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風の音が優しくなると
背中を押されたようで
無理しても歩いて来た
消えないで僕の故郷は
壊れたって空に抜ける
思いを巡らす時はまた
聞こえるよ祈りに似た
胸の声が今日は日本に
小さな灯 ....
高いところから
低いところへ、
広いほうへ
明かるいほうへ

夥しい言葉の群れが
かたまり
解れ、また 縺れ
しまいに
いちまいの 布のようになった

それを拾いあげ
 ....
冬の終わりに桜が咲くように、ぼくの終わりにもきっと何かがはじまる。
それを見れないことは少し寂しいけれど、未来を見れないから持てた希望や、綺麗と思った世界や、笑えた日があった。
冬が終わって春 ....
かちゃり。
ネジを回す。
ドビュッシーの月の光。

オルゴールを買った時
隣には母が居て
父が運転する車に乗って
鳴らしながら帰っていった
みんな笑っていた

あれから何年も経った ....
「見せモノじゃない!」
理解できる
共通言語をもっていたとしたら
彼らだって
そう言いたい日があるんじゃないのかな

親子連れやカップルたちの
笑顔を咲かせるために
せっせと一芸を ....
元気におなりください、って何回も言ってるお母さんの影にかくれてじっと、屋台の光を見ていたの。お地蔵様の赤いべべが汚れてしまって、お供えしたポッキーが雨の日に溶けて、わたしは蟻の道から欠片をとりあげて、 .... 本を閉じれば
そこからはじまる物語があるのを知っておいでか


カリグラフィの妖精たちが インクの森を抜け 随想のせせらぎを渡る物語を

ハキリアリの行列のような{ルビ亜拉毘亜=アラ ....
「象の墓場」

大地が肉あるものを{ルビ篩=ふるい}にかけてしまわないのは、それはやはり大地の優しさからではない。惑星の{ルビ核部=コア}に必ず一個はある象の墓場のお蔭なのである。琥珀に浮かぶを殊 ....
僕は昔
代官山でコーヒーを
ちょっと高かったが
飲んでいた あの日
思い出は遠のくのでもなく

色褪せるのでもなく

失われるのでもなく

ただ軽やかになっていくのだ

綿毛のようにフワフワと

この世界を風に乗って飛び回り

ふとした拍子に舞 ....
思い出すことは出来ても
その過去に戻れない

セピア色した思い出の数々
その場所の匂いや雰囲気が
私に強く伝わってくる

撮った写真は時間が経てば
どうしても色褪せてしまう

嫌な ....
なけて

なけて

しかたなくて

ほころびそのものみたくなり

くしゃっとし

いつとなく

ただのひともり

白な花
どうにもならない気もして
どうにかはなるのに

春のどか

書くか書かないか
それだけだ
階段の上に立つと眺めがいい
どこまでもずっと見通せる
そうしてどの階段にも
またその後ろに秘密の階段がある
それが素敵だ
また夜が来て
うつらうつら
いつしか夢見の独り床、
深層心理が物語る
映像群に終わりなく
私ははっと目覚めては
ぼうっと天井仰ぎ見る


 遠い遠い異郷の地
 父母と歩む未知の道
 ....
冷蔵庫がたまにブーンって
洗面所の電気がブーンって
うるさいから

どういった際に症状が現れますか?
またその際はどのような対応をとりますか?
月にどのくらいの頻度で病院に通っていますか? ....
極寒の世界から
春の視界を切り開く

早起きになった
暖かな陽光が

まだ固く閉じている

桜のつぼみたちに
語りかける


さあみんな
もう春だよ

今年は大雪で
ウ ....
飛行機の窓から
じっと眺めていた
もやりもやりとした雲のうえには
綺麗な青空が広がっていました
まるで空の海に飛び込んだように
飛行機は加速、加速

下を見ると海が
エメラルドの透明感 ....
眩しくて片目を閉じた
世界は半分になったのに 
見えない方へ
君が行ってしまうなら
僕の心臓を
側に置きたい

風が止んだら
自転車を乗り捨てて
もっと深い場所で
繋がっていたいか ....
親父が死んだ
おふくろ死んだ
三番目の姉ちゃん死んだ
二番目の姉ちゃん死んだ
兄貴が死んだ

