ティーカップには、なんだかしらない花模様が描かれていて。
そっとつつんでわたしは手のひらを温める。
宇宙が生まれてからあっという間の
この夏
待っていた風がようやく
畳を撫でた

りーん
ちりーん

光の速さでピントを合わせる
この夏
皺だらけになった母の喉元が
麦 ....
進みたかった

やり直したり
足踏みしたり
違うルートを突き進むのではなく
ど真ん中を正しく進みたかった

正しいルートは分かっているのに
そのルートを進むことができない

違うん ....
とにかく大谷はすごい
生きてるうちに夢を叶えてくれる
動物たちがみな
肉食でも草食でもありたいように
ピッチャーでもバッターでもありたいのだ
あなたがそう言うので
じゃあ、ロボットの私はど ....
今日は爽やかな秋空
隣の山羊たちが
せっせと草を食んでいる
暑くもなく寒くもなく
爽やかな微風が吹いて
ちょうどいい
こんな爽やかな天気は
年に何日あるだろうか 
死ぬ時はこんな天気の ....
背は低く小太りな体型だが胸のふくらみは予想以上だった。ワンピースの袖をずらすと右肩に刺青が施されていた。
薄暗い部屋で酒に酔っていたのでよくは覚えていないが、観音菩薩のような姿だったと思う。
 ....
年を取ったら
生きざまというよりも
死にざまです
みごとな死にざまをいたしましょう
僕の住む町は
防災に弱い町だ
今だに防災無線がない
避難指示など一刻を争う災害警報も
市の担当者から各自治会長へ電話で連絡があって
それから自治会長が自治会の無線を使って
各世帯に知らせる ....
○問題の根は不信感である
ここからさまざまな問題が
発生する

○どんな状況になっても
最期まであきらめないこと
最善を尽くすことだ
それが生きざまだ
立派な生きざまだ

○どうせ ....
僕に関係の無い人が笑っている
僕に関係の無い人が泣いている
僕に関係の無い人が風に揺れている
僕も少し風に揺れながら口を開けて
あの日のことを思い出そうとしている
あの日、が何のことなの ....
横浜駅が増殖する――増幅する悪意(マリス)によって書店に平積みされた横浜駅SFが引き取られていく――、大歓迎ですよ――ライトなバースの誘う眠気から逃れられない、まるで網のようなそれに絡め取られて「所詮 ....



声色
壁面

手のひら

空虚
からっぽの毎日
からっぽの心


からっぽの未来
秋になってから
一番最初に
彼岸花が咲き乱れる

畦道や田んぼの周りに咲く
毎年ほぼ同じ場所に咲く

ニュースになるほど有名な
場所が三次市にある
辺り一面に彼岸花

紅葉が始ま ....
ミミミみどりのゆめがみみたぶに1ミリきしませてはよるのひるね


あるいちにちがおちるころなきました海辺できみを引用しながら


たよりなく気まぐれな手紙がとどく誘惑してってきれ ....
独り言のようなものでも
毎日投稿しないと
気持ちが落ち着かない
毎日三つずつ投稿していたところが
突然投稿できなくなった
いやーまいった!
ボケ防止に最適と始めた投稿
これじゃあますます ....
彼岸前に咲いた彼岸花
十日も早くやってしまった敬老の日
もう動いてない扇風機
時が早く行き過ぎるように思うのは
忙しいからでも年をとったからでもなくて
たぶん

昨日の空と
今日の空に ....
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
双子だった祖母方のまたいとこはすこし胸が大きい
潤んだ神秘的な瞳は深くて
同い年なのに
大人に見える
意味深な暗号のように念仏がくりかえされるなか
むかし いっしょに あそんだはず ....
 ユニフォームのボタンがはじけ飛びそうな
 六番バッターがぶるぅんとひと振り
 キッツン
 やあ、スイングだけはホームランだ

