埃っぽい雑駁な田舎の街道脇に

その自動車修理工場はあった

そこには世間的にいえば不幸な人間たちが住んでいた


太陽に照らされ雨には蔭り

風には押し黙り春には綻び

夏にも ...
悲しみの中にある一片の想い

ただ、聴きたいその歌声

ただ、聞こえるこの叫び

何も無い、今という時間

全てある、明日という希望

まやかしのような

偽りのような

...
エベレスト枕に眠る ここには
小さな岩の塊と 冷たい流れがある

登って岩の頭に立つ
柔らかく乾いた苔のジュータン

その邪魔な苔を無残に剥ぎ取り川に捨てた

何千年もの間 誰にも触れられた事のない世界と ...
ああどうして
あなたは、貴方は
赤の他人の私の前で
私が見ていた数秒後で
その黒と黄色の不可侵圏を
飛び越えて、乗り越えて
サーチライトに照らされながら
何を思って、どんな心で
大勢の ...
君に会いに来た
昼も夜も越えて
君を観たくて

やがて夜になって
どうせ朝がくる
そしたら少し散歩しませんか

君に会いに来た
ついでがあったので
君と話したくて

やがて帰る ...
連絡の無い夜ほどカラッとして 缶ビール二本で潤してみる


空き缶を握りつぶして三畳間 ささくれ立った鯣と心


コンビニに並ぶおにぎり達までも 彼の名前に見えてしまって


買い足 ...
忘れ物に気がついて
もと来た道を引き返す

立ち塞がる湿気
項垂れた街路樹
焦げた揚羽蝶
嫌々巻き戻される遊歩道

本当は忘れたままで
良かったのかもしれない

纏いつく濁っ ...
蒸し暑い夜に散歩し汗だくで 資格取り無駄にならずに受験料 花火見て感動したり余裕出て 夏の雪降る深海の
窓にうっすら映る影
ちょうちん鯨の大口に
飲み込まれたのかマルラメの
思考の中の小宇宙

星々の輝き 極彩は
積乱雲のその向こう
遥か彼方に拡散し
そのまま夢の辺境 ...
そらくんたちと
子供公園であそぶ
気温36.2℃

親たちは木陰に避難し
子供たちだけが
めまいのする夏のさなかの灼熱を
嬉々としてうけとめている

なつをワンダーランドに変える魔法を
いつしか使えな ...
空はいつも私たちをみてる

空はどこにでもある遠くにいる人と繋いでくれる

空は世界中を繋いでいる
巨乳より
感じやすいと
いうことは
信じているんだ
本当なんだ



ブラジャーに
できた隙間を
この僕が
埋められたなら
死んでもいいや
人から人へ渡す問題は
根本の涙を簡単に片付ける
大きな欠片が手垢でこすれて
小さな小さな石ころになって
最終的には影際に追いやられてしまう

日々の課題が見 ...
私の今の感情
あなたに分かりますか?
私は自分のことなのに分かりません

言葉を知らないのです
顔は鳥
体は蝶
耳は象
尻は蛇
心は狸
魂は狐
こんな生物のようです

声は出 ...
どんな美しいひとを
思って

いや、前にして

あなたは言葉を紡ぎだして
いるのだろう

甘く柔らかい感触は
いつも あたしの心を
くすぐるのだ

大きな体のどこに
少女のよ ...
喋った記憶を遡ると
人の中で泳いでる

かたちはおそらく金魚で
よく冷たい水に潜る
ぷくぷくと泡が声に変わる
耳には届かない

書いて書いて書きなぐって
でも読めないので泳ぐ
紙は ...
ネット詩人
ハンドル凝った
つもりでも
AV女優の
名前に似ている



オスプレイ
カッコいいから
見に行きたい
子どもの気持ち
踏みにじるなよ
 
 
 伝道カバン
 

煙草屋の
売り口に
座って
今は昼ご飯
この雑誌を
と差し出すと
ご飯茶碗を
置いて
昼ご飯ですのんで

40円です
お若いのに宗教に
お ...
どんなひかりになにを見つめていたのだろう

彼女をさいごこの世で彩ったひかりたちに

なんどもなんども

ありがとう言いながらぼくは震えている


髪の毛の生えていない頭にかぶってい ...
仏壇がはなやぐことよ
ようきんさったなぁ
帰省した一族らぁが
各地の土産を並べていくけんど
こがーに食べられんでのう、おかあさん
おとうさんはビールがありゃあ良かけん
ほいでも黄色い菊と白 ...
白昼のカゲロウ

