価値のない夢を見ている   埃だらけのコンクリートに影を焦げつかせ、
立っているひとりぼっちの後ろ姿を見つける
のに君がずいぶん手間取ったのは、二歳の子
には高すぎる太い鉄柵がちょうど君の視界を
遮り、そこからコンクリ ...
13人の隣人が十日に一日食べ物がなくて腹を空かせているとしても、周囲の者らが何とかしてやれば済む。

それが130人であれ、1,300人であれ、130万人であれ。

しかし、それが13億人とな ...
空っ風の吹く夜は
別宅の湯屋のうすい硝子戸が
ぶるぶる震えて怖かった

ぼんやり灯る電球の下
木の蓋をとれば
お湯はもうもうと息を吐く
祖母は
もう、いいよ、というまで
ごつい亀の子 ...
私の可愛い高校教師の部屋を訪れると、彼はキャンバスに青い油絵の具で自分の姿を描いて、暁の海辺を歩かせているところだった。暁の空から海辺へと、寒々しいターコイズブルーをひろげては、幾つもの電線を烏のよう ...     
    水道の蛇口を閉め忘れたようで
    寝ているうちに耳の方へと
    冷たいものが流れてきます
    明日は仕事なのだからはやく
    眠らなくてはならないと ...
何処に居るのかを教えて
苦しみ悩み弱気になって

夕陽に考え込んで
黄昏る時に勘違いして
大きな期待をして

君は
息を潜めて

ボクは
腹を立てて

日の本なんて国は

...
落ちていく 静かに

落ちていく 心静かに

魂安らぐ時もなく

僕の心は静かに静かに

ゆっくりと井戸の底へ向かって落ちていく

ああ、まるで世界が上昇してゆくよ ...
冬林檎北斗七星ひとつ持ち玩具のごとく終列車に乗る  
愛染夜曲をききながら

たいして飲めやしないお酒をちびりちびり

いつの間にやら夜が更ける



*愛染夜曲 http://www.youtube.com/watch?v=gwc ...
鉄パイプが固い大地に立て掛けられて

その先端は、浅く立てられた爪のように

大地に少しだけ引っ掛かっている。



これを石頭(セットウ)で叩くのだ。



背がねじれ、肩が ...
小さなスミ子さんは
短く刈り込んだ髪で
不安気に
わたしの隣に立っていた。

「今日から働いてもらうスミ子さん。いろいろ教えてあげてね」

ナースから少し離れて
私たちは長い廊下を歩い ...
俺の空漠を食い尽くしてくれ
胸のあたりが疼くんだ
真赤な太陽に隠された痛みは
夜の貯蔵庫に冷やされて重なる
何回言ってもわからないお前は
クリスマス前に俺を殺そうとする
首を絞めて気を失わ ...
重たい私を乗せてはしれ
帰りたくない家へと電車よ
スーツケースを持つ手は痺れ
ぴりぴりと虚脱への警鐘となる

人としてこうであれ
一部として箕帚執れ
朝のこの上なく美しい時間は
1秒ず ...
どこから好きが始まっていたのだろうか

好きが終わることなんてあるのだろうか

始まりもなければ終わりもない

ぼくらがどんな容姿であろうと

ぼくらが生まれようと死んでしまおうと
...
冬がくると悲しくなる
きっと悲しくさせる要素が多いから。
雪原にぽつりと立ち竦んだ自分を想像するだけで、不安になる。

この町はわりと豪雪地帯で、
ドカドカ雪がふる。

朝になるとつもっ ...
すきな歌詞を
心の中でなぞってみる
あの歌手の口元を
思い浮かべながらなぞってみる

うたはなにも
音でなくてもきけるものです

風が冷たい今
だれかを想って歩きます
不思議とそれ ...
     死にたいと
     ほんとうは生きたいがために
     ひしひしと迫る死期に怯え
     死にたいと
     そればかりを
     口にするあなたを
...
毎晩ネットで
ばかなことばかりつぶやいてると
ばかな女があつまってくる
あたしのばかを
代弁してくれてありがとうと
ご丁寧にお礼をなさる
みなりっぱな
女のひとばかりなのだ
...
牛小屋に入って
うわあ、超旨そうって
思えたら
僕も本格的な肉食人種なんですけどね
なかなかそこまでは到達できないです
でも甲殻類は
動いていてもヨダレ出ちゃうんですよ
どうしてでしょう ...
永遠の生命ってよくSF
なんかに出てくるが退屈だろうなっって思ってしまう

