その屍を持っていても
二人にはなれない
慟哭の空
突き落とされた最後の日
足元の白い砂がささやかな風に飛ばされていく。
『あぁ、珊瑚の死骸だね』
ここが砂浜ならそうだろ ...
今この瞬間に 寄せ集める手書きのランプ
間接照明の生成りの厚み 手触りに感じる
今この瞬間に 今宵のプロローグかもし出す
飴色姿の影の立体感の揺らめき ブランケット
眠れる波にハン ...
ガラス製の灰皿が
テレビの色に瞬きしたとき
遣る瀬ない日々に君は
重たい欠伸を隠した
朝陽は
その優しさを
皺くちゃのハンカチに包んで差し出 ...
きこえてる
うまれてる
おと
おと
からだから
けしきから
くうきにあふれる
すう
いき
まざる
けしき
おしえたい、な
みせたい、な
うでを ...
木を切り
ツタを編み
手作りの桶で海水を汲み
海を分解する
砂にまみれた
翳す手を開いて
太陽を分解する
人に触れ
体温を奪い
鉄を赤く燃やす
陽が落ち闇の中
手 ...
小粒が回る水面の
鈴木姉妹がかけていく
庭に並べた望遠鏡は虫干しかいと
向かいのジジイが問う
ああそうだよ
ほんなら嵐がくればええなっ!
なぬっ!
たばこ屋の自販機の影で
子供 ...
伸びすぎた陰毛は
ポコチンよりも
随分と長くなってしまい
何かの拍子に
パンツのなかで
ごちゃついた結果
皮が陰毛を巻き込んで
触手を閉じたイソギンチャクのようになり
勢い勇んで
用 ...
五つ並んだ水の出口には
五首の水蛇が
棲みついていた
あの水には
たくさんの酸素が
溶け込んでいるから
呼吸は無問題
あの子は端の出口が好きだった
でも端にある出口は
誰から ...
おかあさん
鉄平くんを産んでくれて
ありがとうございます
彼には毎日、
たくさんの喜びと
たくさんの幸せと
たくさんの愛をくれます
クソが付くほど
真面目で
思いたったら即、行動!!
たまに頑 ...
午後
湿った空のヴェールのどこか
太陽は消息を絶ったまま
まつ毛に絡まる滴たちが
小粒の昼間を映し出している
鳥の吹奏と草木の挙動は
雨粒のなかに封じ込められ
川の大移動だけが
落 ...
戦場で扇風機が回る
生活が確かにあった
セミは鳴く
脊椎動物たちが
忙しく生きた夏に
年俸1ドルの社長が死んだ
アップル前年比九割増だとよ
魂は継がれてゆく訳か
ま
...
鋭いふじつぼが覆う
防波堤に腰掛けては
水に平行に浮かぶ灯台と
水を垂直に貫く灯台の
交差点を横切ってゆく
ちいさな鴎の残響を聴いていた
だんぜつの白砂のうえに
残しておいたはずの足形も ...
天使のスカートにひだひだがついて
俺は卒倒する
夜の陰に怒りは湧いて
人々の中に散る
神々はいつもの沈黙を止め
もつれた舌で喋り出し・・・
俺はいつしか俺へと還る
まるで夢から覚めた午後 ...
死の後に生があり
そうして自然界は回っている
死を怖れる人間が
一代で全てを喰い尽くし、滅亡させようと
驚くには当たらない
性(セックス)もまた同じ事
一時の快楽の為に永遠を失い
そうし ...
ポコチンの
位置を正しているところ
横目でちらり
唾を飲むきみ
二の腕の
弛んだ肉に
情欲を
感じてること
きみは知らない
ビヨンセが
好きなタイプ ...
樹が一本立っている
背は私よりはるかに高いが
胴は私の太腿ぐらいしかない
幹の高いところから十数本の枝を生やしている
それぞれの枝の先には緑の葉をつけて
灰色の空に顔を向けて雨を飲んでい ...
いままでで
いちばん
おいしかったものは何?と
質問した。
そうねぇ・・・
小さいころ
母とおばさんと
うみに行った
行きの電車の中で
おばさんがくれた
おにぎり
あ ...
月の画像を水が
砂漠に変えて行く
死んだ花の血を
餌と間違えた
共食いの魚達
顔が潰れている
思い出が苔になる
城跡の石垣の中
眠っている
人々の化石は
緩慢に割れていく
...
造死局は二十歳で定年だ。
人生わずか五十年
とは言うけれど
はるかに短い二十年
そうは言っても二十年、
十五で姉やはあの世行き
比べりゃ長い二十年
造死局は二十歳で定年です。
唯一が突き抜ければ
見届けてやりたい
其方が想いでしか届かぬ領域まで
見届けてやりたい
唯一が突き抜ければ
無二に近かれ遠かれ
似た色合いを乗せて ...
