ブルーの中にダイブする
スローモーションで沈んでゆく
ありふれた日常は上昇して
手の届かないところへ行こうとしている
足をばたつかせても
乖離する未来
壊れるまで気づかない群衆
堂々 ....
とりが去って久しいのに
へやのすみからふわっと
羽毛があらわれることがある
手でつかまえようとすると逃げる
意志をもっているかのように
窓をしめていても
へやのなかには風はおきるから
....
朝、机に向かうと、原稿用紙の中央に一行だけ書かれていた。
「昨日の夜、あなたは誰かを見た。」
私はそれを消した。
理由は特にない。ただ、そこにある必要を感じなかったからだ。
....
人と人のあいだに沈んだ
名もない小石の名付け親
職人は考えずつくるだけ
言葉を磨けば整うけれど
基礎のない砂上の城楼は
静かな風にも揺れている
抽象はときに誤解を招き
夜は焼酎の ....
○「テレビ時代の終焉」
ついにWBCがテレビで見れなくなった!
年寄りは
BSの繰り返し番組で我慢するしかないのか
○「豪邸趣味」
豪邸は
掃除が大変だろうな
戸締まりも大変だろうな ....
社会風刺家として私が中日新聞などのメディアに受けていた時代があったのは、医療、福祉、平和の戦後のこの国の三本柱とも言うべき人々が安寧に暮らすために尊ぶべきものを私自身も尊んできたからだ。
数年前に書 ....
九十九の悲劇を一の美談で帳消しにはできない
であれば
九十九の幸福を一の悲劇で台無しにもできない
だろうが
一の悲劇で台無しになりましたとさ
悲劇はどこにでもある
焦点を合わせればどこ ....
~ポイント千円貯まってます。使いますか?
と、店員が尋ねても室町くんは使わないと言い張った。
僕が~どうして? と問うと、ポイントで買い物に来たのではない。と言い放つんだ。
そのくせ財布 ....
明日死のうかな
とセイジは言った
誰も信じていないので
死ぬのをやめた
アキエはいつか死ぬ
みんなそう思っていた
みん ....
私の人生は生まれてから今日にかけてほぼ余生と化し、若し社会復帰したとて大成難しく、御身無事でも妻子居らず。好き勝手生きりゃあ良い、知ったこっちゃあない勝手男であるのだが、そんな私が色々諦めつつ書き続け ....
砂漠の
何もない空を
枯木が凝視し、
砂塵が舞上がる
空の破片を剝がすように
密やかに虚空をぬけ
旅の終焉に
翼をやすめる時を迎えた
けれど、
イヤダ
シニタクナイ/シ ....
野菜売り場で出くわした
退院して間も無い友が手に取る
少量パックのミニトマト
旦那のお弁当にと選んだ幸運の黄色、
私はいつもの赤だけど
友人宅のリビングルーム
....
ネット詩人の墓 花緒氏
https://creative-writing-space.com/view/ProductLists/product.php?id=1145
ちょっとプチ怒りが収 ....
ジョセフ・O・レガスピ
創世記のホモセクシュアル・ヴァージョン
それは、一冊の薄い本である。
当然のことながら、賛美にふさわしい神は、現出させられた、
すべてのものを。光 ....
1.
高そうな額縁に飾られて
ただ眺めて鑑賞するだけのコトバなんか
クソつまんないったらなくってよ
あら ごめんあそばせ
わたくし生憎
お上品に出来ておりませぬ故 ....
古文書のようなカルテを
棚に そっとしまう
このときが
いちばん気を遣う
開院当初からの
患者様が多い
カルテは自然と分厚くなり
傷みがひどい
修復しても追いつかない
....
壊れゆくこの世界
君は笑う
違う世界を見ている
僕と交わらない世界線
今はもう世界大戦
ジリジリと近づいてくる破壊に
気づいてほしくて振る手は空振り
物価は上がり続ける
日用品を買 ....
思いがけず
昔の知り合いに会って
微笑み合い
孤立無援に帰れよ
シャッターが閉まっている
商店街を 朝
抜けてゆくのもいい
螺子のしなり
詩の為に 詩を書いた春の思いも ....
忘れた
こころの傷が
うずく
こころの
墓で
おもいだしているから
たいせつな
こころの傷を
おもいだして
忘れた
遠く
遠く
おもいだして
忘れた
始まりが
あったの? ....
泣きを貰うとは背嚢の澱みが浄化される涙だ
訣別に啜り泣きが止まないのは血の涙だろう
兵士が息絶えるとき、神様とは呼ばなかった
ママン、磔刑の下で項垂れる罪人の口元から
死刑執行人は微か ....
楽しいな
あと50年ぐらい生きるのかと思うと、楽しいな
嬉しいな
お菓子やケーキ、好きに食べれる今が素敵だな
感謝しなきゃな
神様に、感謝しなきゃな
苦しんでる奴らには、ザマアミロ
こち ....
女の瞳の揺れる夜
淡い光に取り囲まれ
なんて眩しい哀しみ放ち
知らないのだ、お前自身は
じっとじぃっと迫る眼力の
どんなに魅惑的なものなのか
吐き気する迄の悠かさ
不協和音宿しな ....
時は夕刻だった。
ユウスケは自分の書いた私小説を妻のカナに読んで貰う事にした。何度か頼んだが、なかなか聞き入れられなかった。彼女は大学の出で、確か文学部卒だったような気がした。わからなかった。歴 ....
あなたはどう思いますか?
どこかの詩人会のホームページに掲げられた、
【わたしたちはロシア・プーチン大統領に起因する不条理に反対し、ウクライナの人々の安全と平和を強く望んでいます】
と ....
愛を奏でる音が焦げついて
なにもかもを壊すのならば
大事にする理由など
どうでもよくなってくる
母性に溺れてなかったら
こんなに脆くないだろう
知らず知らず求めている
勘違い野郎に
....
ゴミ箱をなくせばゴミが消えるかや
アホ思う代わりに野辺にゴミの散る
サリン後の警戒感から来た愚策
信者とて選者の責を負わず越し
国ごとがカルトともなり手に負えず
{引用= ....
ユウスケはこの日も深夜に起きてしまった。シャワーを浴びて、あたらしい服に着替える。
やっと落ち着いて書斎のノートパソコンの前に構えたが、やがて方々にメッセージ、具体的にはお詫び文を書いている内に、 ....
雨水すぎて
空に湧き出したひだまりの実生が
久しぶりにとっても、眩かった
爪先ほどの春を
芽吹いたさいぼうの菜を
並べて調理する
ふかふかする国防色の服を着ながら
どこへ行けば
....
人が行方不明になるというのは、何も山に入ったきり帰らぬとか、海に出た船が戻らぬとか、そういう劇的なことばかりを指すのではないらしい。むしろ、もっと静かな、そして当人にとってもほとんど自覚のない仕方で起 ....
やはらかに
あたたかな強風
ふんわりふぅふぅ
吹き付け吹き抜け
私は風を浴び逆らい
南へ南へと向かう
道端には何故か
金のボルトが落ちて居て
陽光に照り映え
私は在る と
....
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