すべてのおすすめ
ちょっとした聞き齧りの上前をはねたのが
鬱陶しく散らばっている
これじゃない
これじゃないんだと
さやぐ橅の大樹
やはり内発だよ
外圧とは
内発のはねっかりさ
どっちつかずの
....
・
コーデュロイと10回唱えれば秋となる。
デュの発音、決して油断なさらぬように。
・
古着屋のお兄さん、元気かな。
首筋に、五芒星の墨の入った。
・
MA―1を着た ....
山向こうには宝物があるんだ
輝きだけが漏れいでて
空まで照らすようだ
私は地図を
どこでなくしたっけ
届きやしない言い訳を心の内に叫んでいる本当は
刻々と陽は翳っていき
ついには ....
目をつむると
疲れた子のように 眠ってしまった
コオロギの子守唄が
じつは 守ってくれていた
目を開けると まだ生きていて
うれしくって
だから 全部
水に流せる 気が ....
今日、知り合いのお姉さんとセックスした。
精神薬と緊張のせいで射精はしなかった。
お姉さんは少し、馬鹿にしたような笑いを浮かべてた。
でも、経験人数がまた一人増えてよかった。
いままで居た世界の外側には居なかった世界がひろがっていて、
わたしが見たいものは、自分で選べることを知った。
良いことだと決められていたものが、良いとは限らなかったこと。
駄目だと言われてい ....
みょうな味がたまらない
薬味としてはネギよりも好き
香りは最高の感情
みょうな味が忘れられない
みょうな人
仕草がたまらない
最高の薬味
背骨を丸めて翼が生えた
誰かと重ならないように
うまく広がって風に吹かれて
ひとりで飛び回るたびに
空は遠くまで逃げて
どうしても追い駆けたくなる
冒険とさよならをした人には分からない
....
清い流れに沿い
{ルビ鶺鴒=せきれい}が閃くように飛んで
揺れるねむの花
ねむの花はやさしい花 と
誰かが云った
小さな手が生み出す
鍵盤の響きはたどたどしくても
その無邪気さで ....
本当は存在しないもの
駄菓子の当たり
国境線
赤道
風
本当は存在するもの
自販機の当たり(たまに当たるんだぜ)
戦争
ひとり
花
地球儀にキャプテンがいる
片言の日 ....
雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った
私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
だいすきだった詩人が
詩のことなど忘れて
湯を沸かしている
うすいまぶたに光が乗る
忘れて、
忘れて、
忘れて、
生きなさいね。
と
わたしの耳は聴く
「詩人になれたら死んでもいい」
と、みかちゃんが言った
「あたしは詩人になれなかったら死ぬ」と言い返した
あんなにあたしたちがなりたかった「詩人」て
なんだったんだろう
私も彼女も
自 ....
人生最悪の今
それが今
この今
これ以上ないかというほどに
悪い今
この今も
すぎてゆき過去となる
最悪は続かない
続けない
事態はどんどん変わっている
気付か ....
かすかな不安に怯えていたの
まどろみのあさ
白いレースのカーテンは揺れ
陽はあたたかくこの部屋へ
安らぎを落としていたわ
綺麗な花よりも綺麗な花瓶がテーブルに置いてあ ....
銀色の螺子を巻け、みなしごの群れ
狂王の酒坏を真白き薔薇で満たせ!
我ら日輪に背を向けて歩く輩、
腐敗の風に乗り世界を噛み殺す。
煤けた体を驟雨に洗う、
叛逆の蒼き衣が今ここに凱旋する!
....
思い出は
ぼんやりした
景色の中にあるよ
夏の夕暮れの
田舎の電車とか
色あせた自動販売機とか
誰かの白いシャツとか
それはどんな記念日よりも
心に残って消えない
....
みんな必死に頑張ってる
頑張って生きてる
でも、元の世界に戻って欲しくない
元の世界で僕は生きられない
何もない世界で
みんなが頑張っている中
僕も頑張っている気になって
このまま海辺を ....
マスクを外す
雨上がり 草木の匂い
白蝶の群れる木
{引用=風船}
パンパンに膨らんで気づく
出口のない恋はつらいもの
でも破裂はしない
いつのまにか萎んでる
ここ ....
微睡む窓から
静かな私が飛びたつ
静かさに沿うかぎり
どこまでも遠くまで飛んでゆける
さえずりや
せせらぎや
さざめきや
ざわめきや
を 内包しつつも
静かさは静かさのままで
....
人の世界では
何者かであらねばならない
そして僕は
何者でもない
先生
僕は
患者ではない
信者ではない
生徒ではない
担当ではない
愚民ではない
先に生 ....
「死にたい」
が
唇から零れ落ちる夜は
時間の粘度も高くなり
生きたまま
全身の血が失われていきます
苛立ちすら
霧散する無力感
【本当は】
【死にたくないけど】
【もう】 ....
輝いている人を見ると
真っ黒なスピードで走る
追いつけやしないのに
世界は1秒ごとに笑顔を更新している
自信がなくなるたびに
小さく震えた声を
ハンカチで包む夜に会いたい
夢中になれるも ....
お母さん
お腹減った
って
言えなかった子供たち
疲れた母親を見て
お腹減った
って
言わなかった子供たち
大人になっても
その優しさで
心が飢えている
....
あなたの愛は分かりにくい
言葉にも
行動にも
現れることは滅多になくて
わたしはあなたの視線を辿って
いつも愛の在り処を探している
甘い果実の香る様な
夢を見たけれど
現実とは程遠 ....
まいにち つくる
きみのべんとうは まいにち
ぼくが つくる
だって きみは
まいにち まいにち
はたらいているんだもの
コロナあいてに
キリキリ ギリギリ
....
落ちこぼれの僕たちは、硝子瓶の外へこぼれ落ちてしまおうぜ。
美しいだけの硝子瓶の外へ、泥臭いトレッキングブーツを履いて。
そうこうするうちに
なんだかつめたい夕暮れがきて、
影たちがふれ合う
街は灯る
日々は揺れ
そこかしこで蓋がひらかれる
完全な夜がどこにもない
まぶたの裏にも
スカートの中 ....
雨が降ると
君を思い出す
何気ない日常の
輝いていたものたちを
懐かしく思うような
そんな感情で
雨が降ると
君を思い出すんだ
散った薔薇の花びらが
誰かに踏まれた
美しい姿は ....
山奥の水が綺麗な川に
蛍が集まる場所がある
此処に来れば見られる
最近は見られる場所が
減って寂しい
魅力的な光
強い光ではなくて
柔らかく個性的な光
蛍が集まる場所で静か ....
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