バンペイユという果物がある。確か晩白柚と書いたと思う。最近ではスーパーでも売られている。要はでっかいザボンである。因みにザボンはでっかい蜜柑で、つまりはザボン、バンペイユともに柑橘である。食する機会 ...
こがね色の麦畑に群がる恋心 戯れる
少女を追いかける青年の瞳は 青い
少女が戯れるのは 恋を問えない みつあみ
何が嬉しいのか さやさや揺れる 麦の穂の温もり
何が楽しいのか 微笑む少 ...
きみのオデコはとがっている、おやすみと言うたびに、やだやだされて、それはちょうど夏の虫だったから、掛け違えたボタンが蝉のように、ポックリ病だ、ぼくはきみを目覚まし時計と間違えていた。
縞模様 ...
いっしょならギリギリのとこにしとけやーっ!
地面とじかに触れ合う春は
たった一つの落し物をした
そのたった一つの落し物が
みるみるうちに散らばっていって
こんなに豊かな花々になった
花々は凍り続ける
大気が花々を許すその日まで
...
またひとつ
何かを壊してしまったみたいだ
動き出す為の未熟なあがきに
称賛は約束されない
消えて行った魂が残した
記憶の欠片をありのままに
誰の為でなく 私の為でなく
少し前まで ...
親心を
揺らしながら
春の野に立ち尽くしている
子どもらは
既に
旅立って
再び逢うことは
叶わないというのに
心配の種はつきないのでしょう
親心を
揺らしながら
じっと耳を ...
線香花火の煙の匂いと
遠く遠くで垂直に昇れば
散らばって消える花火音は
静まり返る部屋で眠ってた私を
呼び覚まそうとするから
林檎色のワンピースを着て
底の低いミュールを焦りな ...
つきましたら季節を短めに揃え
天然に液体化を試みる
執念より地割れのひきつけが裂く
泥水の底溜まり
髪は性質上二股は気化
すぎたのが逆切れて地肌が近い
哭く哭く、四六時中あたまを掻いて ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
死にゆく欠片
りぃ
自由詩
1
12/4/26 22:42
今宵のプロローグ
朝焼彩茜色
自由詩
4*
12/4/26 22:41
ハンカチ
草野春心
自由詩
7
12/4/26 22:31
踊る
ミゼット
自由詩
2*
12/4/26 22:00
原初
mizuno...
自由詩
2
12/4/26 22:00
クーラーがない
〃
自由詩
1
12/4/26 21:40
世界の果てに虹を掛けよう
花形新次
自由詩
2
12/4/26 21:33
横並びの蛇口
yuugao
自由詩
3
12/4/26 20:51
おかあさん
ちゃんこ
携帯写真+...
3
12/4/26 20:51
家の裏庭でこっそり煙草を吸いながら盗んだ午後の景色
風呂奴
自由詩
6
12/4/26 20:44
生活
たもつ
自由詩
5
12/4/26 20:19
ファンキー・ジャンプ
TAT
自由詩
2
12/4/26 19:58
落日
紅月
自由詩
6
12/4/26 18:24
夢から覚めた午後
yamada...
自由詩
4
12/4/26 17:59
人間
〃
自由詩
0
12/4/26 17:56
変態短歌19
花形新次
短歌
0
12/4/26 17:18
師匠のお言葉
たにい
自由詩
3
12/4/26 16:41
今まででいちばんおいしかったもの
うめバア
自由詩
6
12/4/26 16:24
桜の花びらがお堀の水面に
和田カマリ
自由詩
5*
12/4/26 16:20
造死局
高原漣
自由詩
1*
12/4/26 15:59
雲の上の唯一
朝焼彩茜色
自由詩
5*
12/4/26 14:51
久しぶりに短い文章。
小池房枝
散文(批評...
6
12/4/26 14:06
実りの瞳色
朝焼彩茜色
自由詩
9*
12/4/26 12:28
目覚まし時計は、まだ鳴らない。
ズー
自由詩
9*
12/4/26 11:11
今日の独り言 20120426
A-29
自由詩
0
12/4/26 11:06
花
葉leaf
自由詩
12
12/4/26 10:55
助走
深水遊脚
自由詩
3*
12/4/26 10:53
蒲公英草子
そらの珊瑚
自由詩
9
12/4/26 8:22
鳴り止まない光のあぶくが頬を擽る
マーブル
自由詩
4
12/4/26 5:36
鬼の根
アラガイs
自由詩
7*
12/4/26 4:11
3056
3057
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3068
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3070
3071
3072
3073
3074
3075
3076
3077
3078
3079
3080
3081
3082
3083
3084
3085
3086
3087
3088
3089
3090
3091
3092
3093
3094
3095
3096
5.55sec.