硝子と硝子のはざまの花
花の息に
そよぐ花
花は
花ではないのかもしれない
祭の終わりに
終わりを見ぬまま離れ出て
裏の通りを歩いていた
海に並び
海に着 ...
光はあふれる
白亜の{ルビ建物=ビルディング}の上に
海鳥の白い翼に
青くうねる海原に
光はあふれる
光は波打つ
どこまでも続く青い穂波に
涼やかに流れる川面に
青い空と風の中に
...
化粧をすると何だか息苦しくてすぐに落とした
(でもあの人と逢う時にはして行くんだ)
マニキュアを塗ると手の仕草が女らしくなる
(でも面倒だから塗らないんだ)
女子がもっともお洒落をする ...
エラーなら
イレイザ
消せばいいの
ケイイを踏み越えた
180℃のオーブンで
焼かれるなら
美味しいネタも
墨を塗られて
永遠になるって
言うけど
冷蔵庫で
忘れ去られる運命 ...
ぼくは何処にいくにも
カメラは持っていかない
どうしても映しておきたいなら
眼をレンズにして心のシャッターを切る
もしそれがいつか忘れるものなら
撮る価値のなかったものだと云うこと
...
二十一世紀初頭を繰り返す狂人たちの病院に狂ったわたしたちの心臓が拍動しています。
わたしにはこの世界のすべてが一個の巨大な丘陵病院に見えるのです。
医師は何処に行ったのでしょう、彼らの ...
とりつくろいは いらない 自己弁護 終始すんな
矛盾と当然の狭間に
俺も貴様も生きている
終始すんなよ
狭い所だ
俺がそうだとしても
肉体の提供や
排除の心と ...
ぼくは人類におおきな迷惑をかけている
みんなぼくのことで
月曜日がいやになっている
日曜日がつまらなくなっている
世界でいちばんつらい死にかたがそれなら
ぼくこそそれが相 ...
裏庭に大都会
スクランブルされた
スクランブル交差点
虫が自由に行き来してる
信号は守らない
みな生きる意志を守りながら
なにひとつ守らずに
なにかを大切そうに運んでる
...
行かない、行かない
行きたくないわけでもないけど
行かない、行かない
行かない、行かない
行ってみてもいいけれど
行かない、行かない
ちょっと時間が・・・
ちょっと仕事が・・・
...
東北はいかにもらしく曇りをり
田舎てふ恒常不変なま欠伸
緑なす山野に怯ゆ吾義眼
青森は遠しJALに乗るがマシ
にのへ駅乗降ゼロのセンセイ臭
あぷぷれが参個ひゃく円マジっすか
海 ...
ここに根を生やせ
ここに
ここに倒れこめ
ここに埋葬される
ここに
ここは不毛の故郷
二度とは帰りたくなかった
ここには
生きている
生きている
生えている
生まれてくる ...
雨が降っている
傘がない
濡れる
冷たい
ふるえてもいい
のだろうか
僕は
家への帰り道
あと十数分で
辿りつける
冷たい雨
ふるえる前に
拭き取ることがで ...
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日はなに?」と聞きました
「コロッケだよ、手伝って」
「ああ」
寝そべってゲームをしている息子は
14歳
去年私の身長を抜きました
伸ばした手 ...
踊りましょう今わたし泣きたいから
風のワルツ丘のタンゴ星たちのメヌエット
歌いましょう今わたし全て壊したいから
恋を失い愛を砕かれ憎しみを持て余してる
どうかあの人を忘 ...
森のなかで
きえてゆく向日葵の
吐息が
とても
せつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風を
もういちど
友にすることだ
光には影があり
影のない光はない
、と
たくさ ...
差し伸べられた手は
突然、透明人間になった
わたしのこころだけを
さらって、消えてしまった
とある日の夕方から
世界が止まって見えるようになった
窓辺に腰掛けて
動く視界を想像する毎日
花虻はせわしない直線
見えてないふりをしてると
無遠慮な振動に丸まりながら
耳たぶを ...
もう何度も手放したって
笑う
自分の醜さを
あなたに重ねて
無意味な夜を
何度過ごしても
得るものがない
そう思い込んでいた
また季節が過ぎる
星が落ちていく ...
トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー
シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ...
カザフスタンから来た
優しい女性看護師が
僕の脚をさすりながら
もう痛くないかと聞く
もう痛くないと言うと
良かったと嬉しそうに言う
カザフスタンはどんなところか聞くと
日本 ...