 いまやたかだかのんびりと
 打ち上げられた軟式球 ....
 ある、は動詞で
 ない、は形容詞

 おもしろいっすよねおもしろくないっすか
 在ったら動いて
 なかったら形になるなんて

 いっぱしのブンガク青年を気取る
 ぼくの話を聞きな ....
 朝起きると、お父さんが増えていた

 ばさり、ばさ、ばさり
 ず、ずずーっ、んぐっ
 しゅふしゅふしゅふ、おえぇーっ、んがらーっ、ぺっ
 ぶっ、ぶりゅりゅりゅっ、ぷぴぴっ、ぶぴっ  ....
冬の薄暗い回廊を
渡ったところに教室があって
頭痛を抱えたままの君は
そこをめざして歩いていく

壁にはたくさんのテレビがついていて
音もなく瞬きながら
世界中のつらいニュースを
さか ....
殺されたくまへ


くまなく

さがされ
さらされ

うらやま
やましくなしに
かき
消され

くま
アイス
人またいで
またおいで
そろそろゴミ箱から自分の声がして
「馬鹿だなあ、甘い夢が見れるまで、とっとけばいいじゃないか」
と言われて
それじゃあ誰かを思い浮かべるのは
そんなの面倒臭いんで
そのまま寝てしまう夢を見そ ....
 
 
生き方の不器用な父がひとりヴァージンロードを駆け抜けていく
 
 
ベッドで遭難などしないように君のいびきを道しるべにする
 
 
ウソツキとキツツキの違いを述べよ、この戦争が ....
風下から失恋の唄が聞こえる

つらい顔をして 悲しみを吐露して

苦しみを伝えてくれる


風上から失恋の唄が聞こえる

笑って 涙をひた隠して

変わらぬ生活を届けてくれる
 ....
ことばは
かけらだ
かき集めて
かき集めて
つくる砂の城が
ひかりを浴びて
窓に飾る花の叫びだ
レースがひるがえり
それは、かけらだ


宿酔いだから
洗濯に行こう
宿酔 ....
夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ

軍用ブルドーザーに破壊されたガ ....
wcさんのおすすめリスト(1363)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
teacup- 朧月夜自由詩7*19-10-15
風鈴- 自由詩17*19-8-25
したいのそばに咲くハな_捨て息_それは赤い- 狩心自由詩219-1-15
プレイヤーズ・ピアノ- れつら自由詩5*18-11-19
秋空- ホカチャ ...自由詩1*18-9-27
入れ墨の女- ツノル自由詩4*18-9-14
終活- ホカチャ ...自由詩1*18-7-17
防災に弱い町- ホカチャ ...自由詩1*18-7-16
独り言56集____- ホカチャ ...自由詩1*18-7-15
さよなら- たもつ自由詩2518-6-8
(笑)- kaz.自由詩117-5-17
平成29年1月29日(日)- みじんこ自由詩117-1-29
平成29年1月28日(土)- みじんこ自由詩117-1-28
平成29年1月27日(金)- みじんこ自由詩117-1-27
彼岸花- 夏川ゆう自由詩216-10-8
よるのひるね- 阿ト理恵短歌2*16-9-27
不投稿- ホカチャ ...自由詩2*16-9-3
ベテルギウスは突然に- 佐々宝砂自由詩115-9-15
御見舞- 自由詩28*15-8-11
血縁- 自由詩21*15-6-30
ファウル- 平瀬たか ...自由詩8*13-3-23
動詞と形容詞の問題- 平瀬たか ...自由詩7*13-3-13
増殖お父さん- 平瀬たか ...自由詩3*13-3-7
冬の回廊- Lucy自由詩21+*13-1-17
News「人襲い射殺されたツキノワグマ」に捧げ詩- 阿ト理恵自由詩310-10-14
ひと_り- id=5239自由詩209-8-16
うそつきでいいから- たもつ短歌709-3-18
歌いたいときは歌えばいいからとりあえず声を出せばいいじゃない- 短角牛自由詩208-2-22
かき集めて- soft_machine自由詩31*07-4-24
旅の終わりに- ダーザイ ...自由詩52*07-1-17

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