{引用=(煙突)

   獣たちの
   輝いていた瞳は
   もう、眼窩にひそみ
   昼の祝祭は
   夜の灰となり
   細い導管を
   遡る


(車)

...
もうすでに
だれかが座っている
私の今朝の椅子に

父かもしれない
母かもしれない

それが
毎日というものかもしれない

背伸びしてでも
前へとおもっていたけれど
くりかえし ...
{引用=  21.徹頭徹尾といったら
     それは徹頭徹尾なのであって
     尾藤イサオではないのです


  22.アイム
     パウロ・シルヴァ
     ト ...
そうして語り部は謳う


燕に託した幸福の王子

お菓子の家の魔女の事

舞踏会に行く灰かぶり


夜毎夜毎に語り部は謳う


もしいつかこのわたしが

語り部になれ ...
変わることよりも
変わらないでいることのほうが
難しいと知った頃

変わることと変わらないことは
まだ等しいままだった

やがてその違いに気づき
そして変わることが失うだけでなく
変 ...
虹色の魚は真夏の雲をかき分け
夕立の予感に誘われ泳いでいく
僕の立つ地面を突き抜けた先の人は
空に垂らした釣り糸でそれを捕まえる

境界線など本当にあるのだろうか
隣町の君はすぐそこで笑っ ...
 割り切りなさい

 あんなもの
 学級運営の一手法でしょ

 いいえ

 それって多分
 学校に限っての問題じゃないし
 子供達に限っての
 問題でもない

 ある程度以上の ...
道化の仮面の奥

星の煌きに
一瞬で心を奪われてしまったんだ

好きな人がいると
虐めたくなる

大人には
いつになったらなれるんだろう

目の前で
表情がくるくる変わる

...
歩道の縁石に
繭のように座り込んで
きみは
つぎの言葉を待っていた
つぎの言葉など
もう
ないというのに


プラチナブロンドの
髪に
ピースマ ...
反応のないこと
哀しいこと
寂しいこと
それは エゴ

反応の ないこと
元気な 証拠
便りは なくても
頼りに してる

返信が 来たこと
嬉しいこと
元気が ...
トマトみたいなランプが光り
道脇にヒマワリが咲いている
その葉のうえではカマキリが
カマを振り上げ威嚇している

山はもう嫌味なくらいしげみ
おばあちゃんの睡蓮鉢のなか
澄んだ水は空の色 ...
さかんに水が降りますね
明日に蓋でもするように
おびただしく注いでおります

地面の下はどうなっているだろう
私はこんな時決まって
泥濘に埋もれた兵士の白骨を連想します
それから恐竜の化 ...
あるいはこれが
さびしさなら
まだ よかったね

線路のわきの
姫女苑
のこった青に
境界を引き

のばした先に
ぬれた鉄柵

あるいはこれに
なまえがあれば
なぐさめ ...
水が緩む。木が緩む。みんな陽のあたるところから緩むんだ。まだ震えている部位だって多いのにね。櫻の樹の下に埋まっている御遺体にもかまわず、ポーラミュージアムアネックスの受付嬢は指関節を鳴らして勤務時間を ... 属国に
なるべきなどと
いう奴は
油通しして
炒められろ





募金がね
もっと集まっちゃったらさ
香港辺りも
買い足しましょうよ
裸足で歩こう
もともと
裸足で生まれてきたのに
飾ることを覚えたから
うまく歩けなくなったんだ

裸足で歩こう
危険だというけど
今 以上に危険なんてない

確かめればいい
傷つ ...
宛先のない、差出人名だけ書いた
何一つ言葉の綴られていない手紙を
したためる毎日だった

訴えたいこと
懇願したいこと
助けてほしい、と
どれだけ書いても書ききれないくらいある
そんな ...
遠い異国の丘にある 
旅先の宿で、軋む階段をのぼり 
入った部屋の開かれた窓から、身を乗り出し 
いちめんの街を見渡す 

日々背負っていた 
「悩み」という名の重たい荷物が 
ここでは ...
ぼろぼろと










泣いているのは







...
将来ぼくは白いスパイになって










サングラスをかけて

















ドアか ...
いつになくぱっちり目覚め 
むくりと起きた僕は 
妻にお風呂セットの袋を渡され 
車のキーを廻し、アクセルを踏む。 

青信号の交差点で、すれ違う護送車。 
(青年達の母親は、今頃どうして ...
 
