明日は雨が降るらしいから
ぼくたちは油膜のなかで会うことになる
日ごろ閑古鳥の鳴く裏町も
雨になると人が増えるから
いつもより約束は固くしておく
約束なんかしなくても
導かれるのが運命なん ...
群衆が機械化された太陽にのってやってきた1900年
私は暗い空を見上げた
真っ赤にやけた空に
黒い黒い群衆の影を
黒い黒い太陽の姿を
意味をはぎ取られた仮面の内側には
なにもない
走 ...
薄茶けた昭和の古書を開いて
ツルゲーネフの描く
露西亜の田舎の風景から
農民の老婆の皺くちゃな手は
搾りたてのぶどう酒が入った器と
焼き立ての丸い{ルビ麺麭=パン}を
時を ...
何も問わず
静かにそばにいて
開くといろいろ語りかけ
連れて出してくれる
風邪のときも
不機嫌なときも
どんないでたちで
こころずまいでいるか
何ひとつ問うことなく
僕がどうでも
...
オダギリジョーってさ
安土城のことじゃないべ
織田死んだんは本能寺だべ
ああ明智くんが20面相に寝返って
世界陸上から
織田を切り捨てたってやつか
んだんだ
歴史ってのは難しいのお
雨の降る公園で
ずぶ濡れのまま、しゃがみ
小石を手にした少年は
地面に絵を描いていた
通りすがりの僕は
吸い寄せられるように、公園に入り
少年の傍らに、しゃがみ
すっぽ ...
手にした鉛筆に宿る(こころ)が
白紙に綴る言葉で語り出す時
柱に凭れて腰かける
青い瞳の人形は、口を開いた
あふれていくものをせき止めるすべはなく
細い腕がグラスを傾かせるたびに、
毒のカプセルを口の中で遊ばせる作業を
どろどろする部屋の、青い窓から見ている
絆創膏では隠し切れないものが、君の影 ...
うーん
エロいなあ
実にエロい
デニムのショートパンツで
しゃがんだら
重量感たっぷりの
ケツの形くっきりで
ぷりりりんだぜ
顔に載せてくれるだけで
いいんだけどな
やべえ、チンポ ...
手をつないだら
あなたが見える
まあるい瞳で
わたしをゆるす
あなたが見える
手をつないだら
あなたが聞こえる
ひみつの言葉で
わたしを結わう
あなたが聞こえる
...
吾輩のシは
血に染まった吾輩の個の手によってもたらされる
吾輩の赤は
吾輩のセイ、海水浴であって、
羽は無いし、そう遠くへは行けない
とは思わない吾輩の青は
海と空の境界線が無くなった吾輩 ...
何もしないのに
疲れきって
眠る夜
見る夢にさえ
疲れをおぼえる
激しく湧出した
夢見はもはや
余韻のような
残滓のみ
やせた土
うすい大気
すけて見える
...
雨の日わたしは
ひざまずき
コンクリートをのけてうまれる
ほそい草の根を食べた
雨の日のコンクリート
は
濡れて
高い
高いビルの窓たちは
かたく
光をはじき
ちらして
...
天使の邂逅
木蠹蛾が舞う
屹立する金色の光
強くない、むしろ淡い光
手にした地図の欠片は
空しく潰え
瓦礫の広がる地の球に
ただ立ちすくむ
頭上には回転 ...
リモコン作動の
ローターを使って
遠隔から
刺激を与えると
スーパーで買い物している
美熟女が
苦悶の表情で
座り込んで
店員に
大丈夫ですか?
具合悪いんですか?
なんて聞かれ ...
突風が吹き抜ける ビル群
穏やかな 風鈴の音 聞こえない
都会の星空は プラネタリウム
ピンホールから 見上げた 太陽
葉の隙間で 蹲る 虫
羽ばたく時を待って
ランプの下
乱舞 ...
男の人って
あたたかいのね
わたしはパパをしらないから
こんな匂いがするのかもって
思っちゃう
ほんとはね
あなたをすきになったのは
大きくて広くて
包 ...
死ね
死ね
と
呪いの言葉を吐くよりも
ありがとう
生きて
と
希望の言葉を伝えたい
それが自身と他者を
生かす道だから
それが生き抜いていくための
智慧だから
言葉は不思議
...
川原の小石の上に
きのう置いていった青梅が
今日なくなっていた
こんな寂れた小川に
人が来たなんて
想像つかないし
それなら昨夜
予期しない水が溢れて
流されたのか
...
日常が置き換えられていく
有ったはずの違和感が消えて
無かったはずのものが
何かに置き換えられていく
たとえばそれが命かも知れない
あるいはそれは運命かも知れない
しかしそれは忘却かも知れ ...
紙のノートは もうずいぶん廃れた
人はみな せわしなく 固い画面をなぞる
いきなり ぶつかってきた 人
わけもわからず 怒鳴られた 僕
空はこんなに青いけど 街はこんなに角ばって
嫌 ...
