底浅の透き通った水の流れが
昨日の雨で嵩を増して随分と濁っていた
川端に立ってバスを待ちながら
ぼくは水面に映った岸辺の草を見ていた
それはゆらゆらと揺れながら
黄土色の画布に黒く染みていた ....
なぜですかながしそうめんとした題 つまり集まり 黙して食べろ いつもと同じ道を歩くと
強い向かい風が押し返してきた
風に負けて逆方向へ行くと
風が背中を押してくれた
いつもじゃない道を歩いて
知らなかった景色を見る
背中の風を失わぬよう
流れるよう ....

白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ....
                  
                   くやしいなあ

線を切らなかったあの日
              僕の点は離れて見つめていたんだ。 おかげで自分の ....
歯がはえて、歯たちがきれいにそろったら
きみはもう、はたちをむかえたおとなです
居ならんで、自他がひとつに緊密し
糧をえる、顎の砦を築くのです

歯のひとつ、それがきみの立場でも
べつ ....
(こいねがう)

 

全身で会いたい。

と想ったのは
冬の山道を自宅へ帰る車の中で
ふとみあげると
潤んだ満月からなにか聴こえた気がした

そのとき

ただ会いたいとそう ....
靴の泥を掃って玄関に揃え、浴室に籠ってシャワーを浴び続けた、筋肉が完全に弛緩するまでじっとして、それから全身を洗い、髭を剃った、手のひらで感触を確かめ、まあいいと片付けた、それでようやく、自分自身 ....  

うつむいて
幸せ色のチキンみて
南に消えたひとを想う夜



あのころは
まさらな紙を埋めていた
銀貨みたいなメルヘンだった



あちこちに
こぼれる希望の果 ....
白いきょと〜ん
青いきょと〜ん
寒いきょと〜ん
君にとって大切なものは、認められなきゃ続けられないものだったの?
白いきょと〜ん
青いきょと〜ん
寒いきょと〜ん
変えてみせなよ 悲劇を喜 ....
青い涙を流した林が風にさらされ
色褪せた枯れ葉の残り火の
漂う煙りが眼に滲みる
他の誰かに抱かれるであろうきみを後にして
俺はコートの衿を立てて往く

冷たい風が頬を掠め
{ルビ掠=かす ....
時間に穴を開けてつなげるのが
タイムトンネルで
空間にやたら穴が開いちゃうのは
小松左京が書いてた

認識に穴が開いたら
きっと一種の認知症なんだろうし
心に穴が開いたらそれは失恋
な ....
吹く風の光を乗せ
光を掻き混ぜながら
在るもののカタチを造り
また崩しては吹き抜け

ふっと今日も路傍に 石

、あの日 高さの緊張から見入った闇の深さ
、観識る肉体を破滅破壊スル赤裸 ....
○「ボケた」
僕は「今日は何日」というのが
カレンダーを見ないと出てこなくなった
そのうちカレンダーを見ても
出てこなくなるだろう

○「独居老人」
散歩の途中に
ちょっと立ち寄って
 ....
首都圏の歴史匂はす五重塔そばで寝るのは文筆家かな ハゲちらかしたベンと
昨日、一時間だけ話した
初めて会ったときから10年経って
えらくかわっちまったなあ、って去年
思ったんだぜ、って言ったら
ベンは頭を掻いて
毛髪が爪の間に ....
ひとりで家にいるから寂しい
というのはありきたり
都会の喧騒の中で寂しい
というのもバリバリ既視感

寂しさに貴賤はないとする
軽重はあるとする
浅薄深慮があるかは知らない
寂しさと孤 ....
診断の後の朝 
くもり空の下に
駅へと足早に歩む
ひとひとひと
吹き付ける寒風、
在る者の輪郭を
もはや形造らず
一群れの隊列を
容赦なく凍らせ
吹き抜けていく

改札を潜れば
 ....
誕生日のプレゼントに
かわいい小鳥が欲しいのだそう
箱入り娘の願いだから
意気込んで狩りに出かける
ところが
意気込みが強すぎたのか
生け捕ったのは
巨大な怪鳥
かわいい小鳥とは似ても ....
「ココロオドル」

「ココロオドル」と奇妙な四角いガラスのような機械に書いてある。どういう意味だと問うてみたいが誰もいない。そもそも此処は何処なのか。「誰かいますか」と声に出してみた。自分のも ....
1. ネット詩人は金にならない詩歌の読み書きに時間をかけすぎていて殆ど病気だ
2. 一つぐらい持病があったほうがかえって健康に気をつけて、長生きできる(一病息災)
3. 日本人は一千年続い ....
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+
 ◆ケイコ47歳
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜ ....
朝 ミートボールコンソメ煮、キャベツとベーコン炒め
  鮭ふりかけ、サトイモ味噌汁、ヤクルト

昼 サバのゆず胡椒焼き、ポトフ、春菊とにんじん和え

夕 豆腐ハンバーグオクラなめ茸あんかけ、 ....
 

もうそんなに刺激が欲しい年頃でもない
とつぶやきはじめて
ヘアーサロンへ消えてゆく

それでも
歌はどうですか?
詩に込めてみますか?

高鳴るものはすべて
すべて消えてし ....
ブラックコーヒーをもらう
飲めば喜ばれる
その代わり自分の時間はなくなる
油断すれば尊厳さえも
わかっていながら
最初はチビチビと
やがてゴクゴク飲み干す

今では自らブラックコーヒー ....
夕方まで盛んに降りしきっていた吹雪。部屋の床の上に転がっている、くしゃくしゃに丸められた、クズカゴの縁に跳ね返ってしまった。いくつもの紙クズ。それらに混じって、いつもよりもすこし早めに破り捨てた、今日 .... 過敏なくちびると
小さな肩がわずかに揺れて
憂いを含んだ少女の横顔の様な夕刻があった
すべて白くなってしまった冬の十二月はひさびさに晴れ
冬のただ中の日常に泳いでいる

十二月は未だ真冬の ....
ふるい夢をみた
ふゆの朝

たまごが2個の目玉焼きは
血が混じったために
スクランブルエッグになった

またつくればいいさとあなたはいう
ギンガムチェックのテーブルクロスに
あた ....
夜の舟
櫂はいらない
ゆられているのは
こころのありか

星くずは
あかるく燃えながら
一瞬で消えてしまった
とても遠い闇が
触れるほど近くに落ちてくる

ここは宇宙の湊
願い ....
詩によって花瓶は儀式となる。
(キム・スタンリー・ロビンスン『荒れた岸辺』下・第三部・18、大西 憲訳)

優れた比喩は比喩であることをやめ、
(シオドア・スタージョン『きみの血を』山本 ....
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