もうこれからは
咲かなくてもいいと思って
道を掃く人がいる
枯葉やら 紙吹雪
あるいは花びらと 花そのもの
それらで埋まった道を
木の箒で掃いていると
うっすらとにじんでゆくような
心 ...
夥しい死を楽しく貪る蛆虫たち

糜爛した街々を闊歩、闊歩、かっぽ、かっぽ。

右手に見えてくる男の居ない高い城 そうあれは……

高炉に偶然生まれた真空、

そのなかに、

    ...
虹蜺眼球説 錯葉標本 花芽儀 胚卵世紀術 
積乱雲球説 天体手記 水滴群 鉛体作成術 
渦巻螺旋説 円環散開 凝縮圏 幾何学蘇生 
星月夜概説 鐘楼影像 死点粋 手術儀脳裡 ...
あの日から続く
今日までの連なり
迎えに行けない
海のうえ
石のした
土のなか

此処で感じている
きみの体温が
幻だって構わない
今年の夏も
もうすぐ終わる
昼の
冴えた青い空
さらの白い厚い雲

夜は
深き濃紺
星の欲する空の闇

くり返しくり返す
するとするどく
光っている、見えないものが

見得ないけれど
見られるものが ...
ドクドクと湧いてくる闇に飲み込まれ

三途の川にたどり着いた。

そこは幻想的で
うっとりするくらい綺麗で
その先にはあの世が待ってる

積み重ねた石
風車
そして川が流れてる
...
樹は伸びる
樹は伸びる
樹は掻き分ける
樹は伸びる
樹はかき分ける
樹は押さえつけ
樹は伸びる
樹は向かう
樹は向かう
樹は進む
樹は伸びる
樹は押さえつけ
樹は掻き分ける
...
君が美味しいと
言ってくれた
母の作る…
きゅうりの味噌汁

あれ以来…
毎年お盆に帰省すると
母が作るようになった

『きゅうりをね
大きくなるまで
ほったらかしにして
その ...
峠の茶屋に見る月近く
鉄路の涯に家遠し
旅する者の心得は
行き去る者の漫ろなり
行き着きけるの寂寥か
風吹くほかは音もなし
来たれよいざ我が傍へ
今生を去りし同胞
憧れは青空高く浮かぶ雲の上
いつも そこから見上げれば
勇猛が空彼方に群立つ

届かなければ届かないほど
人は触手を伸ばしたがる
子供だって大人だって

雲に乗っかれる憧れの姿は
み ...
ほんの、ひと握り

どの
手のひらにも
負えるくらいの

ちいさな
ちいさな
身の丈で

ほんの、ひと握り

ねがいを載せて
せせらぎましょう

いついつまでも

...
夏休みでした。水族館へ連れて行ってもらい、夕食付きのホテルへ泊まった。
水族館では、いるかの跳ねるところと、くらげの展示と、あしかのショーの最中に、濡れたあしかの肌が、おどろくほどすべらかなさま ...
鳩時計といっしょに3時をお知らせする 春の日は、光のさざ波をうち、
夏の日は、黒いみどりとなってよどんだ。
秋の日は、木枯らしと荒れた波が流れを遡った。

冬の晴れた日は、凍る清み渡った水面に銀河を描く。
冬の雨の日は、河も空も ...
みて
水曜日が
からからに
干上がっている

じょうずに染まってみても
ここには誰もこない
ポメラニアン座礁
宇宙カルピス
菫ちゃんのちち
小さくても電車
やってもやってもおとこ
コッペパンになりたい
いぼ痔の手つきで
デッキブラシ流し
志村のまつげをカールするためだけの
...
  ぼくらは
  月の上で、
  胡坐をかいて麦茶を呑む
  部活を終えた中学生よろしく



  ぼくらは宇宙の果てで
  煌めく星を見ない
  空気も吸わない
  ただ ...
釣り堀に釣り糸をたらす
濁った水面をぼんやりながめる
浮きが ぴくぴくと動き
ぷくん と沈む
のろのろとひく

たらりと針だけが透明な糸についている

ばしゃん
音がするほうに
ば ...
  割れた
  イチジクの実から
  生まれたかったわたしは
  椅子に座っている
  文鎮よりも正しく、
  鶯よりも所在無く
私の嫁さんは誰なのだろう。
尊敬してくれる人がいいと言う。
年は離れ過ぎるのは嫌だ。
若い子は可愛そうだ。

