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わたし 雨
私あめ 時々 あられ
心ゆられ
たこ糸のさきに むすんだ釘を
しずかに 夜に沈める
口の端に くわえた糸に
声をつたえる きみに聞かせる
わたし 雨
夜から ....
何故でしょうね
掌の上で独楽が、止まっているように回って
視線をさらいますけど、波のめくれや
バケツの蟹の回転はどことなく
記憶に繋がっているように眺めています
流しの栓を抜 ....
めざめ
なにか黒っぽい
いくえにも重ねた
すき間だらけのガーゼ的なにかに
ゆっくりと眠りは
溶かされ絡まりながら
そろそろ吐きだされそう
視界の芯 ....
公園で何本かの吸殻をひろいながら
ここにどんな唇が触れ吐きすてたのか
といったようなことは
あまり考えないようにしている
救えなかったいのちより
救わなかったいのちを大切にしているのも
....
都会の片隅に、にっこり
置いとかれたお地蔵さん
短い夢にからかわれ
ビルからまたビル渡り
錆びた引戸の奥で
さよならぽつり
きみはやわらかに抱きしめ
つつみながら
....
その人は 軀がうすく
流れをまとい あたたかくして
偶然まとまった
誠実な想いや 花のかおりなど
求めなかった
誰にもひらかない
固くひき結んだ 白い口を
譲らなかった
遠ざ ....
ほうき星がきたなら
いつか部屋をはいてってね
夜々を、たくさん
見はらしてね
走るひずめも柔らかく
あの雲が
マンボウ
ジャムパン
贈りもので
はちきれそうなくつ下
く ....
嘘つき、って
世界がわたしを、そう呼ばなくなって
嘘をつくのがとてもたのしい
こころも今日も
どこまでもひろがる
わたしはピアノ
憧れの黒鍵
花火を見ている
山のはしで 海のさきで ....
凪の果ての
遠浅のアデンに垂れていた
ことばの鈎をゆわえた
誰かの想いの糸
深海の流れはつめたく速い
願望がのびきって
次つぎ崩れる
砂浜にうち上がることばたち
鮫の群れがねむるまで
....
足立らどみさんのsoft_machineさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わたあめ
-
soft_machine
自由詩
10
24-7-22
渦
-
soft_machine
自由詩
7
24-6-16
めざめ
-
soft_machine
自由詩
6*
23-10-12
道ばた
-
soft_machine
自由詩
2
23-10-7
お地蔵さん
-
soft_machine
自由詩
8
23-6-25
かぐや
-
soft_machine
自由詩
3
23-5-27
くらがり
-
soft_machine
自由詩
8*
22-5-3
嘘つき
-
soft_machine
自由詩
3
22-4-25
遠浅
-
soft_machine
自由詩
6*
21-12-29
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