鋭いふじつぼが覆う
防波堤に腰掛けては
水に平行に浮かぶ灯台と
水を垂直に貫く灯台の
交差点を横切ってゆく
ちいさな鴎の残響を聴いていた
だんぜつの白砂のうえに
残しておいたはずの足形も ...
天使のスカートにひだひだがついて
俺は卒倒する
夜の陰に怒りは湧いて
人々の中に散る
神々はいつもの沈黙を止め
もつれた舌で喋り出し・・・
俺はいつしか俺へと還る
まるで夢から覚めた午後 ...
死の後に生があり
そうして自然界は回っている
死を怖れる人間が
一代で全てを喰い尽くし、滅亡させようと
驚くには当たらない
性(セックス)もまた同じ事
一時の快楽の為に永遠を失い
そうし ...
ポコチンの
位置を正しているところ
横目でちらり
唾を飲むきみ
二の腕の
弛んだ肉に
情欲を
感じてること
きみは知らない
ビヨンセが
好きなタイプ ...
樹が一本立っている
背は私よりはるかに高いが
胴は私の太腿ぐらいしかない
幹の高いところから十数本の枝を生やしている
それぞれの枝の先には緑の葉をつけて
灰色の空に顔を向けて雨を飲んでい ...
いままでで
いちばん
おいしかったものは何?と
質問した。
そうねぇ・・・
小さいころ
母とおばさんと
うみに行った
行きの電車の中で
おばさんがくれた
おにぎり
あ ...
月の画像を水が
砂漠に変えて行く
死んだ花の血を
餌と間違えた
共食いの魚達
顔が潰れている
思い出が苔になる
城跡の石垣の中
眠っている
人々の化石は
緩慢に割れていく
...
造死局は二十歳で定年だ。
人生わずか五十年
とは言うけれど
はるかに短い二十年
そうは言っても二十年、
十五で姉やはあの世行き
比べりゃ長い二十年
造死局は二十歳で定年です。
唯一が突き抜ければ
見届けてやりたい
其方が想いでしか届かぬ領域まで
見届けてやりたい
唯一が突き抜ければ
無二に近かれ遠かれ
似た色合いを乗せて ...
バンペイユという果物がある。確か晩白柚と書いたと思う。最近ではスーパーでも売られている。要はでっかいザボンである。因みにザボンはでっかい蜜柑で、つまりはザボン、バンペイユともに柑橘である。食する機会 ...
こがね色の麦畑に群がる恋心 戯れる
少女を追いかける青年の瞳は 青い
少女が戯れるのは 恋を問えない みつあみ
何が嬉しいのか さやさや揺れる 麦の穂の温もり
何が楽しいのか 微笑む少 ...
きみのオデコはとがっている、おやすみと言うたびに、やだやだされて、それはちょうど夏の虫だったから、掛け違えたボタンが蝉のように、ポックリ病だ、ぼくはきみを目覚まし時計と間違えていた。
縞模様 ...
いっしょならギリギリのとこにしとけやーっ!
地面とじかに触れ合う春は
たった一つの落し物をした
そのたった一つの落し物が
みるみるうちに散らばっていって
こんなに豊かな花々になった
花々は凍り続ける
大気が花々を許すその日まで
...
またひとつ
何かを壊してしまったみたいだ
動き出す為の未熟なあがきに
称賛は約束されない
消えて行った魂が残した
記憶の欠片をありのままに
誰の為でなく 私の為でなく
少し前まで ...
親心を
揺らしながら
春の野に立ち尽くしている
子どもらは
既に
旅立って
再び逢うことは
叶わないというのに
心配の種はつきないのでしょう
親心を
揺らしながら
じっと耳を ...
線香花火の煙の匂いと
遠く遠くで垂直に昇れば
散らばって消える花火音は
静まり返る部屋で眠ってた私を
呼び覚まそうとするから
林檎色のワンピースを着て
底の低いミュールを焦りな ...
つきましたら季節を短めに揃え
天然に液体化を試みる
執念より地割れのひきつけが裂く
泥水の底溜まり
髪は性質上二股は気化
すぎたのが逆切れて地肌が近い
哭く哭く、四六時中あたまを掻いて ...
身体の表面には何の傷もないのに
心臓をおっきく えぐられてしまったせいで
夜、突然息ができなくなってしまうことに 彼はひどく怯えていた
完治しない傷はね、忘れていくしかないんだよ
...
気をつけたまえ
背中を向けて
眠るとき
寝首をかくかも
しれ ...
昨日会社を辞めてきた。僕の心にはため息が一つ。それは何も意味を持たないだろう。君も詩を書くのをやめてしまった。こういった感覚は、いつかどこかで感じたことのある感覚だ。子供の頃、暮れかけた公園の中に ...
