悪くないのに謝ってみたり
少しでも愛に近づきたくて
誰にも読まれない
目盛りのような隙間で
今日も息をしている
数字を追いかけながら
走るのに疲れても
働いて汗をかいたら
目盛りが ....
毎晩に硬直し冷え凍る脳髄を
焼酎飲み がぶ呑み
薬は効かず 温め柔らか暖かめ
動脈硬化進み肉の滅び近く
近付きかなぁ と予感し。
これぐらい耐えろよと
相互の調和カンディンスキー、 ....
女だって人の尻を見る
女だからこそ
そらさずに見る
人が尻から生まれること
女は少女の頃から知っている
男は父となる日まで
疑っている
つねってやろうか
無事に
今日を
終えられた時は
ああありがとうさま
と つぶやく
○「年末ジャンボ宝くじ」
宝くじは
当たるために
買うのじゃない
夢を見るために
買うのだ
○「鳥の目」
老眼の僕は
雀の群れが
眼鏡もかけないで
よく細い電線に止まるなあと
....
○「菓子袋」
僕は菓子袋を開けられない
切り口がわかっても
開けられない
なんでこんなにじょうぶに作ってあるんだよ
○「田舎暮らし」
「多勢に無勢」という言葉がある
「骨折り損のくた ....
今日こそは注意して過ごしたい。
冷たいのに熱い風という感覚のとても厄介で
ピッタリの日本語とは出逢っていない朝風だ。
cool-hot wind なんて単語ないし、Sweet and s ....
木星は
一周するのに12年
土星は 30年
木星の一日は
10時間
でも、一年も一時間も
《地球の基準》だけどね笑
人間は というか 知というのは 基準を好む
でも、いつも ....
ポカリスエットぐらいの朝
とぎ汁ぐらいの昼
赤ワインぐらいの濁った夜に
あなたにとってそれが詩であっても
台所のあなたのつぶやきの方がよほど詩的
日曜に寝っ転がってる僕にと ....
○「リハビリ」
体をやられると
心もやられる
いくらまわりが
「リハビリがんばれ!」といっても
本人が「何くそ!」と思わなければ
ダメである
友人たちをみてそう思う
○「ユーチ ....
些細な思い出に別れを告げて何かをはじめるときは吉
今日は見ていた気がする
曇りガラスに沈む夕日を
目で そして その 肌で
手に掴みとるものもなく
どんな 自分を ベンチに
想像していたというのだろう
部屋の隅で 一人で
ひとりで飲み屋に入る今日の幸せが
奴さんだったりトマトさんだったり
糠漬け様だったり
ラビのパンの話を覚えている
僕もポケットに
ときどきにぎっている気持ちがある ....
うっすら片手から放った蝶の
宙に舞う
軽やかな息を継ぎ銀箔の輝き
陽光浴び
ささやか咲き誇る路傍の草花
から草花へ
蝶の軌跡 柔ら鋭く速やかに
〈ありがとう〉
言ノ葉 ....
棚田見て昔の人の努力知る高い場所から見れば絶景
プロ野球感動的な試合続く選手たちの自信のプレー
缶詰が美味しくなったと母は言う昔のことをしみじみ語る
地図を見てその街を知り興味湧く地 ....
空気が
しびれて
蒼く透けた色を
している
夕方の私と
○「政治家スキャンダル」
失敗するのは
「金と女」
なんですねえ!
○「メール時代」
言葉だけが重視されて
行動が見えなくなってきている
○「完璧主義」
完璧主義は
実用には ....
近いとしんどい
遠いと楽
でも 二度と会えないのは悲しい
私って馬鹿だから
わかっていても 泣きはらす
東の風が吹いていた
醤油工場から醪(もろみ)の匂いが漂う路地
ぼくはスニーカーの紐を堅く締め直し
重いザックを背負い直した
遠くに行ってしまう前に白い灯台を訪れたかったのだ
乗客は三人だ ....
かつて帰る家路があった
今、帰る家・故郷、喪失し
新たな家路を辿り紡ぎ行く
憧れの地平 確と眼差し
内鳴るフルサト湧く沸くと
土佐の海鳴りカツオの叩き
はりまや橋の赤々と浮き立つ
....
写真の坂本龍馬の右手は
着物の中に入っている
「何か隠し持ってると思う?」とキミは訊く
ピストルとか? 物騒な時代だったから。
物騒な時代が終わったというわけでもないけれど
だけどもう誰 ....
#WHO(フー)
聖樹になり仰せた大木も
世代交代の意味を知り
朽ちても若木の行く末を
あんじては身を粉にして
樹木は時代を乗り越えてきたの
世界樹があればいいのに
成人にも ....
冬のささやきに染まる頬
たぶらかされる唇もまた
つめたい
熾火のよう
ことばは
今朝の淡雪すら溶かしはしない
樹々を渡るすずめらの
目くばせほどのぬくもりも
変わらない距離で深まっ ....
命は原初から欠けている
魂という命
だから命は
何かを求め続ける
故に足るを知りたい
・
自然
つまり
因果的必然の世界
だから
いのちにありがとうさま
北斗七星が傾いて 絵葉書をこぼす
ひらりと指でうけとめる なつかしい君のことば
仙女の写真にうすく 桃の果汁の染み
あいかわらずの筆跡に 白い歯を思いだす
君よりずいぶん遅くに 僕は生まれ ....
・遠く
離れたままで
わたしたち
白い季節を一まい隔てた
(冬の華は六角形に受粉する
その周りを
星の子どもたちが手をつないで
ぐるぐると回りながら
白を蘇生させようとしている
(か ....
○「情報化時代」
インターネット上には
人の話で溢れている
他人よりも自分のことに
もっともっと目を向けよう
○「庶民の楽しみ」
乗り鉄
呑み鉄
撮り鉄
鉄道ひとつにしても
庶 ....
なるほどね。小学校のときの夏休みの宿題のときとおんなじだ。ぼくはおませな爺になっていくのか。内なる魂はほんとうは違うのに町内にいる魅力的な民生委員を演じ終わったようなツラは、何処かさびしくてね
....
ほつれていくテレビに
故郷が映った
見慣れた橋や川面の姿
人も映っているけれど
ほつれていて
よくわからなかった
会釈くらいはしたかもしれない
そう思うと
雨の音が聞こえた
....
私が得る愛、
私が造る愛と等しい
と、ビートルズ最期に
努め営み続ける意識の過程、
それは真の愛に至る途だからと、私。
この肉の魂の精神(霊性)の
苦楽ジェットコースター、
なん ....
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