とことこ
にっこにこ 
歩いてくるのは 
はじめての
この子の春だ

その後を
心配そうに両手でかばいながら
吹いてくるのは
桜・・・

そのまた後で
無表情の手をさしのべてい ...
大きな帽子を被ったまま
月を背中に立っている

これといって悲しいことがないのに
乾いた瞳から涙が零れた
なあんにもない空っぽの現在(いま)で
船のように揺られている

ここから一歩も ...
 「二月」

貪欲がこの街の草を食み
鳩は広場の雪に足跡を付ける
紺碧には忘却のゴンドラ





 「三月」

悲しみを折り畳んで春の子守唄
緩やかなカーブを横切って
風 ...
『Hotel California』がリリースされた頃
ぼくがパンク・ロックの帝王と呼んでいた
ジョン・ライドンは《SEX PISTOLS》の最後のライブで
捨て台詞の様に脱退宣言として『Roc ...
雨あめふれふれ
傘ひとつで
遊べるこどもたち

うつむいて歩く子は
全身できいている
気にしてる

車内の私に
なにもできることはない
雨にまかせて
通りすぎるだけ

雨あめ ...
ソプラノ音で歌う
夜を終えた 星屑たち

まつげの上で弾ける ガラス細工の雫

今日は休日
有意義に 駆け上る

憂鬱の思想の休日
テレビを見て笑える スイッチが押される

 そ ...
眠りながら埃が泳ぐ
浮かぶ壁面の色と
光芒揺らぐ夜通しの

手折られ可哀想な奴ら
寄り添う姿はひんやりとしている

部屋には目に見えぬ焦りが
夕映えに焦がされた往時のまま
浮かんでい ...
この川を もすこし下ったところにあるのが 静物園
果物や骸骨が 額に収まっている花のように静かな生き物の館
ガラス張りの館の角は どこも ゆるやかに丸く
おたまじゃくしの卵のように静謐
...
そうよ
うれしいのよ
保険金が入るよろこび
たとえほんの一握りの
良心があったとしても

わたしのために生まれて
わたしのために死んでいく
こたえてちょうだい
愛してるなら

「 ...
怪我をしていない指に絆創膏を貼ること

月の色に似たボタンを海に投げること

カビたバナナをゴミ箱に捨てること



パジャマを着ると、おへそがみえるということ
詩人が詩を書く
画家が絵を描く
それで事は終わる・・・だが
批評家が批評を付け
やたら贅沢な額に入れられ
競売にかけられたりするようになるとそれはもう手が付けられない
誰も詩を詩として
...
見えなくなるほど
すぐ傍にいるのに
いないのだ いつも

散り始めた
桜の花びらの下を
通り過ぎた時
いないはずの
梅の香りと
すれ違う
不意の挨拶の
仄かな風が吹いて
見えな ...
花の中を歩いていると
僕自身花になったような気がする
それ自身、素晴らしく咲き誇っていて
僕自身もそれらのように
ごく自然に歩みを飛ばす
車の騒音や人いきれの中でも 僕は
見えない花と一緒 ...
私は恵まれている

幼年期は暖かく程よく湿った腐葉土にくるまれて夢を見て過ごした
夢を見るのに飽きた頃には頭の上から冷たい水が落ちてきて目が覚めた

大きく伸びをすると私を守っていた殻が割れ ...
海上、
都市をつくろう
なにもかも波になれば
こわれるのに
疲れました
飛沫のように暮らす
花にも、
貴方にも
四月半ば
笑ったまま
夕飯の仕度をして
少し背伸びがしたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
少し自由になりたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた

いつもはいているぴったりの靴は
ちょっと窮屈で
いつもはいているぴったりの靴 ...
銀河を見つめる

昼間の銀河を見つめている

からくりを優しく見つめている

風になぶられる

光にさらされる

力はどこから来てどこへ行くんだろう

花びらの散ったあとを

銀河を見つめる

昼間の ...
花が持つ魅力引き出す愛情は青空より広く温かい

憧れは憧れのまま終わらない夕暮れ深い花冷えの街

親切にされた記憶は宝物輪郭だけは少しぼやけた

薫風に揺れる花見て和む君ピアスの色が ...
いくつもの
さみしい
たましいが
夜のツバメさながらに
ひらひら
とびまわる

生きている
人間は
なぜに
あんなにも
桜、桜と騒ぐのだろうと思い
やってきて
白いはなびらの ...
関係なんて
関係なく

あなたにとって
大事な人がいれば
それは宝で

あなたのことを
大事といってくれるなら
それは希望で

関係なんて
関係なく

それはもうすでに
...
輪の上で天使は踊り
光は風に変わり
お前は俺となった・・・
大樹の下では一人の少女が
素朴に読書をたしなんでいるが
その上空には一つ目玉の怪物
更にその上には神様がそれらを見ていて
嘆息 ...
ぼくは杖など必要ないと
想って生きてきた