上へ
上へと伸びてゆくもの
下へ
下へと伸びてゆきたがるもの
いのちを生み出すために
細い指たちは
指切りを繰り返し
相反するからくりを育む
そのなかほどの混沌で
わたしは
ひ ...
僕は馬鹿なんで
あなたをただポカンと見ている
あなたは表通りを歩いている
何かに急き立てられるように
もし、僕達に人生というものがあるのなら
それは僕 ...
何も言う事はないので
僕は黙ってしまいます・・・
あなたが一人で涙を流している時、
僕は優しい気持ちになります
誰かに見られる事を期待して
たとえば、お葬式でわざとら ...
かなしみは、ゆきのように融けて
その目をゆるりとふるえさせる
あなたが小さくかなしみをうたうとき
わたしはあなたを好きだとおもう
交わらない、混じらないで
つなぐのも戸惑うかすかなつなが ...
何も考えることもなく
歩いていた
通りを
*
左手には情熱
右手には夢
何の 確信もない
本を読んだ
ページをめくっていたけれど
何も 覚えていない
キ ...
出て行く様な時の長さからの多くの学び
明日からかのごとくの学び屋での告白
時からの学び屋での出来事からの身のごとく今日という日の長さからの日の多さ
太陽の日を浴びる日の短さなのかのご ...
天使は純白
悪魔は漆黒
彼らは絵になる事はあっても
絵を書くことはないからね
だから天使は純白
だから悪魔は漆黒
ほらほらゴッホをみたまえよ
あの暗い自画像を
あのやた ...
(春)
君よ、春にあいましょう
ひときわ人の旅は終わらないから
つばめよ、旅人たちよ
春にあいましょう
私が春であるように、君が春であるのだから
ふたりあえた季節に花が咲けばそれで ...
各駅停車で、春に向かう
このあたりは 四十年前より 毒々しい
昔はこの辺りのことを 武蔵といった
私は相変わらず 色白だ
恋人の八雲が人間の女にネコババされるのでの時間を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アポロ/裏町の月
茶殻
自由詩
3*
13/2/12 22:43
1900
佐藤伊織
自由詩
2
13/2/12 22:19
老婆の麺麭
服部 剛
自由詩
8*
13/2/12 21:59
本
三田九郎
自由詩
5*
13/2/12 21:51
オダギリジョー
花形新次
自由詩
0
13/2/12 21:51
ペガサスの瞳
服部 剛
自由詩
3*
13/2/12 21:40
人形ノ声
〃
自由詩
1
13/2/12 21:24
超信地旋回
カマキリ
自由詩
2
13/2/12 20:16
暖かいとこにいきてえんだよ
花形新次
自由詩
1
13/2/12 20:16
手をつないだら
千波 一也
自由詩
5*
13/2/12 18:27
tetetete
狩心
自由詩
2*
13/2/12 18:19
疲弊する夢
シホ.N
自由詩
2
13/2/12 17:12
雨の日わたしはひざまずき
はるな
自由詩
3
13/2/12 16:26
題「戦場のメリー・クリスマスを聴きながら浮かんだ言葉」
ジム・プリマ...
自由詩
0*
13/2/12 14:39
陰核操作
花形新次
自由詩
0
13/2/12 14:14
マチが合わない
藤鈴呼
自由詩
3*
13/2/12 13:54
あなたの胸で目を閉じたい。
小鳥遊儚
自由詩
1
13/2/12 12:26
形と力
渡辺亘
自由詩
2
13/2/12 11:22
川原の小石の上に
オキ
自由詩
4*
13/2/12 10:11
明色に混ざり行く雲溶け出して今は薄鼠の元も分からず
プル式
自由詩
4
13/2/12 9:08
老人
ビル
自由詩
1
13/2/12 8:09
ひばりへ
そらの珊瑚
自由詩
16*
13/2/12 8:01
自分へ帰る
yamada...
自由詩
0
13/2/12 5:00
優しい気持ち
〃
自由詩
0
13/2/12 4:48
そのやさしいうたごえで
Mélodi...
自由詩
1
13/2/12 3:58
ありふれた休日の午後
番田
自由詩
1
13/2/12 2:12
日々2
ダミー
短歌
0
13/2/12 1:31
カラフル
月形半分子
自由詩
2
13/2/12 0:30
うた
〃
自由詩
3+
13/2/12 0:22
各駅停車で、春に向かう
るるりら
自由詩
17*
13/2/11 23:37
2776
2777
2778
2779
2780
2781
2782
2783
2784
2785
2786
2787
2788
2789
2790
2791
2792
2793
2794
2795
2796
2797
2798
2799
2800
2801
2802
2803
2804
2805
2806
2807
2808
2809
2810
2811
2812
2813
2814
2815
2816
4.2sec.