和洋折衷、さらにはカジュアルな個々の色彩が一つの流れとなって目的地である広場へと延々続く。両岸にはイカ焼きやタコ焼き、りんご飴やチョコバナナ、お面にくじ引き金魚すくいなど、食欲と郷愁を誘う魅惑の露天 ....  網戸の向こうには、山岳の稜線と薄明るい空がはざかいを浮きだたせている。草むらではコオロギなどの虫の音が、凌ぎやすい朝のうちにと盛んに音を紡いでいる。朝の涼風が頬にあたり、ひさびさのインスタントコーヒ .... 夏風にそよぐ
無数の葉のなかで
蝉時雨を浴びながら
自らに問う

――今日
  ひと時の
  今を
  生きたか 
僕は今日 
仰向けに横たわる 
蝉のうつくしさを、知った
 何かがゆっくりと近づいて来ている。それはやや静かに、それほど大きな音ではなく、それでも耳をすませば確実に聞き分けられるほどの大きさの足音を立てて、僕たちのそばに忍び寄ってきている。人々は早くも悲しみ .... 国道で
風上に向かって泳ぐトンボをみた
光の隙間を
上流に向かうメダカのように


少し斜めに傾いて揃って空を見上げる街路樹

一斉に翻る木の葉
光を透かして揺れるエノコログサの長い ....
日本国憲法は
完璧なものであり
ただの一言も変える必要はない
憲法改正には激しく反対する……ってね

日本国憲法第二十五条
「すべての国民は健康で文化的な
 最低限度の生活を営む権利を有 ....

だからって
古いって
発想自体が古い古い



だからって
新しいって
感覚自体が荒い荒い


捨てに捨てて
身軽になって自覚


削り削り
気軽に慣れて実 ....
なみせんを もがき ふけることは
およげない たましいの あぶくたちの
うまれたら いいのだろうと きりのない
もやのなか で あって しまったことです。

えらく傷ついた古鯨の少しの命を垣 ....
真面目に仕事してても文句ばっかり言われるし
客だけじゃなくて同僚からも恨まれるし
何のために仕事しとるんか、よく分からんわ
自分のためとか家族のためとか金のためとかさ
いろいろ自分自身に言い訳 ....
詩がとなりに座っているとき、
目的地なんていらないと思う。
浮かんだ言葉がとても綺麗で、
うれしい気持ちで書き始めていた。
予定などない休日はゆっくりと時間は過ぎて自然の流れ

梅雨は雨梅雨は湿気で溢れてる傘が集まり一つの模様

社会人二年目となり慣れてきた最初の気持ち胸に残して

テレビでは議員の話題で持ち切 ....
午前0時過ぎに(表現の誤解にもとづ
いて、近所の土手を(地滑りしていく
永遠を這うように、散歩している。鉄
塔の灯りが点滅しているのを眺めなが
ら「あれは飛行機のためにあるという
のは建前で ....
暑気払い思い出シロップかき氷忘れられない今年のことは らどみ 早朝の時間の流れかたが綺麗

頭上では雲が迷子になっている

夕焼けの音色 瞳にのこるひと

夜の窓 自動販売機のひかり
暑気払い思い出シロップかき氷忘れられない今年のことは らどみ

緞帳(どんちょう)は引かれた
とつぜんのゲリラ豪雨
内側の避難民はグズグズしていられない
カーテンコール迄の短い時間のメイク直 ....
茶柱が立った、が、すぐに座った、というか寝転んで、寝やがった。
気持ち良さげにプカプカと浮いて眠る姿に、あぁ何と縁起の良きこと。
『ぼくが電話をかけている場所』というレイモンド・カーヴァーの小説を久しぶりに読んだ。ありきたりな言い方だけど、とても感動した。アルコール中毒療養所に集まった人たちの話で、そこにはこれといった善人も悪人 .... 家の財布からお金が出払ってしまった

家を買ったら
すっかりお金に余裕が無くなってしまったのだ

なのに嫁さんは家計簿つけてなかった
俺はそれなりに稼いでいたけれど
嫁さんは事情があって ....
{引用=あかあかやあかあかあかやあかあかや あかあかあか
やあかあかや月
 ....
新聞はやめました
テレビ欄と死亡広告くらいしか読まなくなってましたから
三面記事の数行の事件や事故にも
興味を無くしてましたから

同じ時期に
町内会も退会しました
隣や近所の付き合い ....
この夜に目醒め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私が真っ裸のすっぽんぽ ....
メゾン・ド・ウジキントキ






●●●●●●●●●●●●●●●ひぐらしの声が 波だ〇
●●●●●●●●●●●●●●くらしの 高温注意報の〇〇
●●●●●●●●●●●●●はしばし ....
わたしがぞうさんだったころ
大きな大きな夢と希望と
ありあまる時間と可能性と
努力すればいくらでも磨ける若さと才能と
確かな記憶と集中力と
眠らなくてもどこまでも歩ける体力と
持て余すほど ....
逃げるように追う
生と死が紙一重で競う
ライオンが腹を満たした後
バッファローの白骨が赤土の上に横たわる

お前の第三の目はそれを焼きつけ
命が永遠に巡る清流を捉える

魔が差して 両 ....
ぶっ壊れたのが
ほうられて
くさりながらも
笑ってる

わるいこころが
湧きだして
よごれくすんで
何もかも
消えたくなって
でも
きえず

んなこといや
おこられる
い ....
子供のころ
ある 二月の夜に
こんな
   ふ
    う
     に
      電
       線
        を
         伝
          っ
   ....
海が見たい とつぶやいた
あなたは今日の今頃は
白いベル付きの
ドアの向こう

あなたののこした
たった一つの
小麦色の帽子をもって
記憶の底の海へ行こう

※※※※※※※※※※※ ....
やわらかいことばで
伝えようとすると
よけいにかたくなに
なってゆく

ひとは水なんだってさ
そんなことも



夕方にもなればようやく
ひとごこちのつける
その風 ....
ちなんで、もしも、である前に
観察するだけのキャットファイトを
虫の温かみで、あざ笑ってみせよう
高熱のオクターブで赤ペンを溶かして
番犬をレンチン、はっかの匂いがするのだ
葉脈のふ ....
wcさんのおすすめリスト(1363)
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