すべてのおすすめ
浅瀬で溺れるわたしたちが
いつか 深く
息をできるように
重いぬかるみを這ってさ
乾いて 乾いて
流した涙が
日々を伝い 夢を伝い
川になったとき
この体がいるのは
優しい ....
どうなっているのだろう
本当のことが知りたい
様々な人が
様々なことを言って
うやむやになっていく
本物のことが遠ざかる
何処へ向かっているのか
よくわからないから
様々な ....
未来は
未知だから
わくわくしよう
一つの人生は
一つの物語だから
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
雨
今夜わたしが
この傘にひらく雨を
きのう聞いた人
そこには星が見えますか
不安定な蛍光灯のように
意識がちぎれそうな夜
清潔な循環につつまれる人
ふくらむ海を感じますか
....
遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない
数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人
純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
揺れるキャリーケースの
疲れたフィギュアたちに紛れた
俺はねずみ
湿気た袋の中の息苦しさに
もう眠たい
ありがとうさま
あたりまえのことなんて
ないのかもしれないから
水が
おいしい
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
目が覚めた。
羽毛のベットに天蓋仕立て。
空から星の飴が降ってきて
鴉の王子様が居る世界。
そこで鴉にぐちゃり。
首から呑まれた。
生きてる私の首を確認。
少し寝違えた。
目が ....
寝静まった夜の街に
爪先を立てて
誰かが弾いた
アルペジオの後を歩きたい
遠いと思った場所が
近くに感じるフレーズ
乗せてくれる車はないけど
星の間に落ちていく音がある
光 ....
《美しく歳をとる方法》など、
持て囃されるなら
歳を取ると、普通にしていれば
美しく無くなるということだろう?
私は、もう、ぶっちゃけて言うと
美しく無くなっても、い ....
悲しみは
どの道愛に帰る
この大切な悲しみ一つ
「ありがとう」 と
どこからかの声
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
世界の厳かが露わになるこの夕べ
わたしは静かに此処に留まり
在るものすべてに身を委ねる
まるで人生の鍵を手に入れたかのように
在るもの在るもの輪郭鮮やかな世界が
おもむろに眼前に広 ....
年に一回誕生日がくる
必ずきて年を重ねる
子供の頃は
早く大人になりたかった
大人の今は若くいたい思う
誕生日を祝ってくれる
たくさんの仲間がいる
照れ臭いけれど
嬉しいが ....
人にあしたを指ししめす
あの月
月が遠ざかってゆくわけは
きっとたくさん
あるのだろうけど
なにもいわず
いつか
どこにもぶつからず
無事に太陽系を抜けられたら
月はその全身の瞳で見 ....
がじゅまるの
青々とした
葉の光
あらゆることが
こころの糧だ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
「とおこちゃんはしんでるからね
生きなきゃね」
と言う友の
その無邪気で純なやさしさの
受け取り方に戸惑い
そういうあなたは
「もうがんばって生きてるから『生きてね』と言わないでくれ」 ....
硝子窓のうちそとに
冬が満ちてゆくとき
光の言葉と影の言葉が
中空であえかにもつれあう
きみはぼくのブルース
部屋にころがってるもんでできた
さびた機械
コップのなかにたばこの灰を落として
きれいに笑いころげる
きみはきれいだ
きみはきれいだ
きみはきれいだ
ぼく ....
あなたと付き合い始めて
もう三年ぐらい経った
私の想いは膨大
あなたに全ては届かず
何処かを彷徨っているのかな
あなたの想いも膨大で
私に全て届いていないのかも
彷徨う想いは ....
育て上げられたダイヤグラムと、降り注ぐばかりの五線譜が射貫く
ひとつあわせのカルタ、破れにくい腐敗臭に流れ星をあてる、
菫色を広げた 地平線の証。戸口はしまり 小上がりに充満する
劣情に横 ....
庭で夕空を仰いでいると
足下の、少し離れた場所が
ふいに がさっ と鳴った
古い柿の木から
枯葉の吹き溜まりに
実がひとつ、落ちたのだ
よく熟れた柿は
ほんのりと夕陽に染まり
....
一陣の風、
吹き抜ける
この晩秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
外部はなく
凪いで
人々は歩を進める
この地上にて
神々は居られ
その豊穣なる艶姿
人 ....
得たと思うと同時に失う。
そう
花はひそやかにゆれている。
私はひそやかにゆれている。
命は命に支えられている
この体は何かからの借りものなので、この体を返す時は一先ず自然へ返す。
し ....
銀杏が舞う舗道を
ゆっくりと歩いて
いろんなことを想いだすけど
恋することは、罪じゃなかったし
そんなことより
あの部屋にたどり着いて
ブラックコーヒーを、飲みたいな。
....
秋の日、ひとり、煤けた部屋で
セラミックヒーターを背中にまわして
温風にあたりながら詩作している
今日は後払い通販で買った
缶コーヒーがあるので
それに氷を入れて飲みながら
一文字づつ言葉 ....
朝
僕たちの半分は 燃え残り
がらくたを 集めはじめた
不完全なまま 笑ったり
食べたり 愛した
頂点の すこしだけ手前で
自我をもった がらくたが
誰かのかわりに 泣きはじめた ....
そとではなにが
凍っている音がする
わたしにはそれ以外
なにも聴こえなくて
それにしてもこの部屋は暗いんだ
そしてそのことを
喋れる人ひとりいない夜
あらためて時刻を ....
風を食べていた鳥は
夢を食べはじめるようになってから ずっと
腹をすかせ
風は
その鳥を食べたせいで
空を吹けずに
地を這うようになった
たくさんの綻びた男たちと
肌をあわあせてき ....
切通しを歩いていった
母と二人で
縁切り寺もあった
夢の鎌倉で
屋台では
地球駒が不思議な同心円を描き廻っていた
眠り駒……
わたしはその時、
じぶんが自分であることに ....
たとえばきみを大切におもうこと
難破する世界では猫ときみだけが
僕の救いなのかもしれないのだ
神田神保町一冊100¥のコミック
表紙の朽ちかけた神霊全集と世界地図
ひとの周波数は様々 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48