冬の朝のフローリングは
薄い氷が張っている
朝一番に起きて
冷たい氷を踏むのは私の役目
ぱりんぱりんと音をたてて割り
かまどに火を入れ朝食を作る
陽が昇り
村人たちが起きる頃
...
犬に
おやつをあげました
これきり、と言うと
少し節目がちになり
それまで動いていたしっぽが
ぴたりと止まります
正直な犬
おまえは決して嘘をつかないから
嘘をつく人間は
失われ ...
素顔を布で覆った、恋人たち
鳥には雲がうかび、空が飛んでいる、鳥
これはパイプではない、とパイプを描く、イメージの裏切り
それらに題名を与えた、マグリットの顔は
青い果実に、隠されている
...
すっかり途方に暮れてしまっていた。
もうかれこれ40分は白い空白を眺めて、おもむろに煙草を三本程吸う。
深夜三時の深海。外は秋雨の霖雨の悲につつみこまれ、鉄は錆び濡れているのかと一度、哀感するのだ ...
人といることから
逃げ出した 僕は
自転車のペダルを踏み続けていた
いつも 降りしきる 雨の中を
眠るように死に向かうあなたを
引き留めることはもはや叶わない
生まれた時と同じように 二人
無言に通じ合う世界に息する
別れを慈しむ静寂は
神さまの与えたひととき
モ ...
雨が降った後、
コンビニの自動ドアが開いて、
押し寄せる、空。
湿気が、国道1号線の、
キャッチセールスの波、
信号機の赤、
吐き出した溜息で、
留めていた物が、
排水溝に流れた。 ...
廻り廻ってさようなら
季節はまたも去って行く
やがてはわたしも去って逝く
寒くなったね
それでも今夜はまだ
震えながらも網をかけて
待っていましたよ
今夜はまたすらりとして
...
俺ももうこれが一つの詩ではない
全部が断片のつぎはぎでぼろきれ カスの寄せ集めで見ていられない
見てくれも見えないでわからない違う入り口が見える
ああああああああああああながみえる ...
小学1年の時だったと思う。近所の2歳年上の女の子と喧嘩をした。理由は忘れた。すぐに忘れてしまうような些細なことだったのだろう。女の子は引っ掻くのが得意であった。わたしより体はずっと大きかった。私は相手 ...
異人歓待
せいけつな青空を見ている
無限に増幅された起伏の多いハンドリング路を
手をあげて行儀よく渉りきれればお菓子をあげるよ
ゆれるアスファルトに沿って歩遊する
対空師団のようなぼくたちの ...
銀翼の先が震えている絶対零度の闇のフライト
期待値の乱高下近似値の生活相対値の憂鬱
固体にもなりきれず水のようにも流れない不活性な期待
城砦のかなたにかかる月澄み渡る理想液体の夜
...
くたびれたスーツに
アルコールの臭気をまとい
頭髪はやや薄く
終電近くの電車に揺られ
汗の浮いた首を
大きく揺らしている
悲哀を帯びた
男と女
最寄り駅 ...
語れば語るほど
あなたへの思いが
色あせ
別物になってゆく
何か言おうと戸惑うたび
ワインの酸味がきつくなる
ことばになること
ならないこと
しなくても ...
「大丈夫?ずっと心配してたのよ」
・・・おまえ、誰?
目を閉じれば
僕を包むキミの香り
出会った頃と変わらない
so sweet vanilla
込み上げる愛しさと
隠しきれない痛みに
何かが、また剥離する
腕の中
無邪気な笑 ...
歌舞伎揚一度に10個買ったからってそんな目で俺を見んなよ
点滴片手にガラガラと音を立てながらコーナーを攻める青白い男性
その背後から名前を連呼しながら桃色のナースが駆け抜ける
男性の行く先には簡易トイレを手押し車に疾走する老婆
速度を落とすことなく廊下 ...
煙草をすっている間考えたんだ
天気の良い日ばかりでは無い事を
世界はちょうど良い硬さでバラバラにならずに済んでいるが
手綱を緩めたら僕をおいて走り去ってゆくことを
ちょうどバランスのと ...
121018
カ行に溺れて真っ逆さまに転落し至った果てが奈落の底
現在の表現だと地獄の底と言うことになりますかねと
来るべき総選挙のことを少しだけ考えなが ...
洞水門深く掘り中に簀子を当て
上に石を敷き扨て水門石を並べ
縁りも練土にて固め松葉を敷きたり
(『桜山一有筆記』より)
...