雨の匂いがする
川沿いを下る道すがら
梅も桜も木蓮もまだ閉店中
一度に咲こうとしめし合わせているのだ
雨の匂いがする
...
岡本の父は漫画家の一平
岡本の母は作家のかの子
そしてタロウは芸術家
太陽を見ろ
塔を見ろ
太陽の塔を見ろ
晩年は何言ってるのか
よくわからなかったけれど
気にするな
タロウは爆発
...
デイリーテレグラフ
空の下
ナマズは沼の生活に不満をかこつ
淀水に護られる生態をかえりみず
ナマズは
デイリーミラー
窓そとを眺めては焦がれ騒ぐ
ミラー部屋で暮らすM ...
いまここの地下にはたくさんの首が埋まっているのだ、と語る朝倉氏の口の端についたケチャップをぼんやり見るうちに、なんだかあられもない想像をしてしまって、それはそれを血液にたとえて怖く、抱かれたい、とい ...
重力がはがれ
赤く染まった朝
彗星を固定したまま
防衛システムから
重水素の光が抜けていく
ほら、鉱石の
チューリップが砕けるよ
きみは暫々それは知ってると言う
きみは暫々これは知ってると言う
きみが博識だということを
ぼくは否定する気はない
でもきみが饒舌に語る話を聞いていると
何か絵画のない額縁だけを聞いて ...
死んでしまった
気づくと
生きていた
今あるからだの半分は
どちらでもないものだった
雁と鴨が飛び立った
海は水紋と
穴に分かれた
曇の音が
止むことはなかっ ...
夕べの膝が
階段を降り
蚊の群れのような「か」の文字を
楔の如く浮かばせている
どこまでも魚は魚なのか
死ぬまで泳がねばならないか
水と水以外との語らいを
宇 ...
青層の灯明を眺めながら
ゆっくりと煙を吐く
海が近いので潮騒が響いている
懐かしいと、ゆったりとした気持ちでくつろいでいる
すべての命が沈んでいく
夜のあいだにまぎれていく
鳥の鳴き声が控 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
落日
紅月
自由詩
6
12/4/26 18:24
夢から覚めた午後
yamada...
自由詩
4
12/4/26 17:59
人間
〃
自由詩
0
12/4/26 17:56
変態短歌19
花形新次
短歌
0
12/4/26 17:18
師匠のお言葉
たにい
自由詩
3
12/4/26 16:41
今まででいちばんおいしかったもの
うめバア
自由詩
6
12/4/26 16:24
桜の花びらがお堀の水面に
和田カマリ
自由詩
5*
12/4/26 16:20
造死局
高原漣
自由詩
1*
12/4/26 15:59
雲の上の唯一
朝焼彩茜色
自由詩
5*
12/4/26 14:51
久しぶりに短い文章。
小池房枝
散文(批評...
6
12/4/26 14:06
実りの瞳色
朝焼彩茜色
自由詩
9*
12/4/26 12:28
目覚まし時計は、まだ鳴らない。
ズー
自由詩
9*
12/4/26 11:11
今日の独り言 20120426
A-29
自由詩
0
12/4/26 11:06
花
葉leaf
自由詩
12
12/4/26 10:55
助走
深水遊脚
自由詩
3*
12/4/26 10:53
蒲公英草子
そらの珊瑚
自由詩
9
12/4/26 8:22
鳴り止まない光のあぶくが頬を擽る
マーブル
自由詩
4
12/4/26 5:36
鬼の根
アラガイs
自由詩
7*
12/4/26 4:11
朝を迎える
三田オコジョ
自由詩
2*
12/4/26 2:49
背中枕
石田とわ
自由詩
11*
12/4/26 1:56
上野で18時
番田
自由詩
2
12/4/26 1:50
いつかは虹を見るだろう
ただのみきや
自由詩
12*
12/4/26 0:28
オカモトマンタロウ
花形新次
自由詩
1
12/4/25 23:43
デイリー××
salco
自由詩
8*
12/4/25 23:25
おかえりなさい。わたしは彼の内腿へキックを放つ
鈴木妙
散文(批評...
0
12/4/25 23:20
ruin
mizuno...
自由詩
2
12/4/25 23:13
落差
HAL
自由詩
7*
12/4/25 23:12
ノート(水地)
木立 悟
自由詩
1+
12/4/25 22:54
ノート(なのほし)
〃
自由詩
1
12/4/25 22:52
静かな青
黒髪
自由詩
4*
12/4/25 22:47
3040
3041
3042
3043
3044
3045
3046
3047
3048
3049
3050
3051
3052
3053
3054
3055
3056
3057
3058
3059
3060
3061
3062
3063
3064
3065
3066
3067
3068
3069
3070
3071
3072
3073
3074
3075
3076
3077
3078
3079
3080
4.47sec.