すべてのおすすめ
嫌われ者の死体
ヤクザ者と屑屋が酒を飲む
長屋にて
「人間やればできる」
屍のかんかん踊りの後
酒が沁みる

らくだは笑わない
らくだはふぐの毒に中って確かに死んだのだから
本当の本 ....
特別、僕のことを大切にしたりはしない

特別、僕のことを粗末にしたりもしない

毎度、ふぅん、という相づちの

そんな友達がほしい


約束なんかしなくてもいいような

午後 ....
そう、
おっきいとおっかない
だからさりげない水草のひとつまみ
このボートもあんまり
湖の真ん中へは遣らないでおく。
麦わら帽子を制える君を
想像で支えられはすまいが。

そう、
こ ....
空腹を食べながら 余計に水を飲んだあげく
 
限りないほど透明になっていく わけでもなく

通り過ぎた故郷の 壁の 向こうに 

ほんの小さく空いた 窓の 縁に寄り添って

春がよく似 ....
学生のときは
教育がおかしいと
思ったから
学校をやめた

社会人になって
組織がおかしいと
思ったから
会社をやめた

旅人になって
国家がおかしいと
思ったから
主張をや ....
子供の頃から
使っている目覚まし時計

ソフトな音だけど
すぐに目覚められる
不思議な音

目覚まし時計がなければ
上手く起きられない

鳥の囀りをを聞きたい
爽やかな気分になれ ....
深淵はもう飽きました
表層に憧れてます
うらぶれた地質学に小さな納屋を建て
夕陽のことを考えて、戒名と共に暮らす
昨日の事を今日のように話す家畜と
生活の匂いのしない長さと
大小の容れ物に ....
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして浮き立ち
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う、
 ....
太陽が煮崩れてゆくよ

刻一刻と、取り返しがつかない程に

肉じゃがには男爵ではなくメークインだと

そう母は教えてくれたのに

きっと僕が買い間違えてしまったせいだ

だから ....
アスファルトが選ぶ雨は
どうしてこんなに優しいのだろう?
遠い昔に私が持っていたものを
まるで知っているかのようだ
 
まだ誰も数えたことのない数字が
見つかってしまうかもしれない今夜
 ....
コーヒーの淹れ方なんて知らないけれど
私は私に会いたくて今日も豆を挽く
今朝の太陽はどんな顔?
眉をしかめたってバレバレ
私とあなたを隔てさせる分岐点
それを見つけ出すつもり
だから心配し ....
もののあはれとはそれは
風の包帯
先だつ批判をやわらにつつみ
まるで
{ルビ苫屋=とまや}に吸われるもんしろ蝶
ひなたの蜥蜴
春の
ことぶれとも
ねぇ、帰らないでよ
君の自転車の反射板の光、
今すごく良い感じなんだよ
青と黄色が溶け合ってて美しいんだよ
だから帰らないでよ
僕とここにいてよ
こんな、しがない夕方だけれども、
コ ....
死の前日の君へ、死の翌朝の僕から

忘れ物を届けたい。このささやかな詩手紙で。

どこかへしまい込んだまま
すっかり埃まみれなまま もはや記憶だけのままの
使う事もなかったアレは、かなり貴 ....
 ・・・・・なむ・・・きょう・・

 静かに落ち着いて聞いていると

 ところどころにしか聞き取れる言葉はないけれど

 手お合わせかみしめていると

 水のように心に体に

 ....
今回も首の皮1枚繋がって、
切り口からはえてきた新しい顔。
1920年代も不安だった。
ハイデガーの哲学に希求した者たちも多くいた。
2020年代、世界は危機である。
でも日本はあいかわらずである。
イスラエルはいち早くワクチン接種している。
日 ....
助けてほしい
誰にも負けない
力があるのに
誰より何も出来ない無力な
力のある無力な僕を
助けてほしい
僕は誰もいない部屋の中にいる
そして上流から流されてきていたいくつもの流木を思い浮かべている
僕は アパートの一室で
昔住んでいた街の風景を見ようとしていた


