サロメが欲しかったのはほんとはヨカナンのくび飾りだったのです
アンティークでとっても素敵 まなこも白羊宮も瞬時にうるむほど
舞いおさめて激しい呼吸 中指と薬指で汗をぬぐっておひめさまは
銀盆 ....
ところで
説明のつく恋などないのだと
言ったところで理解しない
あなたのかわいい肌から放たれる熱をまにうけながら
生まれ変わったら 工場になろう
と思う
頑健な 灰色の
工場にな ....
他人を
バカにする人は
カッコワルイよ
バカにするほうがバカなんだ
相手の良さが分からないのさ
・
勉強を出来ない人が
バカなんじゃないよ。
相手を大切に
出来ない人がバカね ....
雨音に目覚めた午前3時
枕元に散らかった
言の葉と
夢の残滓を拾う
爪切り用のハサミで
言の葉をさくさくと刻み
オニオンスキンの便箋で巻く
慣れた手つきで擦るマッチ
小出し ....
体感無い館内、分かんない。なんかワイ何階? 難解だ。
たいかんないかんない わかんない なんかわいなんかい なんかいだ
詐欺師祈り、叶う夜の苦しみ。シルクのような仮の意識さ。
さぎしいの ....
ふと渡米、霞むスカイへと飛ぶ。
ふととべい かすむすかいへととぶ
頭蓋骨一個生かす。
ずがいこつ いっこいかす
罠の名は、花の縄。
わなのなは はなのなわ
竜も踊る ....
幸せは
ここの
こころにある
幸せに
気付けば
・
今
自分が
持っている物事で
十分だな
こう思えば
・
夏の夕暮方の
西の山の上の
蒼く
透けた空の
....
まやは水草の満ちる夕暮れでも
草原しかなかった過去のように
かたわらの湖をみつめる
修理費のいらない世界だから
ただ自然に流れていく世界だから
森の陰でその光景をそっと見つめ ....
子供の頃の夢がかなって
階段屋になった
便利な階段や
綺麗な階段をたくさん作って
みんなに感謝された
それなのに利用する人たちは
とても辛そうだった
階段たちに理由を聞いても
....
学生の頃に
僕も覚えがあるのだけれど
一生懸命生きてると
一球入魂で生きてると
余計なものは視野の外に流せ
で的に集中し
必然、傍若無人にも見える
そういうことなのだ
砕け散り ....
自戒として、
大道すたれて
仁義ありと言う
私は強欲だから
足るを知らねばな
・
自戒として
放てば満ちると言う
私は時々存在しない
幽霊となる
そう思えば気楽さ
・ ....
尻の曲線に墜落した
堕ちたのは、
きっと酒のせいだ
窪みから下腹部を抜けて
波打つサテンのシーツを泳ぐ
女の夜は満天の星空で
凍った涙のように美しかった
柔らかな乳房の谷間で
....
a.m.2:00/
夜中に起きて
誰もいない
台所の小さな明かりの下で本を読む
涙乾けど悲恋は癒えぬ 壺で濃くなる毒の蜜
下着買い受けの女へ生理寛解を拝みにいくと嘯いて
最果ての夕暮れ春の灯台にあった
魍魎が私と共にいた
ヤブ椿の花は無心にあえいでる
既視感もかくやとばかりに他人様と衝突する
左肩が痛む ....
のんびりとした一日に
奇妙な異様 蠢いて
想わず枕の下を覗き込む
蒼いどよめき真紅のうねり
澄んだ溜まりの底渦巻いて
のんびりとした一日に
無限の眼 壁築き臨み立ち
寛ぎの枕 ....
背中押してもらって
もっと もっと、スニーカーのつま先が
お空に近くなる
ブランコ
いつからだろう?
ブランコ漕いで
軽い眩暈の様な気分の悪さを
感じてしまうよう ....
ゆっくり歩くこと
道を譲り合うこと
ありがとうを交わすこと
そんなあたりまえのことを
忘れかけていた
雪をふみしめる
靴底を貫通する冷気
しん、とした空気を吸い込むと
鼻の奥が ....
生きる
ってことは
新しく
なることです
年を取れば取るほどに
・
こたこた
こたつが
心地好い
うとうと
ほんわか
○「独り言」
「言葉の力を信じて
自分の生きる力となる
言葉探しの旅である」
こう書くと大分かっこよくなる
弓道の先生にいつも格好をつけなさい
と言われているので格好をつけてみた
ほんと ....
雪が降り、はしゃぐ子どもと泣く大人
そこで子をぶっ飛ばしたら虐待だ
まず親がそして医療がとどめ挿し
殺伐とした世の中じゃいけません
回復し庭を見ながら雪見酒
毎朝血圧と脈と向き合う日々
正常範囲だとほっとする
生きる意欲がわいてくる
正常範囲でないと
何回もはかる
その結果ますます悪い結果になったりする
母親が不整脈で退院の日に突然死したので
....
頁{ルビ繰=く}る 手を休め{ルビ食=は}む {ルビ葛湯=くずゆ}哉
「ただいま」と 還り笑う君 雪の{ルビ冠=かん}
降る雪と 藥罐の歌う 夜更け哉
電飾の 眠っ ....
下町の時間の流れ独特で人の生き方学んでみたい
数年で再開発は終了してお洒落一色若者の街
アストラムライン延伸計画が前に進んで工事始まる
家の前高いマンション建設中ベランダからの景色は ....
自由になれもっと自由になれ
怖がるな未来を怖がるな
どうせおまえです
ただのおまえです
何かしたところで誰も見てない
だから自由に暴れてやれ
見つかったら隠れずに
暴れつづけ ....
コリコリの農家の子として生まれたカタコランは、
九才の時に神の声を耳にし、全知全能の神カタコリの
前ではみな平等であると説いた。布教は、カタコラン
の生誕地コリコリではじめられ、農家で働く年寄 ....
兎みたいな。季節感と、昔の記憶。
子供の頃は、RPGをしていると、
数学の秘密に触れているみたいだった。
ΦとかΠとかrとか。
数々のばらばらと、藻の色をして浮かぶ、
谷底の集合論、ドッ ....
祈ってる 誓いが折れて近くから違う言葉になっていくのを
限りなく透明に近いプードルと散歩している透明人間
記録的小雨 最後の一冊を君が見つけて崩れた黄色
曖昧にあまいアイ ....
擬態
わずかに残された木々のふゆの葉を北風がこきざみにゆらすとき
それは小鳥のはばたきになる
家出
街角のメリーゴーランドは天使をのせてくるくるまわる
色とりどりに着飾った馬 ....
はかり知れない
暗黒の 宙に
君は浮かび
その彼方から
確かにとどく君の
燦めく 言霊
それは時に
のんびり夢みる浪の音
それは時に
欣び甘える涼 ....
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