蘇鉄の葉が風圧に揺れる
掃討戦が始まっていた
その夏、ぼくはひたすら
素麺を食べ続けたのだった
想像よりも遠くまで
空は広がり
祖父は二度と
祖国に帰らなかった
...
渡しそびれた手紙
あの日
あの場所で
君の1番の思い出に
なろうとした僕の拙い証
不細工でちっぽけな文字
慣れないことはするもんじゃない
それでも書いた
手紙
何枚も失敗して ...
誰もまだいない場所で
あなたの幸福を祈っている
ホワイトアスパラ
今この国の旬の食べ物
大人の男の手ほどの大きさ
こいつの露店が街のいたる所にある
キロ単位で買う
調理法はただゆがく
...
中世ペストの流行によって
この街の人口の1/3から半分が亡くなったのだそうだ
日差しに照らされていると疲れてくる
だから建物の影をさがして散策する
さすがビールの国だ
通りすぎる女の子たちが ...
この王宮は大戦時ソ連軍によって破壊された
降伏後三ヶ月には
瓦礫のここでコンサートが開かれている
修復のあと疎開していた美術品が飾られ
いまは市民や観光客に開放されている
入ってすぐの大ホー ...
雨がしとしと
かたつむりつつつ
子供らの傘ららら
君の笑顔うふふ
東スポの
エロ記事読んで
マスかいた
ああ
懐かしい
中学時代
砲丸の
女子アスリートで
勃起する
おまえも
立派な変態仲間
エロビデオも
エロ ...
季節の変わり目に窓の外を眺めている。
外は雨 外出
細い両目から差し込む光の筋だけではイメージの光量が足りない。
そのため、頭蓋骨の内側を照らすプラネタリュームは暗く星の光は毛穴ほどの大きさ ...
数えましょうか?
野に
ひとつ、ふたつ、と
数えましょうか?
川に
いっぴき、にひき、と
数えましょうか?
道に
ひとり、ふたり、と
数えてほしいのでしょうか?
その存在証 ...
あかちゃんは
真似っこ上手
わたしが笑えば
あかちゃんも
笑う
ありがとう
あかちゃんは
真似っこ上手
わたしが泣けば
あかちゃんも
泣く
ごめんね
あかちゃんは
い ...
信濃の森の山深く
一筋流れる清流の
脇にいでたる温泉に
ずぼりと飛び込む心地よさ
男子の本懐ここに有り
手ごろな岩に頭載せ
手足を泳がすお湯の中
眼閉じれば思い出す
父 ...
樹木の幹を截ち割って
樹木がうまれてくる
ひとを截ち割って
ひとがうまれてくるように
*
きょだいな
ウ ...
無口な果実は震えた声でこう云う
「果てで殺して」
泥の味が地べたに横たわっている部屋の空気
ベッドに寝そべったあなたはこう云う
「憎くって仕方ないんだ」
生憎愛想のないわたしはもうち ...
切れ長の目
切れ長の唇
くっきり彫られた鎖骨
渋味 紫色の打ち掛け模様は 男華の菖蒲
側室に成り上がった時
生きるのをやめた
政治の星の字も心得ぬ 丸みの弱い女 ...
あなたは私の白い首を優しくそれは優しく包み込む。
かあ弱い憎しみや恐怖で
碧く細い枝先のような血管が浮き出た両腕静かに伸ばしたと思えば僅かに怯えた力強さで絞めようとして
些か戸惑うのですその漆黒 ...
悩みの倉庫は胸にある
袋の口をしめて
幾層にも積み重ねる
きみと話したあとで
倉庫に無くなっている
きっと起重機が
袋を持ち上げて
運び出したのだ
胸が軽くなって
ぼくの気分も起重機 ...
あのひとのうちで食べた朝メシは
こんがり焼かれたトーストだった
自分ちとはちがうパン
自分ちとはちがうマーガリン
ジャムもちがった
そのなにもかもに違和感を感じて
...
あしたもし 目が覚めなたなら
この腕がなくなっていたらいい
あなたばかりを覚える腕が
憎らしい
傷だらけのくせに
健康なの 愛を知っている腕は
白いだけのこの腕を
...
死にたいと思った
なぜだろう
僕に 仕事ができないことが
周りにはなんでもないことである気がする
夜のどこかで 酒をあおりながら
あの世の世界に 思いを巡らせた
詩を書いていた
...
日が長くなるにつれ、ぼくの寿命はちぢみ、
日が短くなるにつれ、ぼくの寿命は延びる。
「なんだこれ、なぞなぞ?」
「いや、なんとなくの感覚です。」
世界が滅びたその時は
きっと美しいだろう
現在とはその一瞬のための
長大な積み重ねの事
人々の不安も文句も やがては
神の花火となって散るだろうさ
その時、宇宙の犬はそいつを見て
「ワン ...