空は自由への道標
太古の昔から それはあった
あらゆる生命の頭上に 広がっていた
海は故郷への{ルビ誘=いざな}い
太古の昔から やはり それはあった
あらゆる生命の周りに 満ち満ちてい ...
産まれて間もない頃
抱いていたのは後悔だったことを覚えている
私は三人目 二番目の雄
目の開かない音だけの世界で 母は泣いていた
こうなることを予期しているように
目の開かな ...
巻かれた卵が
伸びた手にほどかれ
すぐに食べられてしまうので
ウサギになれないまま
林檎はずっと
木にぶら下がり
生き物であり続ける
窓のように
仕切られた部屋の
それぞれに
...
世界が終わり
一本の樹に
実が成る
世界が終わり
一対の男女は
互いに睦言を捧ぐ
世界が終わり
僕はたった一本残された樹の下で
たった一冊残された本を
気楽に読む
たとえば、試しに
全部デリート
ですね
脱皮したいならば
それを聴いてわたしは
混乱した
そして懐いていた哲学が
机上論で
偽りの主義
だったことを知った
永遠
を信 ...
遠い日に見た空
せいいっぱいにオレンジ
おさないわたしは
背丈を忘れて
そこへ渡りの整列飛行
はじめて仰いだ
自由
の具現だった
無理わかってた
翼
無いから
地球に縛られて ...
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥
アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ
おはよう ナギ
...
恋
無我夢中でおぼれた恋に
淡いアプリコットのソーダ割り
あなたを想う愛しく想う
けれど浮かぶはいつも
うしろすがた
日曜の午後
つまは午後聖書携え伝道に出づマタイ二章をかきうつすわれ
曇り日のサンルームには薔薇ありて誰かが呉れしこの花紅し
日曜の集会終わり家に在りてすいとんを食べつまとすごせり ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
離れ そのまま
木立 悟
自由詩
3
12/6/4 9:59
光
未有花
自由詩
23*
12/6/4 8:44
私は生きてるのだから
永乃ゆち
自由詩
3*
12/6/4 4:18
ディアレスト混線
ブルーベリー
自由詩
1*
12/6/4 2:44
カメラ
HAL
自由詩
5*
12/6/4 2:20
養鶏場の背景・工場処理の紅花油
高濱
自由詩
4
12/6/4 2:01
ようちゅうい
ドクダミ五十...
自由詩
2
12/6/4 1:59
涙がめにしみる
吉岡ペペロ
自由詩
6
12/6/4 0:42
裏庭
小川 葉
自由詩
4+
12/6/4 0:06
基本、行かない
komase...
自由詩
1*
12/6/3 23:57
東北
salco
川柳
2*
12/6/3 23:37
ここに根を生やせ
シホ.N
自由詩
2
12/6/3 23:21
冷たい雨にふるえる
kauzak
自由詩
6*
12/6/3 23:18
コロッケ その2
ふるる
自由詩
13*
12/6/3 21:58
今わたし
永乃ゆち
自由詩
1*
12/6/3 21:43
虹色のひかり
草野大悟
自由詩
5*
12/6/3 21:27
消えないで
AquAri...
自由詩
2
12/6/3 21:12
気高い科学
竜門勇気
自由詩
0
12/6/3 21:05
情熱
さき
自由詩
5
12/6/3 21:05
馬鹿王子と毒リンゴのパイ
ただのみきや
自由詩
20+*
12/6/3 20:58
カザフスタンの看護師
たもつ
自由詩
9
12/6/3 19:20
終末と、始源と
まーつん
自由詩
5*
12/6/3 19:19
誤訳
徘徊メガネ
自由詩
2
12/6/3 18:40
べんとうばこ
藤代
自由詩
4*
12/6/3 17:52
世界が終わり
yamada...
自由詩
3
12/6/3 17:44
詩のいのち
もっぷ
自由詩
7
12/6/3 17:36
忘れない
〃
自由詩
3
12/6/3 17:33
ヒキナギ乞う唄
砂木
自由詩
22+*
12/6/3 16:42
恋
田園
自由詩
3
12/6/3 14:39
日曜の午後
生田 稔
短歌
0
12/6/3 14:29
2992
2993
2994
2995
2996
2997
2998
2999
3000
3001
3002
3003
3004
3005
3006
3007
3008
3009
3010
3011
3012
3013
3014
3015
3016
3017
3018
3019
3020
3021
3022
3023
3024
3025
3026
3027
3028
3029
3030
3031
3032
4.17sec.