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文字を白い紙の
空間に配置する
空のすき間に文字たちが
宇宙へ旅立つ
宇宙は広く、大きい
100万字の粒が悠々と泳ぎまくる
ボクの詩はわずかな文字数で
宇宙を埋め尽くす
....
冷蔵庫を開けると
あなたが中にいた
わたしと同じ話をするので
イカを取ってもらった
里芋と煮る
母に教わったとおりに作る
調味料の分量は
いつも適当でその度に
味付けが変わった ....
時に感じた物語
頭の内をくらぶれば
夢幻の如くなり
届かぬ場所は地にはなく
唇湿して
愛を持つ
交わせぬ夢に
働かせるは
己の良心
ただひとつ
自分の周りを
あらゆるものが巡る
当たり前のこと
そう思っているけど
自分が誰かの
景色になっていることは
どうして想像しにくいのだろう
かつての天動説は
都合が良かった
....
髪に白いものがまじって
目尻に笑い皺ができて
腹がたぬきになって
アッハッハと笑う
陰鬱な17の春にはできなかった溌剌さで
ながく、あまりにながく
春が続き
たくさんの芽がひらくこと ....
夜中目が覚めた
夢の道中から外れて
雰囲気だけを
鼓動と共に纏って
何かと戦っていたようだ
どんな夢だったか
みるみる失われていく
記憶を拾おうとしても
すり抜けて消えてゆく
何 ....
こころに宿るこのモヤモヤが
とぐろを巻いてる
私を言葉で助けてと
静かな叫びに
絡んだ結び目を
丁寧に一つ一つ
解いていくと
助かりました
ありがとうと ....
そよ風で編まれた
風の言葉に
連れられて
私の耳は進んでゆく
行く先は分からないまま
雑音混じりに
聞こえる
ここから
静かに静止する
最後まで
たとえ無様な最期であっても
「あ ....
今が平和(しあわせ)だって本当に言えるかな
耳も目もすべて塞いで
知らないフリして
メンドクサイことは全部放り出して
命すら国に任せて殺りたい放題なんてそんなのホントに平気なの
脅されて ....
貴方の軌跡を辿っても
私はあなたと会えないけれど
貴方の心に土足で入らせて下さい
その中で 一際鈍く輝く星を
飾らせてください 私の心に
貴方の言葉を辿っても
私はあなたになれないけれ ....
神さん
仏さん
ありがとうさま
今の今
腕時計を見ると
午後三時三十三分
もちろん
今も過ぎてゆく
こころを
生きるのは
悲しみや苦しみ
そして
喜び。今は亡き
次兄は
お ....
梅雨の晴れ間に
見たことのない虹を見た
太陽の周りにくっきりと虹が囲む
「縁」と「円」が同音で同義語のような
丸く温かい「和」と「輪」と「環」を点で結んで
カーブを描いて 輝きが踊り ....
○「心」
良いほうへ良いほうへ願っていると
良いものを引き寄せてくる
悪いほうへ悪いほうへ思っていると
悪いものを引き寄せてくる
心は磁石のようなものだ
○「心の健康」
笑いは 薬
....
「ハハッ!」
今日もぼくは、そう言った。
カメラがないはずの部屋でも、つい言ってしまう。
それはもう、条件反射みたいなもので、
もしかすると、脚本に書かれてるのかもしれない。
そう、脚本 ....
文化は壊されては再生されてゆく
いわば呼吸みたいなもの
足早に過ぎ去り知らぬ間に消え去る
時の波打ち際
儚く消滅する泡は新しい記憶によって
誰彼の意識もなくまた再生されてゆく
既存 ....
幻影を求めてるだけ夢を見ていたいだけ
友はそう言う、自然に死ぬまでずっと楽にと
精神を病んで疲れ果てた人生の
行方も知らず根因も解らず
此の儘何時まで生きなきゃならないんだと
只々罵倒と羨望 ....
ドアが全部閉まって
開け方がわからなくなっていた
自分という沼から抜け出せずに
溶けかけた自分を
オロオロしながら見つめていた
溶けきる前に
ドアの開け方を思い出せたのは
Xに流れていた ....
ある日
私は
死という扉を開けて
冒険に出かける
もちろん自死ではないだろう
どんなに辛いことがあっても
とても幸せな1日に出会えると分かったから
もう絶望しなくてもいい
お散歩するよ ....
足下には今現在がある
立ち止まっても 時は止まらない
歩いても歩いても
足下は現在のままだ
鼻先にはいつも
ニンジンのような未来がある
いや在ったのだ 未来はもう横たわっている
延 ....
君がうらやましい
立派な職人に作ってもらい
君がうらやましい
大勢に人との合作で
君がうらやましい
チーズがとろりと全身に
君がうらやましい
たまごを練りこん ....
水の稜線をたどると
椅子の肘掛けは
今日も閑散としていて
グラウンド整備を終えた
儚い高校球児のように
窓ガラスから先へと続く金魚に
適量の餌をあたえた
息に触れようとして
....
あんなにも
美しく
儚い
あんなにも
綺麗な花火は
どう説明もしようがない
それだけさ
君の心の奥
あの三回目くらいの
恋が涅槃なのさ
飲み屋街に行った
なんでだ ....
西門に向かい
震えながら
遠去かっていく声、
知らなかった貴女の素顔露わになる
瞬間 、最早もう掴み切れずに
既に素顔の消えて
想いの残響だけ
この心を温めて呉れて
また次 ....
パパが夜帰ってきて
自分へのごほうびと笑いながら
ビール飲んでる横で
麦茶飲んでた幼い私
なんかだんだんわかってきたよ
ほんとうは
生き ....
廃れた土地
命が終わる
俺は見た
何も言えず
裂ける絆
崩れる平穏
巣を破壊された
蟻のように
権力者の踊り
そのリズムは永遠に
搾取の唄
その調べは永遠に
地獄の ....
元カレが詩人デビューした。
「風の叫びに耳澄ます夜」とかいう詩集を出して、意識高そうな書店に平積みされてるのを偶然見かけたとき、思わず飲んでたスタバのラテが鼻に入りそうになった。
……風っ ....
○「爪」
爪は
まだ生きろ!とばかりに
切っても
切っても
伸びてくる
あの最悪な男。
俺等はあんなんならんわ。
なあ、そうだろ?
数年後
あの最悪な野郎。
俺等はあんなんならんわ。
なあ、そうだよな?
十年後
あのろくでもないやつ。
俺 ....
どうしてそんなに速く走れるの
私には出せないその加速度に
憧れて うらやんで 熱狂し 嫉妬して
歩き出す 涙を流していても
どうしてそんなに深く{ルビ理解=わか}るの
....
計算なんてないからね
ふつうに一日あたりに
搾り出せるやさしさの
すべてを君にそそいでいるだけさ
ただ笑えるほど真っ白な世界に
住みたいな
って夢をみる
僕の心の闇が ....
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