夜の果てで
俺は俺の孤独を叩き付ける
俺はこの世に存在しない
友人も恋人も家族もいない
ただ、この世の中に埋め込まれて
機械以下の生活を送っているのが俺ーーー
できなければ叩きのめされ、で ...
部室から下宿街に抜ける道には
小川が流れていた
少し生意気で
先輩とだけうまくやっている風のあいつと
はじめてそこで喋った
あいつはホタルを探しながら歩いていた
こ ...
不器用な今日の夕陽が
きみの頬を無防備に照らしてる
絵に映える出来事もなく
通り一遍の言葉ばかりで、また
僕たちはサヨナラを示そうとしてる
駅へと寄せる賑やか ...
きっと心の奥底で
何かが弾けた
ビッグバン
それはひとつの災害でした
まだ不確かな感情は
濃密で
情熱的で
少し偏った
不透明な愛でした
膨張してゆく ...
モナコ辺りのシンデレラ
リモで手を振るみんなのディーヴァ
バーゲン漁りをせずに済む
女が幸運なのかは知らない
尻の軽い女だって?
ここには沢山いるからねぇ
パリスヒルトンのバカづらも
ノ ...
誰も知らない
メールアドレスの
受信ボタンを
押す
一方向の通信
新芽が風にゆれ
幹を雨がつたい
葉を透明に照らす
枯れ散り重なり舞い
枝は背に雪を積む
折り畳んだ歳月
里にくだると
花の咲く共同湯がある
音をなす早瀬の
そのほとりで 今は、椿がさきほこり
三ぶ咲きの桜たちが
うらやましそうに 見おろしている
昼間から入りにくるの ...
二次元の日々は綱渡りですわ
それぢゃ曲芸が出来て幸せですね
そうぢゃないですよ
雑用の時間がやけに短くって
有用の空間はだだっ広いんですょ
つまり期待する時間のなんと長い事
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
その夏
たもつ
自由詩
2
12/5/1 17:56
ありふれたこと
eris
自由詩
0
12/5/1 17:18
誰もまだいない場所
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
12/5/1 17:00
日差し
〃
携帯写真+...
2
12/5/1 16:59
石像の息子
〃
携帯写真+...
1
12/5/1 16:58
あめ
田園
自由詩
2*
12/5/1 16:49
変態短歌28
花形新次
短歌
0
12/5/1 16:41
体調不良
……とある蛙
自由詩
10*
12/5/1 16:34
数を数える
そらの珊瑚
自由詩
6*
12/5/1 16:01
あかちゃんの頃
〃
自由詩
7*
12/5/1 15:30
温泉旅
たにい
自由詩
6
12/5/1 14:36
千年樹
石川敬大
自由詩
13*
12/5/1 12:57
首 Ⅱ
マーブル
自由詩
3*
12/5/1 12:14
側室と菖蒲
朝焼彩茜色
自由詩
3*
12/5/1 12:09
首
マーブル
自由詩
2
12/5/1 12:01
話すと減る悩み
殿岡秀秋
自由詩
4+
12/5/1 4:36
つめたいジャム
吉岡ペペロ
自由詩
4
12/5/1 3:44
シガレット
霙小町
自由詩
4
12/5/1 2:06
寂しい言葉と
番田
自由詩
5
12/5/1 2:01
夕闇さん
ゆうと
自由詩
2
12/5/1 0:52
宇宙の犬
yamada...
自由詩
4
12/5/1 0:26
世界が消える日まで
〃
自由詩
2
12/5/1 0:15
ホタルの小川
吉岡ペペロ
自由詩
3
12/4/30 23:55
ポエム
草野春心
自由詩
8*
12/4/30 23:54
ビッグバン宇宙論
ちゃむ
自由詩
7
12/4/30 23:33
ダウンタウンBoogie-woogie
salco
自由詩
5*
12/4/30 23:15
mail to
mizuno...
自由詩
0
12/4/30 23:04
wisp
〃
自由詩
2
12/4/30 22:47
椿の湯
月乃助
自由詩
11*
12/4/30 21:50
光のサウンド(二)
信天翁
自由詩
2
12/4/30 21:31
3053
3054
3055
3056
3057
3058
3059
3060
3061
3062
3063
3064
3065
3066
3067
3068
3069
3070
3071
3072
3073
3074
3075
3076
3077
3078
3079
3080
3081
3082
3083
3084
3085
3086
3087
3088
3089
3090
3091
3092
3093
4.85sec.