すべてのおすすめ
もしも詩に形があったとして
それらの一個一個に
金魚やヤカンや今川焼のよ ....
ちいさな舟が夜の海をゆく
破れた帆にわずかな風をうけて
帆柱には古ぼけたカンテラ
光はにぶいが少しあたたかい
月のない夜だから
真っ暗の水面は永遠みたい
とじこめられているのか ....
「流れ星に願いをかけて」
「それが 流れ星に もう一度 流れて って願いで」
「また 流れた流れ星に」
「また 同じ願いをかけて」
「・・・ずっと繰り返したら どうなるのかな?」
君がふと溢 ....
ユスリカが進行方向に
いくつも柱状の群れをなしている
どうして顔の高さにあるのか
群れに顔を突っ込む度に
うえっうえっと言いながら
手ではらうも少しも散らない
足元は泥濘んで汚れていく靴
....
{引用=
うしなわれたものは、いつもやわいかたちをしている
それならば、うしなわれるまえに
きずつけずに、たいせつにしていたらよかったのに。
水色の浜辺にちいさな時計をてに ....
オルゴールのふたをあけると
ことりが砂浴びをしていた
昔のメロディで
ほんのりと温められた砂は
極上の石鹸で
泡こそ出ないのだけれど
日々の汚れを落としてくれる
ふっくらと
よみが ....
○「この現実を」
ウクライナでは
今でも戦争で
次々と人が殺されている
この現実を僕はどう受け止めたらいいのだろう
能登半島では
大地震大津波大雨大雪次々と災害に襲われて
今でも不自由な ....
代価は購わなければならない
それはそうだけど
もう少し前向きに考えてもいい
君に出会い
人間を愛する事を知って
私は勇気をもらった
明日もがんばれそうだよ
悲しくて
苦しくて
切なくて
ポロポロ涙が{ルビ溢=こぼ}れます
心が透明になったら救われるのでしょうか
この身体が朽ちたら救われるのでしょうか
今はただ
輝く川面を眺めては
....
あなたのために
私は砂になりました
しずまり
ながれ
ふかまり
響く鈴の音連弾 、
人の内に生きるもの
自らを生き生かす意思、
眼差され包み込まれ 普き愛へと泳ぎいけと。
無限遠に目を細めれば
縮尺の都合上
ちいさな羽虫の亡骸も
ぼくのこの身体も
だいたい同じくらいの大きさです
土に還るための段階は
どうにも煩わしいから
いくつか端折ってみる
飛ばな ....
ぼくはゆめをみていた
キンキラ服を身にまとう
おかねもちになるゆめを
ぼくはゆめをみていた
たかいたかいマンションの
いちばんうえにすむゆめを
ぼくはゆめをみていた
せかいじゅう ....
もう二度と会えないなんて
思いもよらず
雑な態度や言葉
思いだすだけで
苦い水が込み上げてくる
たらればに縛り上げられ
堪えることができずに
弱音を吐くよ
さようならを喉に詰ま ....
砂場に散らばるコトバを見ている時に
私は居ない
コトバは私の方をじっと見ている
私を見ながら
私の名前を砂場に並べてみせた
私は後ずさりする
後ずさりする時にも
私は居ない
コトバ ....
あなたを想い涙こぼれた
この気持ちはなに?
あなたの幸せを願いたいのに祝う気持ちにはなれない
この気持ちはなに?
あなたの目の前にはなにが映っているのか私には想像できないけれど
涙にじんだ瞳 ....
宇宙のひとかけらを持ち帰ることができたような日って何なんだろう、それってどんな風な心境の事を差すんだろう
一筋の光みたいなものが一瞬眉間の端から突き抜けていくようなことがあるんだけれど、そんな感覚な ....
あたまの中
波打ちながら
増幅していく
思考のうねり
最中でわたし
奈落への悲鳴
只聴きながら
ひゅうひゅう
風吹き渡り
増幅していく
うねる思考
手懐けながら
奈落へ ....
くさむらのうらぶれた浅瀬
打ち上げられたほおづきの中の
丸い実が
あかあかと
燃えながら
わたしを見ていた
緑だった容れ物の
もはや若さはぬけおち
朽ちた葉脈だけになって
身のうちを ....
知恵蔵より
質問者
むかしネットを作ったペンタゴンはますます影の力を
増しているのに函館の五稜郭に高速バスで着いてる彼、
ことバビル二世様はなぜ未だに動かないのでしょうか
アンサ ....
ふと気がつくと
明日になっている
あっという間に
夜が明ける
振り向くと
今日だった昨日はもう
消えかかっている
身体のずっと奥にある何かだけが
従順に時間の絶対性を受け入 ....
見えない人は
見えない代わりに
優しい声だけが聴こえるように
眠れない俺は
眠れない代わりに
悪夢を見ないで済むようになっている
午前二時
DIE WITH A SMILEを
ずっ ....
あなたにとってのひと刹那が
わたしにとっての100光年かもしれません
わたしの声がとどいていますか
あなたの風景の一小節として
夜はきらいです
たくさんのことを思いだすから
恥ずかしく ....
うつ伏せに浮かんでいる文字の背を言葉に
揺れる水面
浮き沈むかたち象る
遠ければ遠いほど意味は重たく
暗い水底から手招きする魚影
木葉日のレモンカードの行方知らない
小鳥啄んでいる ....
○「いいもの」
高いものがいいものではなく
自分に合ったものが
いいものである
これはすべてのことにあてはまることである
○「面倒なこと」
まず取りかかってみることである
○「小 ....
月に貴様、爪先に傷。
つきにきさまつまさきにきづ
声のキツそうな嘘吐きのエゴ。
こえのきつそうなうそつきのえご
善い島。同感が疎ましいよ。
よいしまどうかんがうとましいよ
....
だれかが分かるから
もうであった
○「前向きになる言葉」
*考えるから苦しくなるんだよ
考えないことです
*年相応です
*なったらなったでその時に考えましょうよ
*頑張っているね
*できることがあった ....
石ころになりたかったんです
道のはしっこで
誰の目にもとまらないように
ときどき蹴飛ばされても
誰のことも恨まないような
ちいさな石ころになりたかったんです
たいせつな物は思い出の中に ....
朝からユトリロの絵画のような
白い空が満ち満ちていました
夕刻になってようやく
この惑星に落ちてきた雨は
みぞれに変わり
ぬかるんでいくわだち
いつとはなしに雪になり
夜になってはさ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55