そして かつて思い描いてい ....
病だれの貴様の苦渋に満ちた顔を
幾分かの罵りと叫び声の木霊する彼方へ押し付け
やんごとなき事情に濡れそぼったフリをする

破れかぶれな心情と堪らない愛撫の誘惑に負け
しどろもどろな自分をカノ ....
机の上に延びる
湯呑みの影が
お地蔵さんの姿に視える、夜

――もしや

目に映る風景の
あちらこちらに宿る
心というものか
気が遠くなる
丸い三角や四角が浮かぶ
この静けさに包まれ
気が遠くなるよ
やがて深く沈んでいくんだ
この静けさに呑み込まれ

静けさの
深淵が奏でる
 全て諦めたとき
静けさが
 ....
{引用=あなたにとってはつまらないものでも
わたしにとっては宝物なのよ}
きるからころから
 きるからころころ

キラキラした音が耳の夜に
温かい雨のように
降りしきってくるのを幾らでも 溢れるまで
宝石箱にしまおう

こぎん糸を 祖母とほどいて巻きなおした ....
あなたが深く絶望するとき
世界は絶望するけれど
その世界はぼくの世界とは違うのだけれど
そのことでごめんなさいと思うのは
あなたの絶望の世界のなんだろう
ぼくは
まあこんな人間でやってきた ....
目を瞑ると
さっと広がる
闇のなか
光の気の熱の子が
くらげのように
浮遊する
泡立つ
暗い意識のなか
触手を伸ばしたり
縮めたり
反発したり
共鳴したり
それは忙しい
流動 ....
水面から飛んでいったよ
白鳥一羽
連れはいなくて

さみしさを推進力に
二度ない羽ばたき
空に刻み

一、ニ、三の
呼びかけもなく
その日になったら
後悔もなく

そんな姿を ....
いったいどこに連れてかれるのか
路地という路地
通り続けて何時間
今までになかったことが
起こっているのは確か

とにかく一人では
起きなかった事件
それでも自分の意思が
なかったら ....
日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
人が消えて世界が残った

主人が消えてペットが残った

生徒が消えて消しゴムが残った

教師が消えてチョークが残った

バイトが消えて履歴書が残った

店長が消えてマニュアルが残っ ....
りゅうさんさんの自由詩おすすめリスト(1293)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
らくだの途中- 秋也自由詩421-2-15
出掛けなくっちゃ- クーヘン自由詩3*21-2-15
筋の光を、見ろ。- 道草次郎自由詩4*21-2-14
ハルメーテ- ハァモニ ...自由詩221-2-14
やめるをやめた- イオン自由詩3*21-2-13
目覚まし時計- 夏川ゆう自由詩321-2-13
CROW- 妻咲邦香自由詩221-2-12
在るものの開け- ひだかた ...自由詩721-2-12
太陽が煮崩れてゆくよ- クーヘン自由詩7*21-2-12
- 妻咲邦香自由詩7*21-2-10
パン・ド・ミー- 妻咲邦香自由詩321-2-9
ことぶれ- 道草次郎自由詩11*21-2-9
帰らないでよ- クーヘン自由詩2*21-2-5
底を浚って- ハァモニ ...自由詩221-2-4
お経の響き- 佐白光自由詩3*21-1-30
【また来て斬首。おはよう新顔】_- 足立らど ...自由詩521-1-30
哲学などいらない- ナンモナ ...自由詩4*21-1-28
- リィ自由詩2*21-1-27
流木を見た街- 番田 自由詩321-1-27
美女と野獣- 二宮和樹自由詩121-1-25
ひと影- 服部 剛自由詩821-1-24
後もう少し- ひだかた ...自由詩821-1-24
おまもり- 津煙保存自由詩4*21-1-24
星を縫うひと- 田中修子自由詩1121-1-22
水は流れるところへ流れる- 道草次郎自由詩7*21-1-20
幻視くらげ- ひだかた ...自由詩7*21-1-18
はなれなれて- トビラ自由詩3*21-1-17
逃避行7- 木葉 揺自由詩4*21-1-17
独白- ひだかた ...自由詩821-1-16
人が消えて- 福原冠自由詩221-1-16

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