もちろん駄作でも良いから
詩みたいなものを書こうとも思わないだろうし

有限な物の限界を嗤っても
生命の実感は ...
ガテラル-寺院……または聖堂の
後ろ姿
渇いた井戸として
長髪の蛇、蝙蝠、
交わらずに
杯を傾ける


ホーミー-故郷……路地の
蝸牛、割れた
額と顎の嘶き
青く澄んだばかりの草 ...
  接続詞を
  石の上に載せ
  はげしさを宿した鉄でもって
  あなたが叩いている
  灰色の部屋に閉じ篭って
  その外を通りがかると
  カンカンと逞しい音がきこえる
  ...
心に眠る思い
曝け出すには
それなりの勇気が必要で

誰かが傍に居てくれたなら

そう願ってみても
空中に ふわり 浮いてしまうだけ

ねぇ
ねぇ
この声は誰が受け止めてくれる? ...
      あなたとわたしは一膳の箸でした
      年を経た槐の木から
      それはそれは丁寧につくられて
      生まれたのでしたね
      ある朝 ...
俺にとってSEXとは
まあ何と言うか
ボーリングみたいなもの
てゆうかもっと
軽いノリかもしれない

知り合った女をそう
ボーリング場に誘う感じで
「ホテル行こうやっ!」
気が付いた ...
有名な寿司屋の

決して安くない

にぎりを食った

どうして心伝わらぬ

裂くどりと

それに対する

考慮の不足

確かに素材は悪くない

客が味を堪能するには
...
 紫の舌の上で踊る猫
 チープなオレンジが香るタンバリンの音
 首にパールを縫ったカラスが
 風をかみちぎるようなコーラスを添える
 酔っ払ったデブのビーバーを
 階段の手擦りへ導く薄ピ ...
みんなが高段からすべてのものを見下ろして

石を投げ落とし、呟いている

「俺の方が上だ、俺の方が上だ」って

そうして、みんなそのままどんどん上へと昇っていった

みんなは本当にどこ ...
生活のバグを点検するように
家の隅々まで丁寧に磨いていく
どのようなプログラムで
この暮らしが動いているのか
詳しいことを私は知らない

5枚目の雑巾が真っ黒になったころ
致命的なミスを ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
価値のない夢を見ている 北大路京介自由詩213/1/9 11:55
動物園Lucy自由詩19*13/1/9 11:55
現実A-29散文(批評...1*13/1/9 10:57
湯屋のおもひでそらの珊瑚自由詩14*13/1/9 8:55
板書月形半分子自由詩1+13/1/9 3:40
蛇口がみつからない石田とわ自由詩12*13/1/9 2:42
全く以って板谷みきょう自由詩1*13/1/9 2:20
井戸の底へyamada...自由詩113/1/9 0:56
列車月形半分子短歌113/1/9 0:16
愛染夜曲をききながら殿上 童自由詩16*13/1/9 0:15
打つ。元親 ミッド自由詩213/1/9 0:12
スミ子さん初代ドリンク...自由詩14*13/1/8 23:55
Love Christmas杉原詠二(黒...自由詩1*13/1/8 23:53
恋わずらいnick自由詩1*13/1/8 23:38
奇跡吉岡ペペロ自由詩813/1/8 23:05
冬がくると悲しくなる川上凌自由詩7*13/1/8 23:00
冬の散歩朧月自由詩413/1/8 22:39
狭間をみつめ、いつまでも石田とわ自由詩5*13/1/8 21:56
ネット詩小川 葉自由詩713/1/8 21:35
ドナドナ等々花形新次自由詩513/1/8 21:25
神様梅昆布茶自由詩913/1/8 21:11
voiceehanov自由詩113/1/8 20:03
草野春心自由詩913/1/8 19:49
ふたりして、ひとりぼっち柊 蒼衣自由詩413/1/8 19:46
一膳の箸石田とわ自由詩16*13/1/8 19:25
ボーリング和田カマリ自由詩0*13/1/8 18:14
どのさかなにもドクダミ五十...自由詩4*13/1/8 17:51
軽い目眩とともにダンスゆべし自由詩013/1/8 16:16
落下yamada...自由詩013/1/8 16:00
大掃除Tsu-Yo自由詩613/1/8 15:38

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