さくらの歌が
眠りにつくころ
駅がわたしを呼びにくる
路線図上の
きれいな文字は
すっかり古く、穏やかで
長く対峙することが
むずかしい
線路脇には
意味のあるものた ...
桜のつぼみが口をひらいた3月27日は
遠藤周作先生の誕生日で、奇遇にも
結婚前の僕等が恋人になった日なので
府中の遠藤先生のお墓参りに行った
生後7ヶ月の周の、旅の始まり
...
死ぬ前にいっぺんぐらいは良い詩を書いてみたい
...
つまらぬことで口げんかをして
下の階にいた嫁さん・子供を呼んできて
布団の上に座らせて
ごめん、ごめん、と育児にこった肩をゆっくり揉んだ
布団の上にひとりあぐらをかいて腕を組む、午 ...
葉は寄り 毛の尾に嗅がれる
伏せる喉 痩せた土 はぎ
噛みすする 親不知
木の根に うずくまり
こごと と舐める
石の蜜
左ポケットに穴を開けた
ゆったりとしたズボンを履いて
黄金の左手を突っ込めばいつでも
直接触れられるようにしておく
朝の渋谷センター街
行き交うOLやギャルのなかで
これは、という娘を ...
ひねくれて咲いた花は
つまらない冗談を浴び
触れない風潮にそよぎ
良く肥えた嘘に根を張った
罌粟より見開いて
月よりもあぶなくて
桃よりも貪欲で
嘘のようにやわらかい
...
花火に行った
明るいうちに待ち合わせをして、商店街を歩いた
明日のお祭りの準備をする人たち
今夜の花火の場所とりをする人たち
古本屋に寄ってみる私たち
数百の単様な飾り
「シーモア序章 ...
風に
正義を負わせるな
風に
味方を尋ねるな
雨に
慈悲など求めるな
雨に
素顔を尋ねるな
真っすぐに立て
力の限り
言い訳の一切を
支えにかえて
...
駅近くの喫茶の壁に
抽象画が貼ってある
焦点の合わない
橙色の幾何学模様
隅に小さく署名がある
さいたりる
若い女主人に聞くと
以前よくきていたが
最近はまったくこないという
...
蜃気楼、と名のつく国へ
ゆびさきに力を込めて
風をおくる
かろやかに静止する
すべてのリズムは雨に流れて
つい、空を見上げる
何もないということが
両手のうえに確かにあっ ...
このホームで自殺したひとなんているのだろうか
ふとそんなことを思いながら
もう二度と会えないひとなんて
本当にいるのだろうかと考えている
そして本当ってどんなことだろうかと考えている
地下 ...
風伯の寝息 漂う 夕暮れ時
初夏から紅 瞬き 繰り重なる あの色に
今は今宵は 主に朱を ためておく
いづれ 朱く染める 染め上げ称える
終わり良ければ 酔いしれる
...
低気圧にやられてしまった
ランドリーとカントリーのはざまで
祖母は
おぼつかない
見当もつかない
階段が重たく見えるのだろう
すべての輪郭があいまいなリアルにあって
雲が重たくぶ ...
楽園を捨てて生命を買った
楽園を捨てて祈りを買った
時間が動き出した
楽園を捨ててケガレを買った
楽園を捨ててお金を買った
減り続ける自分自身
無限が嫌になって吐き出してもらったんだ
...
桜は散ったけど
想い出は消えない
痛い記憶も甘い記憶も
抱えこんだまま
季節が過ぎていく
夏の葉桜の下で汗をかき
蝉の声に耳をすませ
誰かの視線を感じつつ
愛をやり直し
仕事もやり直 ...
うららかな春の日は
たおやかに花も咲く
吹く風に窓辺はふくらみ
まどろみをさます冷ややかさ
夢見るような空気の揺らぎ
闇をもはらむ光にあふれる
沈黙が
しなやかに這うようで
...
桜の最前列は
そろそろ 奥の細道へと趣く
遊牧民族のカルマを受け継いだ 彼女は
初めての転校生は 杜の都だった
縦長の豊かな6県は
そろそろ 桜の最前列に手招きする
...
からだのどこかでおぼえてる。
きみのこと、いくつかのこと。
ひとにはいえないような、
ひとのことはいえないはなしをしよう。
青信号であしたはすすみ、
赤信号できのうはとまる。
きょ ...
春
虎はその幕の奥深くに身を委ね静かに眠りを始める
兎がその上に立ち
電球のフィラメントでバイオリンを奏でると
そこ一帯は輝いて
学生達の駆る自転車の前輪と後輪が
まるで男女のように踊 ...
もう、いいよ。
もう、踊らなくていい。もう、話さなくていいよ。もう、考えなくていい。もう、叫ばなくていいよ。
もう、息をしなくていい。もう、端から端まで数えなくていいよ。もう、殺さなくていい。 ...