君の、夜明けの口唇に
葡萄の粒を含ませる朝
旅立つための翼をいだく
わたしの翼は白いだろうか
それとも燃えて血がにじんで赤く
葡萄の房に朝の雫がこぼれ
風が喜びを歌うとき
...
真実がみたいからと写真を撮るひと
夢がみたいからと詩をうたうひと
はきだしたくて
いやされたくて
そんなに求めてどうするの
片手でもとめて
片手でふりすてて
おなじ方向をみんなみてる ...
悪気があってトイレットペーパー三角に折る
もういちど ちゃんと 笑って
アップルパイの焼ける 甘い匂い
おおめにふるったシナモン
ふれていたいのは 痛いとこ
こねていたいたいのは やわらかなとこ
アップルバイが焼ける匂 ...
単に世界を歩く際には
それ自体を切断すれば
能力を持たなくても
アウトラインになれる
無能な俺の外部では
微風はいまだ健在で
1つの音楽が生まれけむ
人々の中の心と公界
旅行す ...
音程が狂ったままで愛唄い熱意届けば拍手喝采
撮影時いつもほっぺた凹ます
私は五月にカラスに襲われた
いつもの道を自転車で走っていたら
前を歩いているオジサンがカラスに突かれていた
ははん さてはカラスに石でも投げたんだなあ
……と
この時点では人ごとの顔で通り ...
才能がない!
パクるんだ 自作気取りの オマージュ
ネタがない!
探すんだ 古い日記の つらい恋
うけない!
晒すんだ みんな大好き 自虐ネタ
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の朝のフローリング
そらの珊瑚
自由詩
20*
12/10/19 8:27
失われた私のしっぽ
〃
自由詩
7*
12/10/19 7:24
(仮)
sample
自由詩
6*
12/10/19 5:44
霖雨
マーブル
散文(批評...
5
12/10/19 4:09
_
番田
自由詩
0
12/10/19 2:23
逢瀬
霙小町
自由詩
1
12/10/19 1:41
彼の地
ブライアン
自由詩
2
12/10/19 1:20
廻り廻ってさようなら/月と蜘蛛
ただのみきや
自由詩
30*
12/10/19 0:53
ゴーモンキメラ
2012
自由詩
0
12/10/18 23:53
狂犬
島中 充
自由詩
1
12/10/18 23:48
ホスピタル・サーキット
メチターチェ...
自由詩
3*
12/10/18 22:09
窒素またはアルゴン
梅昆布茶
短歌
6
12/10/18 21:52
宴のあと
三田九郎
自由詩
3
12/10/18 21:46
何も言わなくたっていい
〃
自由詩
2
12/10/18 21:26
トカチェフの具合
吉岡孝次
自由詩
0
12/10/18 21:23
sweet vanilla
涼深
自由詩
3
12/10/18 21:14
コンビニ短歌1
花形新次
短歌
0
12/10/18 21:08
ホスピタル・サーキット
木屋 亞万
自由詩
3*
12/10/18 20:03
洗濯物は乾かない
梅昆布茶
自由詩
18
12/10/18 18:20
キイー!
あおば
自由詩
5*
12/10/18 13:59
水琴窟
HAL
自由詩
4*
12/10/18 13:57
朝の葡萄
石瀬琳々
自由詩
9*
12/10/18 13:51
真実のかたち
朧月
自由詩
3
12/10/18 12:47
悪気があってトイレットペーパー三角に折る
北大路京介
自由詩
7
12/10/18 12:04
ホスピタル・サーキット
るるりら
自由詩
10*
12/10/18 11:52
ビームけむ
和田カマリ
自由詩
0*
12/10/18 11:28
程
北大路京介
短歌
4
12/10/18 11:26
へっこます
〃
川柳
3
12/10/18 11:25
【 カラスの勝手じゃない! 】
泡沫恋歌
自由詩
8*
12/10/18 11:03
川柳 【 駄目詩人 】
〃
川柳
10*
12/10/18 11:01
2911
2912
2913
2914
2915
2916
2917
2918
2919
2920
2921
2922
2923
2924
2925
2926
2927
2928
2929
2930
2931
2932
2933
2934
2935
2936
2937
2938
2939
2940
2941
2942
2943
2944
2945
2946
2947
2948
2949
2950
2951
加筆訂正:
廻り廻ってさようなら/月と蜘蛛
/
ただのみきや
[12/10/19 5:42]
まよったけど、タイトルに月と蜘蛛入れました。
4.28sec.