憶の端に刻まれることもなく
ボトル半分の濁り水とともに
朝焼けの彼方に消えていく

問題と解答を丸暗記するだけの
退屈な学習にも飽きて
何度も同じ過ちを繰り返し ....
きみのゆかた姿が見たくって 誘った夏の金魚花火 まつりの雑踏の中に 大好きなきみのうなじ

手と手をつないでぶらぶら歩く でも知ってるんだ きみが想いをよせてるひとは俺じゃないって

いとしの ....
星降る夜に
ノクターンを
あなたと並んで
聴いている

深い漆黒の風
灯りは湖の漣だけの
ショパンが
似合いすぎる時間

千回目のメールの後に
やっと会えた二人
だから ....
35000フィートの
高さで
時速580マイルの
速さで
華氏ー45度の
冷たさで
まっすぐ伸びていく
今日の航跡を

昨日の
何処かから転がり出て
一昨日の
坂道に置き去 ....
雨のなかの馬
時間さえ檻のなかに閉じ込められる
そっと名前を呼んだ
季節が過ぎて青いさびしさが満ちてくる


後ろさえ振り向かず駆けていこうとする
雫のビーズをまき散らす夢よ
どうか名 ....
コーヒーショップで冷コ中
窓の外ではトウモロコシが
半被を着てイカ下足を焼く夏祭り
駅前広場に設営された
野外ステージではカラオケ大会
たまにはこういうのもいいな
近くの信用金庫のOLが
 ....
夕方になっても
蝉が鳴きやまない

うちの玄関先にある蝉スイッチは
OFFにしといたはずなのに
いつの間にかONになっていた
(ヒグラシスイッチなら歓迎するけどクマやアブラは勘弁してほしい ....
 
向日葵がすっくと一本

お天道さまにごあいさつ

わたしも真似てごあいさつ



 
とろんとろに
とけはじめてる
ゆでめんのような道端で
ひまわりの言語が
じりじりと焦がされてゆく

夏 ですね

いつかの遠浅に
置き忘れたままの
白い椅子に腰かけて
ちょっと  ....
幅の広い
プラスティックの襟を
唐突に立てて
上目遣いで
僕を見つめる君は
結婚しなかったエリザベス?世ではなくて
去勢されたうずまき猫

好奇心のまま
何処かに突っ込んだ
左 ....
雨が降らないうちに
えのころ草を刈りにきた
町外れの原っぱには風が吹いて
無数のえのころが揺れている
どれも丸々と太って
互いに体をこすりつけながら
刈り取られるのを今か今かと待っている
 ....
1.

荒田電装の
スレートの屋根に
砂を
まきながら
夏の午後が
とおりすぎてゆく

猫背の遠浅が
満ちてゆくように




2.

大量に捕った
ショウリョウバ ....
未有花さんの自由詩おすすめリスト(5455)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
The_Wind_Began_To_Howl- 壮佑自由詩17*13-8-11
いつかの夏の日記_みたいなものあれこれ- 佐東自由詩1113-8-10
八月の子供たち- 梅昆布茶自由詩1813-8-8
涼をとる- 佐東自由詩513-8-8
おじさんの花火- yo-yo自由詩9*13-8-5
You_Don't_Know_What_Love_Is- 壮佑自由詩9*13-8-4
銀河の鳥- 梅昆布茶自由詩1013-8-4
【ベランダに吹く風】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩18*13-8-4
夏休み- nonya自由詩21*13-8-3
flower- 佐東自由詩5*13-8-2
深海魚- 梅昆布茶自由詩7*13-8-1
雨の日の猫は眠りたい_2013- たま自由詩30*13-8-1
月影/あおい印象- 佐東自由詩7*13-8-1
夏野菜の現代詩サラダ- 左屋百色自由詩7*13-7-31
跡地- ……とあ ...自由詩9*13-7-30
九官鳥- 壮佑自由詩11*13-7-29
夏の夜/花のゆくえ- 佐東自由詩7*13-7-27
しょうけらのいる窓- 佐々宝砂自由詩9*13-7-27
回転木馬- nonya自由詩20*13-7-27
金魚花火- 梅昆布茶自由詩1213-7-25
星ノソネット- 乱太郎自由詩1913-7-22
飛行機雲- nonya自由詩19*13-7-20
雨のなかの馬- 石瀬琳々自由詩18*13-7-18
夏祭り- 壮佑自由詩16*13-7-17
蝉スイッチ- 佐東自由詩8*13-7-16
ごあいさつ- 殿上 童自由詩22*13-7-14
夏の伸びしろ- 佐東自由詩6*13-7-14
エリザベス- nonya自由詩18*13-7-13
えのころ草- 春日線香自由詩10*13-7-12
午後のスケッチ- 佐東自由詩6*13-7-12

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