きょうは街が
青く繁っている
角じゅうに発生する
感情を食べているので
三時になったら
たばこ屋の角を曲がる
ひとつの体を
なんとか動かそう
雨がふっても
きっと曲がろう
...
白くなんでもいいので紙やものに 血が一滴、ひどく滲むだけで
怖くなる 物怖じしなくなる くれないの闇になる。
夜
すべるような肌のうえで
銀色はしずかに鳴り
あなたの呼吸とおなじ間隔でふるえながら
ありもしない幸福に
触れることさえできる
朝
目を覚ますまえに君は
降りつもった時間を
...
波打ち際で過ごした時間はメロディー
生まれ育った小さなこの街で
今も生きている大切な記憶
あの日の約束は
透き通ったまま心にある
星空と潮の香りは
忘れかけた想いに寄 ...
足を軸にして回れば、みたことのある夜が必ずくる
ついさっきのように俯けば 目の前に電灯が飛び込んでくる
歩いた先がどれだけ先でも 走った先がどれだけ流れても
晴れる日が いつも夜が打ち消していく ...
何処も
雪で覆われて
冷たさで覆われて
その中を
私の歩く音が寂しく響く
手が悴む
吐息で温めようにも
寒さは続いて
そんな動作でさえ
この冬に溶け込んで
また雪を降ら ...
私は脳内で
鼻歌をうたっているが
これはなんていうのだろう
脳歌とでもいうのか
音符と
ことばと
色つきのうたで
いろんなところに行ける気がする
平和な気持ち
ただだれとも共 ...
苦しいだろうと言ってくれ
悲しいだろうと言ってくれ
いまは
金も名誉も酒も男も要らない
いままで慰めを当てにしてきた全て
いまは 要らない
やめた筈の煙草が恋しい
あ ...
画板のうえに
赤と
青を置く
青のための赤と
赤のための青
意味
固い殻を剥かれた
何者かの咳
ボクは
健気な韓国の女性に恋をして
ココロが苦しくなった事がある
ボクは
あどけない中国の女性に恋をして
ココロが痛くなった事がある
ボクは欧米の女の子達と同じように
...
あのですね。僕は名言が好きです。
その妥当性はともかく、正しいかどうかなんて置いといて、何か変なパワーがある言葉が好きなのです。
さっきふと思い出した名言について一人で、賞味期限の切れた乾 ...
町々を飛びこえてゆく雲の上からは、今日もまばらな民家の屋根の連なりが見渡せる。かすみに透けた淡い屋根瓦の下を、身支度をはじめる人々の息づかいが流れている。その民家の屋根の上、暁の酸化光につややかにの ...
ひとりでしずかにしているとき、空になった心を涼しい風が吹き流れてゆくような沈黙で満たされているとき、ぼくははじめてぼくひとりになる。思い出でなく、希望でなく、ただ今のぼくとしての意識、その空虚なつめ ...
冬の花火が悲しいのは
消えてしまった後に吹く
冷たい北風のせいさ
という言葉を残して
権力の座を
弟に奪われた
金平頭さん(50)
あれは
花火ではなく
人工衛星でもありませ ...
パトレミスの海岸線のうえ
対岸の樹木のかげうっすらと
水辺より空はかすかに白ばみ
薄青のそらをうすい雲がすぎて流る
エレナ・マイヨールは農場にのこされた機械のかげを
すばやく片づけられた部屋 ...
紅葉のこぼれ落ちた
駅前帰路の並木道
車の往来は失われ
したたか飲んで帰る夜更け
等間隔の街灯の
ぼんやりした厳冬の下
黄色い色した清掃車は白煙を上げ
箒を手 ...
銀のジュラルミンケースに
細く口を開けて待ち構えるなにか
じゃあ あたしから
若いころのあの人と撮った写真
大事にとっといたんだけど
ね 白黒の いいでしょ 気に入ってんだ
...
いまこの国の抱える決定的な悲劇は
プロフェッショナルがいずアマチュアばかりだと
ぼくは想わざるを得ない
もちろんアマチュア精神はそれはそれで
大切なことだとも想うけれど
でも金銭を貰う以 ...
今日は雪が降ったな
言葉遊びみたいに
雪が降ったな
言葉に遊ばれる
じかんは雪かきを
はじめるんだろうな
なんかの生物みたいに
生物じゃなくなったら、
冷たくなって、
たちまち埋もれ ...
.
宮澤賢治の長詩「小岩井農場」は、「ベ」氏のあの第6交響曲に着想を得ていると批評されることが多い。作品「春と修羅」は第5交響曲、「小岩井農場」は第6交響曲だと云うのだ。
じつは、私はあまりそ ...
流れ星をみつけては
「る」とちいさく声にする
さむさにふるえ
さいごの一文字ばかり
くりかえし、 ...