散歩道で見上げた空に
何かが吸い込まれる気がした
夜釣りに行った防波堤で
何かに吸い込まれたくなった
近所の鍾乳洞で
私はとうとう吸い込まれた
現実の中にある非現実に近い場所
灯りと ...
新学期はドキドキする
隣の席にはどんな子が座るんだろう
先生はどうやって席決めするのかな
出席番号順なら名前が近い人だろう
意地が悪い子ならいやだな
可愛い女の子なら学校に行くのが楽しみ ...
上り坂が続く
坂道が
「ごめんね、坂道で」
という
ギアなんてついてない
ママチャリですので
傾斜が上がるたびに
スピードが落ちていく
ペダルが
どんどん重くなる
後悔が
...
空、きみの上に雨が降る
ちんぽの先のがまん汁が
指について糸を引く
ねちっこい雨が
きみの上にかかる
きみの悲しみは
不意に犬のウンコを踏んだとき
それとも不意に踏まれた犬のウンコ
...
笑ったり
泣いたり
怒ったり
誰かを好きになったり
嫌いになったり
妬んだり
悔いたり
スポンジのように
生きている
疲れ過ぎてしまった時は
ぎゅっと
ねじれて
小さく ...
5時半にうちを出て朝一の新幹線で東京にゆく
坂道の向こうでは日が顔を出しているのだろう
まだ見えない太陽で外が明るかった
この時間三ヶ月まえまだ会社にゆく道は夜だった
そしてあの頃ぼくはまだ純 ...
どこまでも拡がる宇宙の果てから
針のその先のずっと奥までが見通せる眼がほしい
火や水や風
どんな重力にも耐えてゆける変わらない筋肉と骨
未知の細菌には負けない内臓器官
見えない放射 ...
ある日ふっと気づいた
言わなくなった言葉がある
忘れてしまった言葉がある
『おはよう』
『いってきます』
『ただいま』
『いただきます』
『ごちそうさま』
『おやすみなさい』
...
気負わずに書こう、と
青い液晶を前にして今日を想う
一日をどんな風に費やしたか
人の為になることは為さず
ともすればなんと無駄な休日
ペンをキィボードに
キィボードをギター ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
記憶
千波 一也
自由詩
4*
12/4/18 22:53
おさなごの夢ー遠藤先生の墓前にてー
服部 剛
自由詩
4*
12/4/18 22:32
フルエテイノレ
TAT
自由詩
0
12/4/18 22:05
川になる
服部 剛
自由詩
3
12/4/18 21:59
けもの道
砂木
自由詩
10*
12/4/18 21:57
自慰散歩
花形新次
自由詩
1
12/4/18 21:37
時代の日陰の奇妙な花
ただのみきや
自由詩
14*
12/4/18 21:28
past away
mizuno...
自由詩
1
12/4/18 20:54
力の限り
千波 一也
自由詩
5*
12/4/18 20:34
斉田りる
佐野権太
自由詩
3
12/4/18 20:31
蜃気楼
千波 一也
自由詩
3*
12/4/18 20:13
閑寂
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1
12/4/18 19:19
風伯の朱色
朝焼彩茜色
自由詩
5*
12/4/18 19:13
プロムナード
はたらくくる...
自由詩
0*
12/4/18 18:22
楽園
terada...
自由詩
3
12/4/18 18:19
いつか桜は散る
〃
自由詩
1
12/4/18 18:03
春
シホ.N
自由詩
4
12/4/18 17:12
杜の都の桜の候
朝焼彩茜色
自由詩
2*
12/4/18 16:14
交通安全教室
ゆうと
自由詩
3
12/4/18 16:13
30wの春
瑠王
自由詩
5
12/4/18 16:11
世界の理
黒髪
自由詩
1*
12/4/18 15:27
現実
marux2
自由詩
3*
12/4/18 13:32
出席番号
たにい
自由詩
3
12/4/18 12:37
自転車でいこう!
そらの珊瑚
自由詩
23*
12/4/18 11:46
空、きみの上に雨が降る
花形新次
自由詩
0
12/4/18 9:00
スポンジ
そらの珊瑚
自由詩
7
12/4/18 8:42
純粋
吉岡ペペロ
携帯写真+...
5
12/4/18 6:42
プロムナードⅡ(新しい血)
アラガイs
自由詩
10*
12/4/18 6:03
忘れ言葉
HAL
自由詩
10*
12/4/18 4:21
2012/4/18
鎖骨
自由詩
3
12/4/18 2:26
3050
3051
3052
3053
3054
3055
3056
3057
3058
3059
3060
3061
3062
3063
3064
3065
3066
3067
3068
3069
3070
3071
3072
3073
3074
3075
3076
3077
3078
3079
3080
3081
3082
3083
3084
3085
3086
3087
3088
3089
3090
加筆訂正:
鳥
/
るるりら
[12/4/18 8:17]
追記を加筆しました。
4.79sec.