エントロピーなんて屁
道草次郎

また今日も朝が来て雀がなく
チュンチュンとなく
ありふれた朝
こんな朝も永遠とは続かない
何億年かしたら
たぶんすっかり様変わりして
地球は住めなくなる
その時はまあ
新しい雀が
ギョェーギョェー
とかないて
朝を知らせるだろうか
でもやがてはエントロピーだ
カスが溜まってしまう

なんだかいっぺんに耐えられなくなって
爆発だ
んでまた
新しくはじまる
その繰り返し
始まりも終わりもないのだ
永遠にできる自転車操業なんて
ありがたいんだか
おろそしいんだかわからないけど
とにかく
有ることってじつはビクともしない
答えがないから
たぶん
有れるんだろう
そんな気もする



自由詩 エントロピーなんて屁 Copyright 道草次郎 2021-03-20 07:01:46
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