換気をしない寝室に置かれた重厚なベッド
ヤニ色のシーツ
飛び跳ねて遊んだ子供の名残
ベルベットのカーテン
隙間からこぼれたゼリー状の夕日
部屋にこごる朱
透明な朱色のゼリーの中 ...
封筒の右端に犬小屋を建てました。
赤いペンキで塗りました。
そこで手紙を書きました。
とても短い鉛筆で。
さいしょに友達の名前を書きました。
つぎに夜のあいさつをしました。
あたらしい ...
納涼の涼のとなりにバンパイア
冷蔵庫に忘れ物がいっぱい
梅田さんと 佐藤さん(17歳〜27歳の女子2人組)
『 サンタさんになりたい 』
佐「あんな、私、サンタクロースになりたいねん」
梅「なんやの、いきなり」
佐「12 ...
家路へのハンドルを握って息が漏れる
ツジツマを合わせるだけの無意味な仕事が疲労の種
見渡す限りの苦い砂
同じ景色の砂漠を行く
来る日も来る日も歩くのは
一日の終わりに君が待つから
詩は傷みです
あなたとわたしの間で
血が流れるように
空白を引き裂いた文字です
詩は苦しみです
あなたとわたしが共に
吐き続けたように
空白に汚れたままに散らかした ...
.
‘のはらの果てはシベリヤの天末’
その遠いけぶった海原から
意識を失った帆影のように
異郷の文字列は削られ吹き寄せてくる
.
地は舞い上がり白い靄と化した
その天空 ...
1.ゆきんこちゃん
段ボールに書かれた 真っ赤に書かれたクレヨンの暖炉の炎には
ぱちぱちと
もえる友情が燃えていた
おともだちの ゆきんこちゃんは 五年生で
なふだにも ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
街と部屋
はるな
自由詩
4
12/12/15 17:47
こんにちは
十二支蝶
自由詩
0
12/12/15 17:36
銀色
はるな
自由詩
6
12/12/15 17:32
この街
夏川ゆう
自由詩
1
12/12/15 17:25
こぶし
十二支蝶
自由詩
2
12/12/15 17:21
いつかの冬の日に
柊 蒼衣
自由詩
4
12/12/15 17:14
歌う脳
朧月
自由詩
3+
12/12/15 16:37
いまは、要らない
川上凌
自由詩
2*
12/12/15 11:28
画板のうえに
草野春心
自由詩
6
12/12/15 10:28
アジアンビューティー
キダタカシ
自由詩
2*
12/12/15 10:15
名言
竜門勇気
散文(批評...
1*
12/12/15 9:35
アンテナ (高三のころ)
鈴置友也
自由詩
4*
12/12/15 9:34
感謝の起源 (高2のころ)
〃
自由詩
0
12/12/15 9:24
仮名の告白5
花形新次
自由詩
2
12/12/15 8:41
エリオドールの夜明け
鈴置友也
自由詩
8*
12/12/15 8:35
落葉回収車
三田九郎
自由詩
3
12/12/15 7:05
美しき投票
オイタル
自由詩
5*
12/12/15 7:00
悲劇
HAL
自由詩
1*
12/12/15 4:33
言葉に遊ばれる
めー
自由詩
2
12/12/15 3:30
オマージュⅡ
Giton
散文(批評...
1*
12/12/15 2:29
るの想い
石田とわ
自由詩
10*
12/12/15 0:18
こごる朱
ゆべし
自由詩
1
12/12/14 23:47
ジョン、より。
かいぶつ
自由詩
33
12/12/14 23:07
納涼の涼のとなりにバンパイア
北大路京介
自由詩
2
12/12/14 22:39
冷蔵庫に忘れ物がいっぱい
〃
自由詩
8
12/12/14 22:39
梅田さんと佐藤さん『 サンタさんになりたい 』
〃
自由詩
14*
12/12/14 22:37
ハンドル
夜の盗賊団
携帯写真+...
1
12/12/14 20:36
詩
乱太郎
自由詩
29*
12/12/14 16:48
オマージュ Ⅰ
Giton
自由詩
1*
12/12/14 15:56
幸せのゲーム 二編
るるりら
自由詩
16*
12/12/14 13:23
2772
2773
2774
2775
2776
2777
2778
2779
2780
2781
2782
2783
2784
2785
2786
2787
2788
2789
2790
2791
2792
2793
2794
2795
2796
2797
2798
2799
2800
2801
2802
2803
2804
2805
2806
2807
2808
2809
2810
2811
2812
加筆訂正:
いまは、要らない
/
川上凌
[12/12/15 14:47]
修正しました
るの想い
/
石田とわ
[12/12/15 0:38]
「る」がくどかったので訂正しました。
4.18sec.