 すべてのおすすめ
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この街は
ずいぶん私に親切だった
適度に田舎だけど
不便なほどではない
この街が好きだった
春はヴォーキングコースが
桜の花ざかり
満開のトンネル
散る桜の吹雪
夏には
西 .... 
特に何も悪いことをしていないのに
私の裁判が始まって
面白いから傍聴していたら
見た事も聞いた事もないような罪状認否の嵐
全部が全部陪審員側の思惑でしかない
心理学用語を使えば片付いてしまう .... 
二本足で歩けなくなったら
次の世界へ歩み始めよう
二本箸が使えなくなったら
次の世界へ歩み始めよう
温かい布団から出られなくなったら
戻ることない夢の世界へ
見送りもなく、 .... 
青く青く透ける
魂は
この
体と
共にある
喜びと
悲しみで
脈動する
いのちなのだ。
星
に
引かれる
大切な
こころの
傷の
記憶
(不安は尽きない)
(けれ .... 
かぜのつよい日の、
晩秋の白い寒空のした、
剝き出しのコンクリートの壁に、
ただじっと、
垂直に命(いのち)している、
垂直に命(いのち)している、
冬、
という死の季節がきわめて近づい .... 
忘れられた
未来を
予感する
思い出の
果実は
見守っている
どの道終わる歩みを
一歩一歩
大丈夫だよと
終りまで 終りまで。ああ
人類は
何万年もの大昔から
争いをやめな .... 
ギターが欲しい
自分の詩をお気に入りのコードにのせて
大衆の前で歌えたなら
どんなに気分がいいだろう
好きなことが何か
教えてくれた
いつか君と一緒に歌いたい
どうして空が青いの .... 
裸の枝に実る柿
                                             菊西 夕座
季節が頭をめぐらせて仰ぐ空へと囁くたびに
懐かしさは生まれた日の .... 
つたのお家は さびしいね
 枯れ葉が ほろほろ はだかんぼう
秋のお庭は さびしいね
 のこったアサガオ ひとりぼっち
月夜のデッキは さびしいね
 子猫が 母猫おも .... 
 閑散としている通りの端に
 通いなれた立ち飲み屋がある
 店主の女将さんは愛想がよくて
 ついつい飲みすぎてしまう
 術中にはまっているようだ
 ふと奥に目をむける .... 
 
 ぼくは何か人とちがうことをしたい
 何をしたいかはまだわからない
 けれどぼくは何か人とちがうことをするために
 生まれてきたような気がしている
 人とちがうこ .... 
楽しめ♪
と
その時その時
いのちを楽しみたい。
いつかいずれどの道絶対
終わることが出来るのだから
生きられるだけ
とことん生きてやるぞ
と
いのちはいのちのために言う
そうだ  .... 
「後継者が欲しい」
については諸説あると思う
もし有性生殖をしなくて済むのなら
皆が雑草のように自家受粉している筈だ
そして私はそれを成し遂げた
同性愛で
はっきり言って君達は .... 
私の中に少女がいる
おずおずと
引っ込み思案で
傷つきやすく
繊細な
少女がいる
私は少女を護るため
必要以上に
がらっぱちで
豪快で
猪突猛進
積極的
大胆に
空気を無視す .... 
 宮目に少なくとも毒はないらしい色とのあどばいす
私の顔立ちを思ってのこと
とにかくお前は黙っていろとのアドバイスは
男友達からしばしばもらっていた
ちゃんと頷く。  そしてみんな .... 
言霊って
あるよね
言葉の
いのちは
こころ次第
 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
   五行歌には、本来、タイトルは付けません。
   しかし、自作の .... 
戻っていきながら進んでいく
今をみれば百一歳の石っころへ硬化し
見ず知らずの人に蹴飛ばされては
しなやかに躍動する天空の放物線なし
人生に水を愛情を捧げ遣りながら
青く濃くなる天 .... 
きみが笑うと
砂糖工場が爆発する
蝶蝶は交尾をはじめて
ポットからコーヒーが溢れだす
体の一番外がわのところで
気持が逆流する
きみが笑うと
わたしは爆発する
うすっぺらい昼間がめくれ .... 
言葉は時計の針みたいにぐるぐる回って
心が真ん中で立ち尽くしている
箒で払った箒星
何もない暗闇で目を覚ますのを待つ 
9月の暑さが残響していた部屋は
ようやく冷いやりとしてきた
秋の空気が気温を下げる
今年の秋刀魚は脂が乗ってた
こんがり焼いて
大根おろしを添えて食べた
栗おこわはコンビニで
松茸は流石 .... 
こんな田舎の図書館じゃ
理論社の水内喜久雄さんが撰んだ
有名詩人の詩の本しかない
わたしはそれを借りる
もう何回借りたか分からない
それを
たぶん
わたし一人が借りているので
その .... 
混沌とした世界に
私は咲いた
子供の声をした大人たちが
私を摘もうとしている
逃れるために
花びらを破った
花粉を多めに振り撒いて
粘膜を冒してやった
私は貫き通す
野生であることを .... 
長い間
体は魂を入れる器だと思っていた
時には大切に出来なかった
だけど
こんなにも長い間
私の意思を全うしてくれる
体をロボットだと考えると
その並々ならぬ献身に
なんだか泣けてきた .... 
○「落毛」
ワイフがいう
毛があちこちに落ちている
トイレ 洗面所 浴室
黒毛はあたしで
白毛はあなた!
という
そこで一句
「上の毛も下の毛も
黒白入り交じりて
落ちゆく秋となり .... 
今日こそ、白か黒か決着をつけようぜ!
おっ!そう!こなくちゃ!
ハイ!ハイ!ハイ!
僕は仲介しましょう!
君は誰だ!
ハイ!僕は灰色のグレイさ!
そんなの!もっ .... 
詩の葬式から
生きるとは何か
詩の葬式からの
帰り道に
ウインドウに
映つる自分の姿、
セピア色の
246青山通り
振り返ってみる
いろいろな人
ほとんどは
 .... 
自分に言う
もっと
気楽に
生きろ
これも運命
 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
 ※ 五行歌には、本来、タイトルは付けません。
   しかし、ここでは .... 
静謐に名前があるなら
誰にでも発音しやすい短いフレーズで
やわらかく閉じた個室
それぞれに振られる仮名
aからcを辿ってeへ
きみは誰のための単音を拾うの
揺れる、揺れ .... 
月の光に照らされ
自転車を走らせる
夜風にのって 
金木犀の香りに包まれる
あぁ
今ここに存在してる
しあわせ
この瞬間のために
 .... 
今年に入って
私は私を疑うようになった
特に仕事においては常に疑っている
会計では、患者様二人ごとに金庫の中を総計算
取引先に出す伝票は、四度、五度、確かめる
それでも、まだ足りない気が .... 
 
 
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