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あのこは
よいこ
あのこがよいこで無かったら
よかったのにな
なんか書くと
みんな自分よりよくものを知っていて考えてもいます
なんかを書くとだからのこるのは
こんなでも書かせてもらえるのだなあということだ
うわべを撫でてるだけのは見抜かれてしまい
泡銭 ....
いつかよんだ
すてきなしょもつのなかの
どこか
いこくのひろばには
しゅろのきと
みなみかぜと
なみのおとがありました
だれかさんは
ひとりぽっち
そして
まんげつでした
さあ
 ....
アンパンマンが凄いことは
分かった
わかったから少し黙っていてほしい
きみに言っているんじゃない
やけをおこしかけてるこの人生を
たしなめたいんだ

きみはいつも誤解するね
尤も
誤 ....
『5わのアヒル』という子供の歌をききながら
水溶き片栗粉をこしらえてる

トロミというのをしっかりと扱えたら
いろんなことが
すこしはマシになりそうなので
だから
水溶き片栗粉なのだ
 ....
{引用=四月}

四月はつまずき易い
貰った飴は
ポケットがなめてくれるらしい
至る所で小石が消え
地軸が舌を出す
虹色の粉が降り
即身仏が生えてくる
四月には裏がない
ゆえに ....
また今日も朝が来て雀がなく
チュンチュンとなく
ありふれた朝
こんな朝も永遠とは続かない
何億年かしたら
たぶんすっかり様変わりして
地球は住めなくなる
その時はまあ
新しい雀が
 ....
その辞書には意味が記されていない
ただ単語ばかりが延々と羅列され
一切の説明的言辞や背景や語源さえもが周到に省かれている
その辞書とは何かを
それを自然は
「世界」と位置付けている
何者 ....
もののあはれとはそれは
風の包帯
先だつ批判をやわらにつつみ
まるで
{ルビ苫屋=とまや}に吸われるもんしろ蝶
ひなたの蜥蜴
春の
ことぶれとも
「石か水たまりか」

放物線を描いて水たまりに落ちる小石が起こす波紋が言葉だとしたら、その言葉は石の言葉か、それとも水たまりの言葉か。


「謎」

数年前知らない街で車を運転していて道 ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
夕栄の襞を染め合う冬のかぜ

初雪というには白く無く落ちる

着ぶくれてすこし放免さんぽ道

葛粉とき仄くらがりに曲げる背

ひなたぼこどこか暑くて向き数多
{引用=糸くずの
ふりかかる
だまった湖面に
傾斜した
クレセント・{ルビ月=ムーン}が
代入される

みぎも左もわからぬ
夜来の{ルビ湧出=ゆうしゅつ}

妖精により
{ルビ繙 ....
 書かないでおこうと思うことはむろん書けばいいし、書こうと思うことの大抵はただ、書いてみればいい。信濃路の秋を作り付けのファンタジーに貶めることなく、どうやったらそこに厚みある輪郭と衒うことのない調べ .... あの手この手を駆使し
時間にしてほぼ二時間
ぼくは自分がいかにこれまで我慢してきたかを伝える
君は自分もあなたと同じだけ我慢してきたとさらりという
ぼくはこれでもかというくらいほとんど全身全霊 ....
ため息と
その貧しい倫理の置きどころ

この思いをなんと呼べばいい
詩人のみんな

だって
みんなが
すでにしていることが
ぼくがこれから
しようと願うコトだもの

どこにも
 ....
我家のせせこましい厠(INAX,2017製)で用を足しながら考えた。今まで一体どれ位のオシッコを流してきたのかと。何トン、いや何十トン?詳細は無論不明だが、まあ、それはとにかく凄いことに相違 .... まず、南部風鈴の音色がある。それから、木のまな板をリズミカルにたたくステンレス製包丁の軽快音。スリッパの薄っぺならビニール底が台所の床の上でぺたぺたと笑う声。朝焼けのなか、小刻みに振動する洗濯乾燥機は .... 夜はいい

家人がめくる新聞紙の音
県道を走るオートバイ
二件むこうの玄関ベル
ナツメ電球のだいだい色

夜はいい

電気の下のアイロン台
扇風機の弱
並んだい草のスリッパ
蚊 ....
足立らどみさんの道草次郎さんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとのまえでものが言えなくなった、いつからか。- 道草次郎自由詩421-6-15
でわでわ- 道草次郎自由詩221-6-12
おまえはいつかおもいだすはず、あれらたくさんのものがたりを- 道草次郎自由詩321-6-10
ほんとうだね、アンパンマンはほんとうに凄いよ- 道草次郎自由詩321-6-10
『5わのアヒル』を聴きながら- 道草次郎自由詩921-6-3
春の連詩- 道草次郎自由詩421-4-21
エントロピーなんて屁- 道草次郎自由詩4*21-3-20
「レ」- 道草次郎自由詩3*21-3-17
ことぶれ- 道草次郎自由詩11*21-2-9
あぶくみたいに湧いてきた謎のものたち- 道草次郎自由詩6*21-1-25
夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
初雪- 道草次郎俳句120-12-9
湖畔と菌糸- 道草次郎自由詩620-11-9
燃える秋へ捧げるもの- 道草次郎散文(批評 ...4*20-11-8
鈴虫- 道草次郎自由詩6*20-9-6
ため息と- 道草次郎自由詩4*20-9-5
晩方考えた事- 道草次郎散文(批評 ...2*20-8-15
朝と音のための覚え書- 道草次郎自由詩3*20-8-12
夜はいい- 道草次郎自由詩220-7-24

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