一番上の姉ちゃんと
一番下の俺は
この世の中にしがみついてる

だけどよ
いつかは皆 ....
私が高校生の時
それが君を知ったはじめての機会
他の人とは違う3次元MVに
エネルギッシュな語彙が流れるドラムンベース
独り誰にも知られずに何十回、何百回聞いていた

私が大人になった時
 ....
ふたつの静寂を飲み込んで
プロペラ機のエンジンが止まる
見てきた景色、幾らでも話して聞かせられるよ
触って確かめられるものなら
膨らんだり縮んだり
自由自在は健気だけれど
いつか歩幅を揃え ....
人がいる
地球儀の上じゃなくて
地球の上に

地球儀の上は世界じゃなくて
世界は
地球の上に
その表面に円状になって広がっていた

人がいる
人がいる
人がいる

人はどこに ....
出会いと別れ
だと思ってたけど。最近。


別れと出会い
だと思ってきた、最近。

人と出会って、別れるってことなんてないけど、

人と別れると、出会いがあるんだ。
人と別れると、 ....
「おはな」

おはなさん
おはなさん
ひとりになっても
大丈夫?


「わすれない」

おそらから
ひとつぶ
ふたつぶ
みつぶ

ふるあめが
たまったものが
うみな ....
ちゃんと立つ

倒れないようにしっかりと

りんと立つ

自分らしくしなやかに

しゃんと立つ

自信を持って自分らしく


ちゃん、りん、しゃん
あらあら、昭和のかおり
 ....
主治医に休むようにと言われてね



主治医に休むようにと言われてね、まだ頑張らないとって思ったけど、主治医に休むようにと言われてね、まだできてないって思ったけど、主治医に休むようにと言われて ....
空がある
雲はない
宇宙飛行士が今日の仕事をしている

  *

独り今日に留まり
呼吸に委ねる
凍りついた世界に
小さな穴をあけ
釣り糸をゆっくり垂らす

  *

僕が ....
胡桃の肉体が仄めかす
暗闇の膨らみの
血の残響に誘われて
月を覆うほどの錯視の群れが
歌う子宮を追い求め
少女の髪に咲くような
まろぶ光におぼれ死ぬ


裂かれた翼の間の道を
神の ....
大好きなお茶
ゆっくり飲みながら
ホッと出来ることに喜ぶ

お茶の種類は多くどれも好き
その中でも緑茶が一番好き

毎日飲んでいるのに
飽きがこない
その美味しさを楽しむ

日本 ....
りゅうさんさんの自由詩おすすめリスト(1625)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あれから10年- ミナト ...自由詩121-3-11
なんかいも忘れなおす- はるな自由詩621-3-11
冬の末- 水宮うみ自由詩5*21-3-9
オルゴール- 月夜乃海 ...自由詩321-3-9
客寄せ稼業- komasen333自由詩1*21-3-9
お地蔵様お地蔵様- 這 いず ...自由詩421-3-8
閉じた本の物語- 道草次郎自由詩3*21-3-7
三つの墓について- 道草次郎自由詩4*21-3-7
木のテーブルで- 番田 自由詩221-3-7
思い出- 青井自由詩421-3-6
セピア色- 夏川ゆう自由詩221-3-6
ユリ- 道草次郎自由詩2*21-3-5
春のどか- 道草次郎自由詩2*21-3-4
階段の上- 黒田康之自由詩421-3-4
夢現- ひだかた ...自由詩421-3-4
かわいそうだね- 入間しゅ ...自由詩221-3-1
春の視界- st自由詩821-3-1
空の上の海青- 月夜乃海 ...自由詩321-2-27
陽だまり- ミナト ...自由詩2*21-2-27
もちろん死ぬのはおっかねぇよ- こたきひ ...自由詩221-2-27
私(たち)は今日もねじれている- 月夜乃海 ...自由詩1*21-2-26
ダールベルグ- 妻咲邦香自由詩121-2-25
ひとがいるんじゃないかな- こたきひ ...自由詩321-2-25
別れ、出会い。- 浮蜘蛛自由詩121-2-24
おはな- 道草次郎自由詩8*21-2-22
ちゃんりんしゃん- まりい自由詩321-2-22
主治医に休むようにと言われてね、- 入間しゅ ...自由詩521-2-22
無題- 空丸自由詩621-2-21
Xと書かれたジャムの小瓶- ただのみ ...自由詩4*21-2-20
お茶- 夏川ゆう自由詩221-2-20

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