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どうどうめぐり
かもしれないけれど
あてもなく
歩けるヤツなんて
たぶん会ったことないはずだ
あてもなく歩けるヤツは
気がチガっているはず
あてがないならそこにいるはず
....
なにもかもが新しい
そんな朝はなぜか悲しい
さっき宇宙が生まれ変わり
俺もいま産まれたばかり
東の窓のはじから
透き通る光を浴びたら
ワケもわからない涙が
これでよかったのかい?神サマ
....
クリスマスという
言葉に慣れているけれど
ノエルという言葉の響きが好き
街中のイルミネーション
取り付けが急ピッチで進んだ
子供の頃
家族全員で楽しんだ夜
それは今も続いている
....
花を踏んで地面に押し花を
つくりあげる
しろい脚ばかり順繰りに
刈り取っていましめ
白金色の湿原には
ゆらゆらと
あおい目のさかな
とうめいな躯
背骨と心臓
透かしてみずにと ....
からだをさかむけて
ゆうやみを聞く
このさきにそらが
あるとして、
だれも届かないとしたら
空はだれのために
くれている
すきだった
ものの名前を
おぼえている順に忘れていく
....
Ⅰ
わすれてもらへるなんて
うらやましいことです
たれの目にもふれず
こころのうちに咲き
たれに憶えてもらふこともなく
たれにわすれられることもなく
時のは ....
薬で構成された私という存在が
自分でも疎ましいと感じてしまう日々
生きているのが申し訳なく感じて
人生を楽しむことも出来ない
感情はいつもフラットで
ルーチンワークを黙々とこなす
私が ....
鳴り止まない波の音
ずっと静かに続いていく
何も内包しない
期待しない
唯々続いていく営み
海は静かに続いていく
静かに静かに続いていく
見ていたい
いつでも どこでも
地球の裏でも
カーブミラーを果てしなく繋ぎあわせて
見たい 監視したい
表情 行動 行き先を
発する言葉 一言一言 ....
整えてはいけない
光の火があり
あらゆる場所に揺れながら
熱の無い波を寄せつづける
水のような鳥の声
鳥が去り 水が来て
鳥が居ないことに気づかずに
いつまで ....
何かを守る為に何かを犠牲にすることは
様々な覚悟を人に求めるけれど
もし、覚悟の先にあるものが、自分の想像もできない素敵なものなのだとしたら
わたしは、きっと耐えるのだろう
耐えるという意識も ....
噛みしめている
染みてくる
気付かされる
陽鳥
きのうのことのようだ
逃げ出すように ひとり列車に乗り 海を目指した
行き先は 宮島
宮島のカラスに逢いたくなったのだ
途中 かあかあ
二度ほど 鳥が鳴いた
....
青い靴ならそ
ちっちゃいおみ足
挫いて貼った絆創臺
手のひらで温めて
色褪せてすすけてしまった宝物
思い出はさっき心の奥に閉じ込めました
すり抜けていった幽霊はあるみにうむのはなたばを
....
ただこのまま漂っていたい
海の上を流されていたい
水面に背中を浮かべて
空を眺めているから
波が流してくれたら
それでいい
雨に打たれても
風に吹かれても
強い陽射しを浴びせられようと ....
足の先から
頭のてっぺんまで
おしゃれづくしだが
心はスッピンのまま
「てめえーふざけるな!」
なんて平気で言っている
ゴンの寺の石段は長くて
自販機はコインを入れても
硬貨が返って来て
缶コーヒーを行きは買えなかった
紅葉が散って行く
登った先の堂宇にある
賽銭箱の前には
男が居て多分僧侶だろう
帰り ....
好きなものとは、多少の無理も可能にするものである
たとえば、言の葉を抉り出すことだって、好きでやっているのだ
それは、喩えるなら、広大な菜の花畑で、幼い頃に心を通わせた特別なあの小さなあぶら虫を捜 ....
ひかってるひかってる
秋の心臓が
きらきらとおちてゆく
ふみしめられて
冬飾る金のかざりになってゆくんだ
道をたえず染める心臓たちにまぎれ
秋のふぐりも知らん顔してポトポトと
....
数分で血が固まり数日で閉じてしまうぐらいの浅い傷を身体に並べて、君は梯子を架ける。だけど君は横になっているので、それは線路にしか見えない。それから俺は、機関車トーマスのおもちゃを用意していなかったこと ....
この切なさは
何なのだろう
わからない
わからないことが
重々しい
あなたは、きっと、私のことが嫌になっていると思います
それとも、呆れ返っていますか……?
私は、あなたに言いたいことを我慢しなかったし
今までなんでも打ち明けてきました
あなたは、私の悪い ....
小説家は冗長
でいい
詩書きは
舌足らずぐらいでいい
僕は凡人だから
そう思う
横顔の印象は
全てに繋がる
その瞳が
レーニンの
ナポレオンの
イエヤス ....
深く蒼い秋空に
一筋、また一筋と
白い傷跡が
泡立ちながら引かれていく
暗い海溝にも似た
幾壽にも奥まる天蓋の懐
ある晴れた日、小高い丘に寝転がり
青草のにおいを味わ ....
ちょうだい
ゆずって
?
くれ
よこせ
??
はなせ
はなせ
はなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせはなせ ....
フィボナッチ数という概念以前に
自然は数理をすべて把握していた
僕の心の中で君との関係性の黄金比は
生物学的に柔らかく深くとても妖しく
揺れ続けているがそれでも
日常の僕はいつも不安 ....
岩の様に動かず 力を吸収しなさい そして風を捕まえろ
一言も語らず 自分の時を待ちなさい そして知恵を語るがいい
まるで夜中の様に静かに 安らげばいい まどろめばいい
豹の様 ....
なんでいえなかったんだろう
素直に 始めから素直に
いつだってそうさ
思い浮かべるまでも泣く
どこでだってそうさ
思い浮かべるまでも泣く
強がりにも ....
※
その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
私たちはいつも窒息しそうになってる
水の中にいるわけでもないのに
息ができなくなるような気がしている
口をパクパクさせて吸い込もうとする
手をブンブン振り回す
私たちは確かに
いき ....
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