都会のカラスが都会を飛ぶ
そして都会の彼女は
赤いハイヒールで
都会を軽やかに歩く
空が飛べないのはきっと
背中の羽が邪魔だから
そんな彼女は
首がない、ただそれだけで
...
「愛してる」
簡単じゃないはずなのに
誰もが街なかでささやきあっている
君だけを
このひろい世界を
※
勘違いしてしまうのかな
束縛されたく無いはずなのに
相手 ...
雨は成す
雨の景色の成す処まで 見慣れた面食わない 雨の成す午後
雨季の助走かい 気を害すことのない成す雨よ
雨師 複式呼吸かい その前ぶれは 焦らしと異なる きめ細かい心配り
...
家族が寝静まった夜には
そっと家を抜け出し
生と死の狭間で
命についての哲学的思想を弄んでみる
死にたい私と
生きていたい誰かが
相容れない思考の中で
哀しい悲鳴をあげている
世の ...
彼女を少しと呼ぼう
細い、細い煙草を吸っていた
私が知るそれより一回りも細い煙草
少しはそれに相応しい指を持っていた
私たちはジンとコーラと煙草があればどこでも幸福だった
いたずらに ...
桜
菜の花
沈丁花
はかない花も
手折ってたおやか
のげし
たんぽぽ
からすのえんどう
強い土草
綿毛がわたる
れんげ
もくれん
三色すみれ
...
街全体がさみどりの煙のなかにあるようだった。
煙が目にしみる。
街道に木々がつらなっている。
そこには生まれたばかりの新緑が散らばっている。
この柔らかな色彩。
時間がま ...
背の高い木々が新緑の煙を纏っている
その早緑には鉱物の冷たさと
生き物の水気が同居している
この街は空襲で焼け野原になった
そして木々と昔ながらの街並みと
広い道路によって再生された
この ...
年商3.7ミリオンユーロの鉄工所の親父は
彼自身がマイスターの資格をみっつ持っている
品質、納期、価格、そしてマイスターのブランドを武器に
大小100社の顧客のコアパーツを21人で製造している
...
ちいさな花のざらっとした甘い匂いが
鼻を神妙になぶっていた
青い空の向こうにはアルプス
飛行機雲がその透明を幾筋か走らせている
日差しが頬と腕を押している
今日ミュンヘンは28℃にはなるらし ...
雨に振られた日は
必ずといっていいほど傘を忘れる
車窓から見える
雨雲から
ほんのわずかでも
晴れ間が見えていたりする ...
僕は怒れる男である
岩のようになって僕は怒る
何に対して怒っているかっていって、
ぼくは、この世の不条理に対して、死を含む不幸に対して、
生きることの、喜びを奪う者に対してである
僕の命は、 ...
あんた誰だい
曾祖母が言った
孝子の娘の純子ですよと言うと
母のことは覚えているようで
すんなり納得してくれた
憎い人間は覚えているらしい
自分を憎んでいる人間を忘れても
そうぽつりと祖 ...
色んな出逢いで
考え方も
生き方も変わる
自分の中で
何かが始まる
ふりそそぐ朝を受けての
アニヴェルセール
距離を計りかねる
目蓋の矢が抜けぬ
スペシャリテ
平静そんなんでもなかったりして
君の白い首筋に
(ひどくエロティック!)
東京を願い ...
ぐずぐずな ちへいが
のぞめるおかのうえにたつて
まちからやつてくる
うつうつとしたひとのれつと
あれのに おりてゆく
ぐつぐつしたひとたちを
みおくる
ぐずぐずぐつぐつ
ぐずぐ ...
壊しちまえ
そんな声をききながら
私は安心して積み続ける
いろんなものを
たかく たかく
それはどこにも届かないのかもしれない
捨てっちまえ
そんな声をききながら
私はやすらかに抱 ...
滅したいものであるとかものすごく解ってはいる昼飯吐いた
友人がデートしているその時に点滴断り採血される
光の粒が集まってく幻覚かないないない過去すらいない
左手のつくしを君に「はい、あげる。」
一嵐去って開けり花供養
なつかしき匂いのするは春の雨
雨も降りしかし咲かぬは恋の花
世の中
それは自分が見聞きできる
とても狭い世界のこと
私が知る世の中
お金が一番を決める世界
貧乏な彼は頭がよかった
頭が誰よりもよかったから
お金持ちになった
貧乏な彼は野球が ...
通りの角に猫がいる
数歩のところで逃げていく
しばらく見てると振り返る
お互いどうでもいいけれど
二度目は公園に
三度目は商店街に
同じ顔した猫がいる
毎度近くを過ぎようとすれば
...
