天気のいい日には
あの用心深い
マッコウクジラでさえも
プカプカ浮いてきて
日向ぼっこをする
細胞の中に葉緑素が
あるわけじゃないのに
きっと哺乳類の
マインドの問題だ
俺達 ...
両肩に光るタスキをぶら下げて工事現場を飛び出していけ
おやゆびをついっとつかいサンダルに前をむかせて走りだすきみ
香水の涼しい匂いを嗅ぎながら百貨店のベンチにて待つ
澱みつつ腐りゆく ...
年月のわりには窮屈を
感じない
年月のわりにはキラキラ
耀くときもある
けれど肉質化するには
素材の硬さが邪魔をする
けして融和しない異物
死体になっ ...
僕はもう終わりを見つけてしまった
君のために祈る
知らない君が愛おしくて、同じように知らないふり
君のために願う
僕はもう終わりを見つけている
すぐそばにある、君も気づいて ...
まるで雲のような人だった
すぐ 傍にいるのに
影も形もない その人を
それでも無心に愛し始めていた
まるで妖精を呼び寄せる儀式のような
冷ややかで優しいくちづけを交わした後のふたりは
際限なく 容 ...
雨の日に
西瓜をノックすると
入ってます、と声がする
ぽこん
西瓜まるごと持つと
かなりの重量感があるのに
成分はほとんどが水なんだってね
ふうん、そうなんだ
果物を食べると
...
ぶち抜いていく
加速だけで論理と直感と芳醇と感性と語彙の
バランスがとれていかないのなら
所詮二番煎じ
所詮既視感
過去を洗うことなく
「新発見」
「実験作」
「新境地」 ...
来年は 辰年だと云う
何となく 龍と 表現 したいなあ
そう 思いながら
年賀の文字は
簡単な方に してみたんだ
だけど 出そうか どうしようか
迷っているところもあって
...
瓦礫の花
生まれる場所は選べない 崩れた街の瓦礫の隙間
ようやく頭を出した花は はじめて空を見上げる
生まれる場所は選べない 檻の中で生まれたライオンは
草原の夢を見ても 自分に牙がある理 ...
はるか 暗黙の真空地帯
すべてが遠ざかりつつ
疎遠を加速化していく
浮遊する無言の恒星物質
延々と遅滞する
光の触手
超電導な絶対零度の空谷へ
倒錯した ...
どんな烙印を押されようと
俺は俺だ
どんな色付けをされようと
俺は俺だ
どんなジャンルに区分けされようと
俺は俺だ
どんな言葉を押し被せられようと
俺は俺だ
...
自分らしく生きたい
例え、人に笑われることになっても
自分らしく生きたい
例え、人の群れに入れて貰えなくても
自分らしく生きたい
例え、人間の資格を剥奪されても
...
きみは あまいよ
けれど きみの人生が きみに期待しているのは
すべての雨の音を聞いて
すべての風に こころを寄せて
甘く実らせることさ
-------------------- ...
七十を超える
爺婆
猛反対
三十年後
世界思って
Vシネで
ちょこっと
エロい
シーン出て
小金稼ぐな
小向見習え
小向を
押すだけ押して
本当は
...
あなたのホッチキスになりたい
私のこの棘であなたを突き刺したい
あなたは少し血を吐くだろうけど
私は構わず刺し続けたい
あなたのあふれる悲しみも、痛みも
苦しみも、あらゆる不幸も ...
男爵は いつも無口で
広いとはいえない 館の庭で
空を見上げて過ごしている
男爵は いつもひとりで
社会情勢にはまるで無関心
話しかけても 退屈そうにまばたきするだけ
男爵の世界はとて ...
暑い夜は
沢山の手が
跡形無く持ち去っていった
黒檀のヴァイオリン
「魂は何処へ行くのでしょうと、神父様に尋ねました。
解らない、今や誰も解らないと神父様は仰いました。
壊れた向日葵が黒く咲いていました。
主に頼み、祈りました、私の病を取り除いて下さい。
悪魔 ...
陳列棚を指先で示したものの
どれだったか見当はつかなくて
店員はあの、と困ったように上目遣いした
白い煙なのに何で紫煙だなんて言うのかしら
あなたは透明になっていく
結局レジ袋に ...
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと
割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると
対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ...
あなたは善い人
選手を案じる気遣いの人
でもうるさい
うるさいです
言葉にならない地団駄と感嘆符・間投詞は
極力要らない
言葉じゃないのですから
解説者なのですから
手に汗握るの感 ...
