アイスコーヒーが、溶けた氷に薄まる。
  その前に飲みきろうとするわたしに、
  オカマ野郎が、友達が欲しいだけでしょ、と言った。
  もう両手が、袋に包まれていた。
   ...
握り潰され、踏み潰され
ひしゃげてしまった空き缶の中には
まだ誰かの生が底に残っている。
それがそのまま
路肩に投げ捨てされて転がっている、
溢れたゴミ箱から滑り落ちている。
木漏 ...
愛しい貴方に逢いたい
優しい声が聞きたい
温かい腕に抱かれたい

いつも
貴方を思い出してる

でも
いつかは
そう いつかは

私の胸を苦しめてしまうから
涙が溢れてしまうか ...
冬の寒さが
体中に張り付いて
息をするのにも苦しい

愛しい残像が
今にもこの雪に埋もれてしまいそう

吐息さえ逃げないで
愛しさだけ置いていかないで

私を一人にしないで

...
 外山先生はまた、立ち上がるとホワイトボードのまえでしばらく考えてから、青い字で、

 わたしはここにいます。

 ……と、書いたの。

「たった、一行ですが、これでじゅうぶんだと思います ...
どこまでも続く空。




12月の空。




特急の窓に広がる雲。




飽きない。




いつまで
眺め ...
腹弛んだ
耳を澄ました

目から水が出て
気づかれちゃった

隠そうと思えば隠せた

胸を上に曲げた
続かなくてまた辞めて

夜が深くなるのに慣れ
僕は浅い川に浮く

変わ ...
光について語ろうとして
君について語ってしまうわたしを
どうか許してください

闇の中を歩くのは怖い
すくんでしまう足を
立ち止まる背中を
導いてくれる光

君はやっぱり光なんだ
...
英雄を構成している

悲劇を手の甲で隠した

幸福も隠れてしまった

勇敢と有能が残る



君を構成している

悲劇を心臓にとらえた

孤独に依存している

使命とシ ...
サンタクロースの
魔法がとけるころ
子供は無邪気な子供でなくなり
世界のファンタジーは
魔法使いになれなかった
大人が作っているものだと知る

ネズミーランド
幼いキミは
ディズニー ...
I wish my wish  I wish my wish
宗教や人種の違いで 人々が争い血を流さないように

I wish my wish  I wish my wish
幼い子供たちが ...
あの子は大人になってしまった


彼女は虹のたもとで
まだ
じょうろを握り締めている



***



鈍色のカーテンを引いて
人々は眠りについた ...
眠っていた
わからない 誰が 誰だか
将来に絶望させられていた
そして 流した 涙を 


夜更けに
そう 思っていた
知らない女と二人で
もみくちゃの 髪で 


生きて ...
{画像=121225010128.jpg}

ささやかで良い

誰を祝うでもなく

チビどもとケーキを

幸せな人々に及ばないが

不幸というわけじゃない

これで満足出来るな ...
世界に伸びる影は 果てがない。
高層ビルは嘗て草原だった土地の上で立ちはだかり、
飛行機は嘗て届かぬ雲の上を滑りゆき、
断崖絶壁から人間は歩きはじめる。
鷲が飛ぶように 影は大地を ...
ミッキーマウスは ビックマウス
ほんとうのネズミは 目が ほとんど見えなくて
光と影くらいしか分からない
見えなくても見える方法を 知っていたり
いや 知らなかったりする

オーストラリア ...
{引用=〜2012年備忘録}
1月

 九時過ぎ、テレビを点けると石岡瑛子が映り、すっかりお婆さんになって
いて驚いた。堤清二のPARCO、その尖鋭的広告の仕掛け人だった。

 山口はるみ ...
高い高い塔の上
いにしえの鎖の枷のその先に
脱ぎ捨ての襤褸と見まごう
汚物まみれの女の転がる
まだ生きおるぞ
ひび割れの口ぱくぱくと
慟哭、悪罵も枯れ果てて
面影に爛れの眼から涙を流し
...
握手した手が離れなかったのは
わたしのなか

一日が
眠りの中で
すこしづつ

記憶を消していく
ゆっくりと
あの時の
わたしは
眠りにつくから

眠りの中の
眠りにつくか ...
あそこにある棒をとってください
ええ、宏君の顔が変化したものです

ここに足の5本ある赤ちゃんが
くるので祝福してあげてね

いらっしゃい
あなたの水が空中をまわる
あそこにある棒でわ ...
内科につれていって
眠れないから、と
夫にいう
夫は頷き
やけに尖った車の鍵を取る

ちゃらり、と手のひらが鳴る


大きい車は苦手だったはずが
高い窓から外を見るのにも
慣れて ...
 