不安なときは誰でも
誰かに頼りたくなる
誰もいなくて悲しんで
助けがきたと思ったら
思うようにいかなくて
傷つけてしまう
我慢の限界は
...
君が好きだ
だから僕は 自分のことが好きではなかった
僕の心は夢を見ていた
一人でいるほうが ずっと楽しいのに
遠くに揺れる木々の色に見とれている
何を企んでいるのだろう
潰れ ...
{引用=ぼくのこと、しってるの?
おぼえてて、くれてるの?
◇
ありがとうとごめんねのあいだのやさしさ。
◆
たいしたことなくても、ほ ...
気づいたらそこにいた
海みたいに大きくて
針の穴みたいに小さくて
往々にしてなくてはならなくて
こにくたらしいグリーンから
未練がましいシルバーまで
大好きだし大嫌いなもの
なーんだ ...
僕が生きているのは
君に
「大好き」って言うため
君と
手を繋ぐため
君に
ぎゅっとくっつくため
君と
いっぱい
いっぱい
笑うため
このつらさも ...
八重桜
そこで枯れていくのか
{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で
休日には光の姿態に花を挿し
寝そべる背中に猫でも乗せて
二三冊の本にマスタードをたっぷり塗って
後ろ向きに釣り糸でも垂らしてみようか
古い音楽ばかりが飛行船となる場所で
とりとめのな ...
ゆるゆると解凍されて泳ぎ出す初夏のひざしに冷凍金魚
てのひらに埋め込まれた鉛筆の種 いつまで待っても芽が出ませんが
捨てました古い日記も捨てましたあとかたもなくみじん切りして
虎猫と ...
あなたと私は全くの別人
思考も言語も感性も違う
それだけの理由で排除するわけじゃないのよ
感性が違うの
価値観が違うの
ごめんね、私はテレパスじゃない
欠点だらけの女なの
あなた ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
首男(三)
たもつ
自由詩
5
12/4/30 19:07
Raindrops(ちぎるひと)
恋月 ぴの
自由詩
28*
12/4/30 18:51
雨師の成す雨
朝焼彩茜色
自由詩
2*
12/4/30 18:40
自己満足
無限上昇のカ...
自由詩
5
12/4/30 18:27
少しと少し前の話
石川チヨコ
自由詩
5
12/4/30 17:54
花色風
シホ.N
自由詩
1
12/4/30 16:47
煙が目にしみる
吉岡ペペロ
自由詩
6
12/4/30 16:09
緑のなかの都市
〃
携帯写真+...
1
12/4/30 16:08
マイスターたちの系譜
〃
携帯写真+...
2
12/4/30 16:07
ちいさな花の季節
〃
携帯写真+...
0
12/4/30 16:06
『かさわすれ』
あおい満月
自由詩
5*
12/4/30 15:51
岩
杉原詠二(黒...
自由詩
3*
12/4/30 15:20
憎悪のやり場
マチムラ
自由詩
4*
12/4/30 13:03
出逢い
夏川ゆう
自由詩
0
12/4/30 12:54
幸せな休日
ブルーベリー
自由詩
2*
12/4/30 12:11
ぐずぐずかな
……とある蛙
自由詩
6*
12/4/30 11:11
小さな鳥のはばたき
朧月
自由詩
1
12/4/30 10:40
「笑い」
榊 慧
短歌
2
12/4/30 10:38
「春だね」
〃
俳句
1
12/4/30 10:33
価値
marux2
自由詩
3*
12/4/30 7:22
寂しい、ただそれだけ
〃
自由詩
7*
12/4/30 6:58
涙
凱
自由詩
0
12/4/30 6:09
缶ビールを飲むときは
番田
自由詩
3
12/4/30 2:01
やさしいきみのなか
ゆうと
自由詩
3*
12/4/30 1:13
このあまりにもちっぽけで果てしなく陳腐で死にたくなるほどクソ ...
mm
自由詩
3
12/4/30 1:07
僕が生きているのは
ジュリエット
自由詩
1
12/4/30 0:14
八重桜
殿上 童
自由詩
20*
12/4/29 23:46
HOLIDAY
ただのみきや
自由詩
25*
12/4/29 23:37
ウワバミの中の象
そらの珊瑚
短歌
9*
12/4/29 23:04
異質
無限上昇のカ...
自由詩
1
12/4/29 22:57
3054
3055
3056
3057
3058
3059
3060
3061
3062
3063
3064
3065
3066
3067
3068
3069
3070
3071
3072
3073
3074
3075
3076
3077
3078
3079
3080
3081
3082
3083
3084
3085
3086
3087
3088
3089
3090
3091
3092
3093
3094
5.1sec.