私の心の支えになって欲しい。
私をいつも知って欲しい。
意見を聞きたい。
...
料理が好きだ
玉ねぎのみじん切り
面白くて好き
涙が出るけど

好きなものを好きなだけ
好きな時に食べられる
好きな人と好きな時間に
楽しい会話をする。

自分の特技20年はやって ...
自由なチョウチョさ
気ままに飛び行く先を
決めていない。
お洗濯を乾かす。

心のわだかまりがない
甘い時間
ゆったりした気持ち
自由な行動。

私に自由がなくなったら
羽をもが ...
ババババリバリ
爆竹ならす
はじけて散る
散り散りなって
どこへ

煙る、夜空の上に曇る

たぶん史実はほどほどに、くり返す
わたしもどこかでくり返している
軟い心臓の奥にある ...
あなたたちは自ら望んで
戦地に赴いた訳ではない

ただ父や母や祖父や祖母を
そして幼き子と愛する妻を護るために

玉砕覚悟で銃火飛び交う島々へと
海では一機一艦の命を受け空で散華した
...
暑い日が続いている
逃げ水がゆらゆらとして近づけない
今年のお盆を迎えた

斜陽が眩しすぎるかのように
家族というものから目を逸らしていた時期がある
自らの病や
家族を形成する人々の ...
わかっていた
それはどこにもあって
どこにもないことを

わかっていた
それはすぐ隣にあって
とても遠くにいることを

わかっていた
わかっていた
わかっていたのに

どう ...
私のこと嫌いだからって、ネットまで嫌いにならないで
私は下劣 上等だわ!
世間のみなさま避けて通っておくれよ

普通の人なんて今まで見た事無い
一般人なんて今まで見た事無い
空気読んで人嫌 ...
おかあさん
おかあさーん


わたしを産んだ日は
晴れていたと聞きました
満開のサクラ
初夏のような西陽のなかで
汗をかきながら
わたしを産み落としたと。
産院の名前を覚えています ...
チョメチョメが
燃やせと言った
クソ歴史
後生大事に
抱えるチョメチョメ




チョメチョメに
金もらってる
チョメチョメが
チョメチョメだから
なめられるんだ


...
「喜びは抑えずに」
               木の若芽


今ここにいる自分は
今ここにいるみんなだ

美への喜び そのほか
一切はない
今ここで花火を見ている自分とみんなのあい ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
道を掃く人岡部淳太郎自由詩812/8/16 2:22
自由な蛆虫高原漣自由詩0*12/8/16 2:08
鋼鉄の棺・機械式の蜂鳥高濱自由詩012/8/16 1:31
連鎖自由詩112/8/16 1:12
めぐりあいシホ.N自由詩3*12/8/16 1:10
三途の川月乃 姫花自由詩212/8/16 0:51
迫り来る森北村 守通自由詩512/8/16 0:27
きゅうりの味噌汁清風三日月自由詩312/8/16 0:22
salco自由詩2*12/8/16 0:09
憧れは雲の上subaru...自由詩20*12/8/15 23:59
笹舟千波 一也自由詩4*12/8/15 23:58
8/14はるな散文(批評...412/8/15 23:47
鳩時計といっしょに3時をお知らせする北大路京介自由詩13*12/8/15 23:41
河の記憶灘 修二自由詩3*12/8/15 23:18
からからはるな自由詩712/8/15 23:16
しりとりウィズアウトポエジー魚屋スイソ自由詩6*12/8/15 22:46
麦茶草野春心自由詩212/8/15 22:11
昨日がえりの釣り堀朧月自由詩312/8/15 22:05
草野春心自由詩212/8/15 21:55
嫁さんペポパンプ自由詩4*12/8/15 21:23
お料理自由詩4*12/8/15 21:22
自由自由詩5*12/8/15 21:22
きえ なつ唐草フウ自由詩9*12/8/15 19:41
英霊の歌HAL自由詩3*12/8/15 19:30
家族でありたくてかんな自由詩9*12/8/15 17:53
きみのてを自由詩2*12/8/15 16:54
私を嫌いになればいいのにいぬぐす自由詩2*12/8/15 16:43
祈り 〜八月生まれの母へ〜銀猫自由詩13*12/8/15 15:56
山城新伍短歌3花形新次短歌012/8/15 15:04
喜びは抑えずに木の若芽自由詩112/8/15 14:42

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