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し

コタツに老婆がひとり

印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた



 
大海原は苦手だ
小さな滝壺を庭にしてひっそり暮らした
時々、「見晴らし岩」に座り、遠くを眺めた。

渡り鳥のような大空は苦手だ
見捨てられた小さな神社が裏庭だった
時々、「千年杉」の枝から ...
交差点の一角が更地になっていて
かつてそこに何があったのか
ひたすら思い出せなかった

いつの間にか始まっていた工事は
何を壊したのか ーがが
がー を持ち去ったのか
ひとつもわからない ...
忙しさ 会社に置いて クリスマス

水面に 浮かび上がった 聖樹かな

クリスマス 光の魔術 使う夜

聖樹の灯 煌めく愛の 交流す

聖菓切り 大きさ違い 喧嘩する
あなたは
今どこにいるの
誰といるの
何をしているの
どうしてるの

気になってしょうがないんです
こんな感情間違ってるってわかってるつもりなのに
こんな自分もこんな世の中も嫌いです
...
パンティいらんかえ
脱ぎたて
ホッカホカの
パンティはいらんかえ

さっ、寒い
もううちに帰りたい

あかん、弱音吐いたら
このパンティが売れへんと
病気のおかあはんに
薬買えへ ...
君はピザ屋のサンタクロース
君がたくさんの人を
子供を
笑顔にできると思うんだ

冷たい風の中
注文チェック
そっと応援したくなる

君の後ろに見える
あたたかな景色は
私の理想 ...
僕には忘れなれない…
クリスマスがある。

君と出会った頃…
僕にはお金がなく…
君には何も…
買ってあげられなかった。

それでも…
クリスマスくらい…
何かプレゼントしたいと思 ...
先走る脳内時間

 過去は
 願望と忘却
 変容する記憶

 未来は
 膨張する
 観念のお化け


ほとばしる脳内血流

 熱い血潮で
 凍える心を
 ときとか ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ある時友達が欲しいなら、と言われたすみたに自由詩012/12/25 13:56
ひしゃげた空缶自由詩212/12/25 13:42
新しい私柊 蒼衣自由詩312/12/25 13:23
貴方の足跡自由詩212/12/25 13:15
あずきの恋人 (連載⑤)たま散文(批評...11*12/12/25 13:08
無償の絵画komase...自由詩2*12/12/25 13:04
たるみビル自由詩112/12/25 12:09
光について小原あき自由詩8*12/12/25 11:21
情熱村正自由詩0*12/12/25 10:57
ネズミーランドそらの珊瑚自由詩10*12/12/25 9:55
【 I wish my wish 】泡沫恋歌自由詩17*12/12/25 8:57
リバース山中 烏流自由詩4*12/12/25 7:02
青い鼻水番田 自由詩112/12/25 2:31
幸せの真似事ドクダミ五十...自由詩6*12/12/25 1:15
果てがない影すみたに自由詩012/12/25 1:13
光についてるるりら自由詩13*12/12/24 23:42
懐かしい人salco散文(批評...5*12/12/24 23:22
徒刑自由詩3*12/12/24 23:13
眠りの中の眠り佐藤伊織自由詩212/12/24 23:11
自由詩112/12/24 23:08
夫婦かや自由詩512/12/24 23:03
コタツ殿上 童自由詩25*12/12/24 19:14
日々の物語空丸ゆらぎ自由詩1912/12/24 18:57
リコリアスSeia自由詩312/12/24 17:49
クリスマス夏川ゆう俳句012/12/24 17:42
考えたくないいちげ自由詩112/12/24 17:01
パンティ売りの処女花形新次自由詩212/12/24 16:26
君はピザ屋のサンタクロース朧月自由詩312/12/24 16:20
理想と現実清風三日月自由詩612/12/24 16:11
脳内世界シホ.N自由詩312/12/24 16:10

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加筆訂正:
異国の浜辺で/すみたに[12/12/25 13:50]
大分修正しました
5.02sec.