すべてのおすすめ
大聖堂の中にゐる
埃がもうもうと立つ
その伽藍は
とうに廢されたものなのかも知れない
コノハズクみたいな服を着た
善男善女の亡霊
私は見たのか
見なかつたのか
司祭はゐない
寒けがす ....
○「気づいた愛」
この年になって古女房への愛を新たに感じた
たった二週間のワイフの入院だったが
新たに愛を感じた
やっぱり独居老人は寂しい
知り合いの奥さんが1ヶ月ぐらいがん治療で入院してい ....
風フウは生まれこそ悲慘だつたが
拾はれて來て篤育を受けた
をぢさんトクイクつてにやんだ?
これは俺の造語なのさ
お前みたいに圖々しくなる迄
大事に育てるつて事だ
あ、そんな云ひ草
額面通 ....
過去を思うように
遠い未来から
未来を見る
絶望という言葉を
簡単に使ってはいけないのは
分かっている
けれど、それに限りなく近い
ことは確かだ
大切な人がいる
それが絶望の ....
さらささらさ 葉群れ揺れ
更待月*の白銀に
空明の水の色に浮き上がり
見つめている 見つめている
さらささらさ眼差され
風強いこの日曜の朝、
私の身体は果てを失い
セブンイレブン ....
赤く途切れたブランコ
見下ろしている厚化粧の空
つけまみたいなドローンが落ちた
鳥だったころを忘れ
祈りは地べたを這いまわる
時代のツールが暴いたものは
スキャンダルでも陰謀でもなく
ぼ ....
白いきょと〜ん
青いきょと〜ん
寒いきょと〜ん
君にとって大切なものは、認められなきゃ続けられないものだったの?
白いきょと〜ん
青いきょと〜ん
寒いきょと〜ん
変えてみせなよ 悲劇を喜 ....
ひみつ
口にもしないから
風も通らずよどんで
古い醤油瓶底のようなそれ
そんなものが胸のすきまに
たまって
口がどんどん重くなる
もう一言も発せないから
すこしばかり目 ....
雪の透明な土臭い冷たい香りが鼻の中を刺激する
ふんわりとかけられたまっさらな雪の上は太陽光がキラキラ反射して早朝の希望に溢れてる
自転車で走る通学路はアイスバーンで危険です
手袋を忘 ....
星のような脆さで光っていた
鳥達が言葉を持ち
海を渡っていく
変わっていくことが分かっていた
愛だっていつか干上がるだろう
けれども僕たちの生活は
今のところまだ
星のような脆さで光 ....
衣食住が足りていても言葉が足りない
そう言って君は僕の顔を見た
でも、実際できる事とできない事があるんじゃないかな
僕がそう言うと君は僕の頬を平手打ちした
部屋中に肌の鳴る音が響いた
そ ....
さっき心に浮かんだ言葉は
すぐに消滅してしまった
書き留められなかったその言葉は
次はいつ出現するだろう
そんなことは無数にあって
捕まえられなかった言葉が
ひらひらと不規則に飛んで
こ ....
中空にほうった
ボールが手元に戻ってくるように
一日が 終わった
熟れた光が実をつけては
落ちていくのを
潰れるのを
目で 追っていた
銀の線を引いていく飛行 ....
○「一人じゃないって」
歌の文句じゃないけれど
一人じゃないって
考えると
元気が少し出てくる
貧乏するのも
病気するのも
年を取るのも
死ぬのも
一人じゃないって
考えると
少 ....
真夜中
ベランダに出て
こっそり小さな松の焚き火を作った
哀しいのか
ほっとしたのか分からない
いっそ雨が降ったら良かったのに
ひとり歩いて行く細い小路
遠くに雲を戴 ....
光り輝く結晶と成り
思考の内容のそれぞれに
光の岩石地帯を通り繋がりいく
意識の内に脈を打ち 、
私を遥か超え力動意志し続け
やはら白銀の硬し黄金の狭間に揺れ
やっとのことで傍まで来た
ああ熱情
文字すら吐息まじり
すぐに結露して
景色を曇らせる
一瞬見えた地吹雪の荒野
温度差はどれほどか
そのまなざし
大きなはめ殺しの窓
....
終わったイベントを整理します
セーブされますか
捩じれた階段を昇り降り
データ保存しました
遺伝子を引き継ぎますか
半分だけですが
12月の黄葉と上野公園
銀 ....
モアイ像の横に座って
夕焼けを浴びている
君、なんか角っとしてるね
顎もけっこうしゃくれてるし
そういうの、ちょっと思ってしまう
辛いことたくさんあったのかなって
ごめんね、勝手に
....
権力の監視下にある文明
社会構造の中でもがいて
大声出したって
自由というシールを貼った
透明な監獄の中
見世物小屋さ
気づかない方が幸せ
目の前にいる人々は
飼い慣らされて
権力者 ....
○「喜怒哀楽」
寂しくなったり
悲しくなったり
いらいらしたり
嫌になったり
怒ったり┅しながら
生きていくのが
人の道です
○「ガン不安」
ガンは
転移するから
こわい!
....
あるきはじめてから
やっと息をすることを
感じたものだから
四つん這いにすすむことが
やっとで
匍匐前進した先で
どんなに頭を上げても
見えないものは見えないだろうなって
息が上がって ....
泉に落ちた真実を
なんど祈れど掬えない
すべてが収束する空は
みあげるたびに輝いて
ひとりの部屋で
咳をする
止まらないから
しつづける
夜虹の音が聴 ....
「こんばんは、」
鏡越しに降る もしくは水面越しに降る 積もる
記憶は曖昧 瞳のシャッター 脳内現像と再生 にて
私を移ろい 彩る全てに於いて 堕落しないこのぬくもりは
....
ちいさい 秋も
おおきな 冬も
はくぎんいろの 抜けてあつめた
けだまに
ころころと まるくなるよ
あなたの ちいさくておおきな
迷いやふあんの中に
ほんの少しでも わたしが ....
成層圏を脱出してから
どれほど経ったのだろう
宇宙の果てまで
まだまだ遠く届かない
来世という未来に託すしかないのか
路傍の石ころに生まれ
泥に生まれ
虫に生まれ
魚に生まれ
豚 ....
ひとしずく また ひとしずく
ごとに消えていく から
滲み入り沸き立つ想い
もう底の其処まで底から此処まで
この喪失の想いを何処で識ったのか
失われていく時間と
対峙を強いられ露わになった ....
間違って、鳥の巣のなかで目を覚ますこともあった。間違って? あなたが間違うことはない。Ghost、あなたは間違わない。転位につぐ転位。さまざまな時間と場所と出来事のあいだを。結合につぐ結合。さまざ ....
詩は果てる?
男じゃあるまいし
じゃあ 言葉は気持を超えられる?
女じゃあるまいし、むりだよ
そんなことより
そんなことより眠っておいで
寒くてみじめで、女で男で、大きくて小さくて ....
祈ったのです
「私は真実が知りたい」と
ありがとうございます
知って良かったです
ありがとう ありがとう ありがとうございます!
全ての存在に
ありがとうございます!
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