★いつ死んでもいいようにいつだってハッピーでいたい。ハッピーエンドが待ってるよ。ハッピーエンドが待ってるよ。そういって満足して死にたい。死んだら満足したい。遺言はもう決まってるんだ。「めでたしめで ...
?.
定価半額で買ったシュークリーム
いつか来る死の波に備えて土嚢を積み立てる日々
無計画な処世術
いびつな自己愛
錆びる身体
他人を受け入れ求めている振りをいつまでだって続け ...
ママー
ピノ半分づつせーへん?
午後六時の買い物時
小さな女の子は
大声出した
ママはきっと負けるだろな
首をかしげる女性を
見つける
アイス買ってとさわぐ坊主たち
やっ ...
それは冬のひどく雨の降る日の夕方
雲に隠されて夕日なんて見えなかった
私は独り車内に残されて
しわくちゃの一万円札を持たされていた
夜になる ...
夜更けの湖滑り行く
2隻のボート音もなく
何処の岸に着こうとも
夜霧に消え行くその姿
よぎっていく
いくつかの名前に戸惑いながら
アンドロメダ星雲はどこかな、と指先でさがす
大丈夫だよと言ってもらいたくて
わざと鍵を失くしたこともあったと思う
そう ...
予定通りに終わった記憶がない夏休み
小学三年の夏休みの
スケジュール表が物語っている
「キタナイ字!」と
左隣からすっと覗き込んだつぶらな姪っ子
「わたしはもう宿題おわったよ」と
誇 ...
夜と夜の間にとはまったままの熱があってさ
おいしくて酸っぱい夜のままにぼたぼたとおちていく
私とリリーは旧知の仲で しょっちゅう双子に間違えられた
リリーの周波数は私と同じで
二人でいれば何でも乗り越えられたんだ
だけど 私は知っているんだ
リリーの方が賢くて
リリーの方が絵が上手 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
哺乳類のララバイ
和田カマリ
自由詩
1+*
12/6/16 19:03
小豆鍋
木屋 亞万
短歌
2*
12/6/16 18:53
指輪
takano
自由詩
1
12/6/16 18:24
最果て
三上あず
自由詩
4
12/6/16 18:17
Cloud
南 さやか
携帯写真+...
4*
12/6/16 17:55
雨の日に
そらの珊瑚
自由詩
17*
12/6/16 15:38
新しいは、神々しいは、まやかし
komase...
自由詩
0*
12/6/16 14:47
胃袋の中身
藤鈴呼
自由詩
2+*
12/6/16 13:30
瓦礫の花
itukam...
自由詩
2+*
12/6/16 12:05
漂流
takano
自由詩
0
12/6/16 10:45
裸の俺
yamada...
自由詩
1
12/6/16 9:59
自分らしく
〃
自由詩
0
12/6/16 9:58
マスクメロンお嬢様
るるりら
携帯写真+...
13
12/6/16 9:44
変態短歌90
花形新次
短歌
0
12/6/16 9:19
ホッチキス
ゆるこ
自由詩
3
12/6/16 8:56
無口な男爵
無限上昇のカ...
自由詩
4
12/6/16 8:10
ヴァイオリン
草野春心
自由詩
7
12/6/16 3:48
官能の夢・枯葉の渦
高濱
自由詩
2
12/6/16 3:07
エスケープ失敗
ブルーベリー
自由詩
1*
12/6/16 2:00
はんぺん踊り
灰泥軽茶
自由詩
19*
12/6/16 1:13
松木さん
salco
自由詩
6+*
12/6/16 0:45
ハッピーエンドを妨げる夜という魔物のはなし
ゆうと
散文(批評...
1
12/6/16 0:41
vinyl
鎖骨
自由詩
0
12/6/16 0:36
おんなじょうず
朧月
自由詩
5+
12/6/16 0:09
それは雨の。
永乃ゆち
携帯写真+...
6*
12/6/15 23:46
2隻のボート
エメ
自由詩
0
12/6/15 23:44
シークレット
寿
自由詩
2*
12/6/15 23:41
二十五歳のお盆
komase...
自由詩
3*
12/6/15 23:27
_
十二支蝶
自由詩
0
12/6/15 23:21
リリー
無限上昇のカ...
自由詩
5
12/6/15 22:30
3048
3049
3050
3051
3052
3053
3054
3055
3056
3057
3058
3059
3060
3061
3062
3063
3064
3065
3066
3067
3068
3069
3070
3071
3072
3073
3074
3075
3076
3077
3078
3079
3080
3081
3082
3083
3084
3085
3086
3087
3088
加筆訂正:
変態短歌90
/
花形新次
[12/6/16 18:46]
追加、どりゃあ!
9.68sec.