 
最初から、少年も
少女もいなかった
ただ、名前すらない、
願いのようのものが二つ、
風の中で
寄り添っているだけだった
大人ってばかだね
大人ってばかだね
そんなことを
...
ドアのない部屋
念を入れて
来客の準備がなされた

正方形の箱を重ねた
柱のオブジェに埋まる
検知されない光は
箱の中の鳥

回復用の白に投資される
わずかに作られる陰
指が打つ ...
ふしあわせを
全部抱え込んだようなふり
してさ
きみは息をしているみたいな
ことをいう

ひくつになって
誰かのせいにして
世の中のせいにして
いきていくのはしんどいね
...
まるで無意識のような

白く渦巻いた雲が深い藍色を濁したこと

見上げる

何故きみがそういったことに拘っているのか

皆目見当がつかぬ

やがてきみは空を飛び地球の最果てにさえ届 ...
街中を
茶髪男と
歩いてた
レジ打ちの彼女
未来案ずる





惣菜を
買って帰るの
きみのため
と言いながらも
たまに食いたい
夏、
空に近づく

心の中で緩やかに
時は流れる

相対性理論の誤ちに気付いた後
人は再び原子爆弾を落とす

それは宇宙から見れば
小さなかわいい線香花火 だから僕は

宇宙に ...
美術館の冷たい空気吸う 心臓の上に針の落ちる
展翅板で誇らかに 死んだモノたち
現代 死は 無知蒙昧の書き手が
自己憐憫を表出するコロキウム

冷静でいられない肩から上を
円錐で束ねるように押しとどめる
水に沈 ...
七月の家

窓から風が
緑の葉は揺れ
庭の木々も
風と戯れ
汗ばむ頬
七月の午後
珈琲はおいしく
壁の絵もうれしくて
全てのものが
涼しい唄をうたっています。
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
樹々へのコラージュ草野春心自由詩512/7/21 8:21
今朝の椅子朧月自由詩212/7/21 8:19
詩の磁場(2)草野春心自由詩212/7/21 8:05
語り部は謳う永乃ゆち自由詩4*12/7/21 4:59
「もう少しそのままで」ベンジャミン自由詩2*12/7/21 2:57
真夏日、君と見た白昼夢サトウチカ自由詩7*12/7/21 2:31
プライベート・レッスン藪木二郎自由詩012/7/21 1:49
日常暗闇れもん自由詩012/7/21 0:44
夏の夜ホロウ・シカ...自由詩5*12/7/21 0:30
反応のないこと藤鈴呼自由詩3*12/7/21 0:19
12色のくれよん亜樹自由詩4*12/7/21 0:14
黒アンモナイト記salco自由詩10*12/7/21 0:09
鉄柵はるな自由詩512/7/20 23:58
緩む【ツイート詩005】シリ・カゲル自由詩012/7/20 22:16
明るいナショナル短歌1花形新次短歌112/7/20 21:59
素足朧月自由詩612/7/20 21:48
「そして虚妄へと至る」桐ヶ谷忍自由詩312/7/20 21:21
世界の絵本服部 剛自由詩412/7/20 20:16
天国生まれのドブ川育ちTAT短歌012/7/20 20:15
エレベーター・アクション自由詩012/7/20 20:04
朝の珈琲 服部 剛自由詩312/7/20 20:03
ボーイ・ミーツ・ガール(もうひとつの)たもつ自由詩13*12/7/20 19:35
ヒロシManakaの滞在和田カマリ自由詩012/7/20 19:10
ことばのしずくかんな自由詩7*12/7/20 17:38
生きているかきや自由詩012/7/20 17:34
スーパー短歌1花形新次短歌112/7/20 17:31
夏は振り返らないyamada...自由詩212/7/20 15:40
美術館の冷たい空気吸う北大路京介俳句7*12/7/20 14:02
うた(平出隆を讃えて)瀬崎 虎彦自由詩312/7/20 12:24
七月の家生田 稔自由詩512/7/20 11:28

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