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韻律都市の夏へ
君が吹いたシャボン玉は
まるで水銀球のようで
それでいてふわふわと
街路を漂ってゆくのだった
それは
この都市の名うてのダンサーである
君が踊る姿にも似て
―― ....
ばあちゃんたちは
生きていく生きていく
長生きは楽じゃない!もう死にたい!といいながら
生きていく生きていく
医者通いしながら
施設に通いながら
生きていく生きていく
毎日テレビを見なが ....
やさしい笑顔を
待ち望んでいる
ちいさなとてもちいさなともしび
として
すこしでもあたためてほしくて
朝おきると
チュンチュ、雀の鳴くのは
まだ眠ったままの
この街 ....
梅雨だからこそ
特に強く星が見たいと
思ってしまうのかもしれない
重々しい気分にさせている
何日も降り続く雨のせい
雨は必要だけど
降りすぎるのも困る
程良く降って欲しい
....
キリがない欲望に
つきうごかされて
私は生きていくよ
ぶざまであっても
いのちだいじに
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
丸く円く収めるつもりが
内側から裂けるように
咲いていく
心の傷を糧にして
終う言葉は種になる
種は何時か芽吹き
誰かの支えになっていくと知っても尚張り裂け続けた
結果は何処にも ....
満天の星空が、朝靄の中に静かに消えてゆく。
鳥達はいつもの歌を歌い、季節の花達はその手を広げている。
誰かの魂と私の魂が共鳴しては離れてゆく。
キャンバスの淡い白色は歩き始めた娘 ....
雨降りの間際で
それは恋だった
降り出してしまえば楽になる
頭の痛みに似て
激しいほど
わたしたちは
正気を取り戻していく
荒々しく
新しい風が
吹き狂う
この街に来て
みまわすと
あたりには
傷ついた花が
倒れている
地面に倒れこんで
砂の粒を噛む
なにも匂わない
花は死んでいるのか ....
散歩コースは幾つかある
一人で歩いても楽しい
心が落ち着かない時
モヤモヤする時
散歩して自然体に戻す
風は優しい
木々や草花が綺麗
散歩する人々を見かける
シャッター通り ....
「もっと
気楽にしていよう」と
私に言う
宇宙は広く豊かに
ここにあるのだから
始まりも
終りも無い
ふしぎ
永遠の
涙の流れ
大切な
この悲しみを
共 ....
発掘された、在りし日の六月の
古びた雨音が
薔薇の設計図を、紐解いてゆく
忘れては、いなかった
あたたかな泥土を
何度も重ねてゆく、あなたの
華奢な白い指さきで
白く、ぼんやりと ....
やっぱ、私、T君、好きだわ。
彼女は、あの後、そう言った。
君は、あの日、東京に現れなかった。
君のことを半日、高田馬場の駅で待った。
君は、怖かったのかな。
広島に帰っ ....
詩に制限はない
書き方に制限はない
自由しかない
想いのまま
詩というものが生まれる
言葉の雨が降り注ぐ
スムーズに詩の形になる
詩の雑誌を読む
オリジナリティが
光を得 ....
始めたい
冷やし中華を
この暑さの中
よく冷えた黄色い麺を
ツルッといただきたい
よく冷えたハムとキュウリと
生暖かい錦糸玉子を
口の中に含んで
甘酸っぱい汁で喉を潤して
まずはそれ ....
この祈りにも似た感情は何だろう
君よ 変わりはないか?
めしはちゃんと食っているか?
困ったことはないか?
夜は ちゃんと眠れているか?
大切な大切な君へ。
素晴らしい人生が開けま ....
深い深い青空の色の下で
沈黙するラジオの奥で
流れる歌と歌歌う
小鳥の羽を
描く詩人のペン先の光
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
闇に
幾人もの私が
ほどけて
緑と水の匂い
翅あるひとの気配が
呼吸にいりまじる
ほどけゆくままに
ひとつ
ふたつ
ともる
ほたる
風
になるかなら ....
仕事に客観性が必要なように
恋にも客観性が必要なのです
ときに役者を壇上から駆逐して終末し
ぼくも転げ落ちてよくこころの怪我をしたものでしたが
いまも同じですがね
人は一生見習いなの ....
チェックしたい夢新聞
見るのは夢テレビ番組表
今日のお薦め番組はなにかな
夢チャンネル
貴方の夢を現実に
キーワードを確認しよう
夢の中でキーワー ....
数えきれない魚が泳ぐ空に
見えかくれするオレンジの月
魚はいつかぶ厚い大気をつき破り
真空にとび跳ね
地球を訪れる
季節は色でその姿を伝える
あるいは音やにおいや風向きで
おおきな手 ....
初夏の
雨の日に
冷えて
ヒザ掛けを共にする
わんこと私
さて
どうなるか
宇宙の
魂(いのち)に
任せよう
人知れず
ほほ笑み零す
一日に
手を合わせている ....
初夏になり暑くなった
それも束の間梅雨が始まる予感
雨が降った時のような湿気感
強まった気がしてざわめく
雨音が近づいてくる
県内にある観光農園
藤のトンネルが何処までも続く
....
○「コロナ後」
悪いことも長続きしない
「コロナ後」「プーチン後」は
必ず来る
○「遠くにある価値」
遠くから地元の温泉に来るのに
地元の人たちは
わざわざ遠くの温泉に行く
○ ....
遠去かっていく
生きて在ることの不安が恐怖が
宇宙の気流に洗い流され
つかの間
姿を消す
わたしの背中のなかへ
わたしの脳髄のなかへ
わたしの心臓のなかへ
そうしてわたしは再び ....
花の中で にぎやかな
虫たちの胸に
汲みあがった 蜜を
言い表す ことばはない
真昼の 宇宙の
香りをまとい
きらきら踊る
途切とぎれの 感情
そして飛び去る
張りめぐらされた
網 ....
空の下 大地の上で
「気楽に行こうよ」と
自分に言い聞かせる私の
「私自身の死を思えば、私についての
何事も大したことではない」と
自分に言い聞かせる私
世界の一部である私の
明日を知ら ....
瞬く
無数の星が
渦を巻き降って来る
哀しみは剥き出され
眩む意識を抉られ
永遠の雨、永遠の流星群
たましいは冷え
にくみは凍え
いのちは震え
行き着くところまで
....
もうね
いいよ と
空へささやく と
空は黙ったまま
青やかだ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
今はテレビよりも
ラジオを聞きたい気分
軽快に喋り盛り上がるラジオ
居間の静けさを壊すことなく
上手く馴染んでいる
雨が降りそうで降らない
天気予報が曇りだと告げる
静けさが ....
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