杖を欲しがる奴は
弱い人間だと見下してきた

でも何故なんだろう
ぼくはいま杖を必要としている

杖を欲しがる奴には
絶対なるまいと決め ...
詩を書いていた
未だ見ぬ自分をかきなぐっていた
一体 いつ
僕はそれを叶えるのだろう
ひとよりさきに
さくひんがある

げいじゅつも
いきざまも
いのちも

このさくひんは
だれかが
つくるはずだった

というような
さくひんを
つくった
わたし ...
街角の桜木

白いぼんぼり

だれの葬式か

灰の花びら


花びらが草にのってるよ

草の愛らしさ

そっちに心が惹かれるよ


街角の桜木

白いぼんぼり
...
冷たい雨が降ってきた
おれは黒々と木のようで
 心臓だけがガス灯
何を照らすでもなく ぼんやりと立っていた


小さな春は震えていた
おれの心臓に寄り添い 冷え切ったからだを温めた
...
わたしたちはFEEDされている。

生きるには時間が経ちすぎている、
絶望は希望よりもすこしだけ早く感染する、
いるといないの合間を貪る猫。
不自由で浴びる、
嘘を吐くときは好きではないが ...
あぁ全てのひとは 
透きとほったぜんまいを背中に巻かれて 
晩夏に樹からぽてっと落ちる 
あの蝉に似ています 

(宇宙の銀河の果てから観れば 
 ひとの百年は一瞬です・・・) 

あ ...
百円で買った文庫本

アメリカのとある古い短編小説

マウンテンパーカーの前ポケに

ちょうどだからと出かけるときに文庫本

雨がぱらぱら

結局ざぁざぁ

一日降って傘をさし ...
ええ、その歌は聴いたことがあります。

まだ友達のいなかった頃、
クローバーの惨劇の指揮者として。
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
春のエチュード(第3稿)草野大悟自由詩2*12/4/13 21:55
とおりいっぺんの涙春仙自由詩7*12/4/13 20:44
二月乱太郎自由詩14*12/4/13 18:35
《Rockは死んだ》かHAL自由詩5+*12/4/13 18:29
雨の歩道朧月自由詩512/4/13 18:17
休日朝焼彩茜色自由詩6*12/4/13 17:57
メモリしべ自由詩412/4/13 17:54
静物園るるりら自由詩1512/4/13 17:37
アンパンウーマン花形新次自由詩3+*12/4/13 17:16
affectionhhhma自由詩212/4/13 16:43
妖精の休息yamada...自由詩112/4/13 16:35
distanceフクスケ自由詩112/4/13 16:10
見えない花yamada...自由詩412/4/13 15:39
桜物語たにい自由詩512/4/13 13:01
0ズー自由詩5*12/4/13 12:56
春の日ここ自由詩712/4/13 10:21
昼間の銀河吉岡ペペロ携帯写真+...612/4/13 10:12
花が持つ魅力夏川ゆう短歌012/4/13 9:41
夜間飛行そらの珊瑚自由詩11*12/4/13 8:57
桜関係朧月自由詩512/4/13 7:40
丘を登るyamada...自由詩312/4/13 5:00
HAL自由詩7*12/4/13 3:30
くそったれの、人生番田 自由詩412/4/13 1:56
作品小川 葉自由詩212/4/13 1:00
灰の花びら吉岡ペペロ自由詩312/4/13 0:59
つぐないただのみきや自由詩22*12/4/13 0:23
ふりそそぐはるな自由詩9*12/4/13 0:06
夢の惑星 服部 剛自由詩812/4/12 23:53
雨に濡れた文庫本灰泥軽茶自由詩20*12/4/12 23:47
クローバー吉岡孝次自由詩2+12/4/12 23:27

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