昼間の明るさの中で
現れた婦人
私ですと呟いて
ただそれだけで消えていった

ダンス教室の板の間で
踊っていた婦人
鏡の中で体をふり
もう彼女は来ない

バス ...
俺にブルースをくれ
でっかい心の真ん中に
突き刺さってとろけさすような
スイートなやつ
女に振られて気が狂いそう
歌に託して今の気持ちを落ち着かせたいのさ
残酷な現実だっていつかは受け入れ ...
                  120816


降る雪を抱えて祈るダンゴムシ
ニトログリセリンを抱えている君は
まるで凍えてるみたいだと思うが
祈ることもせずに後ろを気にしながらそっ ...
迷う私の
目の前の空に
翼をたてた飛行機雲が
明るい方へととんでいる
おおきく おおきくとんでいる
私の重かった
まぶたがひらり
軽くまぶしくまたたいた
平和は何を生み出すのだろう
戦争が人を殺してきたというけれど
たくさんの中国人を虐殺し
ハワイに奇襲攻撃を仕掛けた
日本に原爆が落とされて
多くの人が亡くなった
そういったことは
僕 ...
まだこれからも
咲いてゆくのだと思って
種を蒔く人がいる
空がこときれたように
雨がとつぜんやみ
後には思い出のように風が流れていた
大地もしっかりと
流れていて 古い
しきたりの中で ...
もうこれからは
咲かなくてもいいと思って
道を掃く人がいる
枯葉やら 紙吹雪
あるいは花びらと 花そのもの
それらで埋まった道を
木の箒で掃いていると
うっすらとにじんでゆくような
心 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
こころのひかり吉岡ペペロ自由詩312/8/16 23:56
悲しみの中にある一片の想いkuane自由詩012/8/16 23:52
エベレスト枕に眠る北大路京介自由詩6*12/8/16 23:27
柔らかく乾いた苔のジュータンぎへいじ自由詩3*12/8/16 22:23
最後の目撃者なきり自由詩512/8/16 21:52
君に会いに来たトキハ スス...自由詩212/8/16 21:28
つがい殿様が得る短歌012/8/16 21:22
残暑nonya自由詩21*12/8/16 21:04
真夏の夜の夢ペポパンプ川柳2*12/8/16 21:01
安堵して川柳2*12/8/16 20:52
暇人は俳句2*12/8/16 20:31
粋人の午睡……とある蛙自由詩10*12/8/16 19:17
なつのそら梅昆布茶携帯写真+...1512/8/16 19:17
スマイル?自由詩4*12/8/16 19:03
Aカップ短歌3花形新次短歌012/8/16 19:03
課題が見えない中山 マキ自由詩112/8/16 18:03
雷雲いぬぐす自由詩3*12/8/16 17:43
蚊帳の外森の猫自由詩13*12/8/16 15:34
ぱたぱたしべ自由詩612/8/16 15:05
インターネット短歌2花形新次短歌012/8/16 13:48
伝道カバン生田 稔自由詩212/8/16 13:34
さいごこの世で吉岡ペペロ自由詩1512/8/16 13:16
盆にぎわいそらの珊瑚自由詩7*12/8/16 13:16
昼間のカゲロウ生田 稔自由詩412/8/16 11:07
ブルース黒髪自由詩3*12/8/16 9:49
べたなあおば自由詩5*12/8/16 9:31
おおきな飛行機朧月自由詩212/8/16 9:04
戦前の人番田 自由詩112/8/16 2:52
種を蒔く人岡部淳太郎自由詩1212/8/16 2:24
道を掃く人自由詩812/8/16 2:22

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