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宮目に少なくとも毒はないらしい色とのあどばいす
私の顔立ちを思ってのこと
とにかくお前は黙っていろとのアドバイスは
男友達からしばしばもらっていた
ちゃんと頷く。 そしてみんな ....
言霊って
あるよね
言葉の
いのちは
こころ次第
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
五行歌には、本来、タイトルは付けません。
しかし、自作の ....
戻っていきながら進んでいく
今をみれば百一歳の石っころへ硬化し
見ず知らずの人に蹴飛ばされては
しなやかに躍動する天空の放物線なし
人生に水を愛情を捧げ遣りながら
青く濃くなる天 ....
きみが笑うと
砂糖工場が爆発する
蝶蝶は交尾をはじめて
ポットからコーヒーが溢れだす
体の一番外がわのところで
気持が逆流する
きみが笑うと
わたしは爆発する
うすっぺらい昼間がめくれ ....
言葉は時計の針みたいにぐるぐる回って
心が真ん中で立ち尽くしている
箒で払った箒星
何もない暗闇で目を覚ますのを待つ
9月の暑さが残響していた部屋は
ようやく冷いやりとしてきた
秋の空気が気温を下げる
今年の秋刀魚は脂が乗ってた
こんがり焼いて
大根おろしを添えて食べた
栗おこわはコンビニで
松茸は流石 ....
こんな田舎の図書館じゃ
理論社の水内喜久雄さんが撰んだ
有名詩人の詩の本しかない
わたしはそれを借りる
もう何回借りたか分からない
それを
たぶん
わたし一人が借りているので
その ....
混沌とした世界に
私は咲いた
子供の声をした大人たちが
私を摘もうとしている
逃れるために
花びらを破った
花粉を多めに振り撒いて
粘膜を冒してやった
私は貫き通す
野生であることを ....
長い間
体は魂を入れる器だと思っていた
時には大切に出来なかった
だけど
こんなにも長い間
私の意思を全うしてくれる
体をロボットだと考えると
その並々ならぬ献身に
なんだか泣けてきた ....
○「落毛」
ワイフがいう
毛があちこちに落ちている
トイレ 洗面所 浴室
黒毛はあたしで
白毛はあなた!
という
そこで一句
「上の毛も下の毛も
黒白入り交じりて
落ちゆく秋となり ....
今日こそ、白か黒か決着をつけようぜ!
おっ!そう!こなくちゃ!
ハイ!ハイ!ハイ!
僕は仲介しましょう!
君は誰だ!
ハイ!僕は灰色のグレイさ!
そんなの!もっ ....
詩の葬式から
生きるとは何か
詩の葬式からの
帰り道に
ウインドウに
映つる自分の姿、
セピア色の
246青山通り
振り返ってみる
いろいろな人
ほとんどは
....
自分に言う
もっと
気楽に
生きろ
これも運命
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
※ 五行歌には、本来、タイトルは付けません。
しかし、ここでは ....
静謐に名前があるなら
誰にでも発音しやすい短いフレーズで
やわらかく閉じた個室
それぞれに振られる仮名
aからcを辿ってeへ
きみは誰のための単音を拾うの
揺れる、揺れ ....
月の光に照らされ
自転車を走らせる
夜風にのって
金木犀の香りに包まれる
あぁ
今ここに存在してる
しあわせ
この瞬間のために
....
今年に入って
私は私を疑うようになった
特に仕事においては常に疑っている
会計では、患者様二人ごとに金庫の中を総計算
取引先に出す伝票は、四度、五度、確かめる
それでも、まだ足りない気が ....
夢の
蝶が飛ぶ
ひらひらと風に揺られて
悲しいことを
忘れる鱗粉を撒く
夢の蝶が飛ぶ
ふわりひわりと
懐かしいあのひとの
笑顔を思い出す
ひかりの中で
わたしたちは
踊ってる ....
午前4時215分かえるに混ざって
スズメの声を確かに聞いた
隣家のだえかは壁を蹴ったか
3分後には車の音も
走り去った
誰を何を載せて
さよならよりも永遠の 気が ....
ことばのひかりのおびにつつまれ
どこにいくのかいくえしらずのままに
ひびきたえずたえぬままあたたかなぬくもり
握り返して来る最後に吐いた 、あなたの息
自由自在な君の正体は?
透明で
カタチがなく
地球を駆け巡る
ボクらの体の中も駆け巡る
上から下へ回しても
水
左から右へ回しても
水
右から ....
朝の空気が変わった
目覚めるとついつい毛布をかぶってしまう
いつの間にこんなに寒くなった
連絡もなしで冷やさないで
太陽の光がすきまから差し込む
葉につた ....
蛇口から
スーッと水が流れ落ちている
キラキラ光る糸のよう
でも
それが理由という訳じゃない
それをわたしの骨は知っている
雪の冷たさを知らなかったころ
雪は甘い ....
終えたい理由もなく今日が終わる
月が昇らない夜を見ている
空っぽの冷蔵庫を冷やし続けるようで
ただ消耗していく心
今日すれ違ったものはなんだろうか
他人の欲望 隣人の希望
....
中途半端な感情が
肝心なものを置き去りにして
通り過ぎて行く
ほんの数年の間だけ訪れる
黄金の日々に
大抵の人は気付かない
あの頃は
と懐かしがっても
もうきらびやかな皮膚も髪 ....
帰り道
ずっと今日のことを頭に巡らせた
君が差し出した手を
ギュッと握った
君は握ることなく
差し出したまま
思い切り握ってしまったことが
良くなかったのではないかとか
でも手を差し出 ....
○「河童橋」
今年も
河童橋に立つことが
できた
雄大な穂高岳連峰と
その麓から流れてくる
きらきらした清流梓川に
接していると
老いた心に青春の血がめぐるような気がする
今年もまた ....
ついでにこの際打ち明けておこう
彼は実はあの資産家の息子なんだ
ということを
伝説としてこれ以上の神秘はない
はずだ、あるいは
全てバーバリーのトレンチを纏った幻なんだ
と片付けてしま ....
春の庭の埠頭を開けた
満開の幸せがたゆたう
遠国が見えた
遠い国である
誰にだって敷かれたレールなんてない
渦中にいればわからない事だってある
春の庭は夢
足元はここ
....
「どうでもいいよ」
終われば
始まる
何かが
こころで
立ち尽くしている
なぜ
こころがここにあるから
何も恐れることはない 思えば
こころは自由
こころは無限
こころは私
....
スクランブル交差点で
靴がかたっぽ脱げたから
たぶん明日は雨だろう
街は歩く速度で遠ざかってゆく
小路の影は濃いままに
分かっている
あなたが視ているのも
想っているのも
私じ ....
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