記憶はなにを食べて生きながらえているのだろう
指先から冷えていくのを彼女はまだ気づいていない
埃を吸ったあとの掃除機をそっと抱きしめる
モーターの余熱が伝わって やっと明日につながる ...
月の舟に乗って
子供たちは夜を往く
魔法の絨毯
空飛ぶ木馬
月明かりに照らされて
夢を喰らい
子供たちは夜を往く
月の舟に揺られて
夜はそっと更けて行く
月の舟に乗っ ...
酒を飲み普段出来ない話する酔いがまわってよくわからない
愛してる愛されているそんな日々時間忘れて過ごせる秘密
昼間から夜へと変える黒いもの街の明かりは命の光
僕が今見ている世界 ...
寒中恋酒女
壊中金銭薄
身中満妄念
偲遠過去多々罪障
望月落涙虚
残少人生希清廉
要身辺整理整頓
遥山冠雪語狭小我
宇宙大深志更遠
自由何処在 ...
会いたいのに
あなたのことをおもえばおもうほど会えない
ずっと一緒にいたいのに
あなたのことをおもえばおもうほどいられない
きづかないでおくれ きづかないでおくれ
知らないでおく ...
飛行機がこわい
とくに国内線が苦手
安定した飛行時間なんて10分ぐらいなものだからだ
あとは上昇と下降で機体が揺れて音たてて生きた心地がしないからだ
死ぬのがこわいのだろうか
...
明日の色は
だれにも見えない
必ず見えない
もしかしたら、とか
うまくいけば、とか
思いを
重ねれば重ねるほど
夜は深く染まって
真っ暗だ
...
寄り添いたい
あなたと
冬はもうそこ
木枯らしは近い
並木は化粧を剥がしだし
惜しげもなく
紅いを降らす
さよならの
似合うばかりの
薫り立つ
かなしい晩秋
思いだけ ...
フレドリック・ブラウンの死にいたる火星人の扉という創元社の文庫本
推理小説だが
彼には火星人ゴーホームという超絶な作品もある
火星年代記というレイ・ブラッドベリの名作
火星の赤い砂はア ...
積み木の赤い部品が
緑のうえにそっと載る
駆け抜ける電車の影が
血の気のない床を砕いて
それから
途絶えて消える
轍のひとつも残さず
...
眉一つ動かさず殺す女神が飼っていた
眇の金魚がいる。
水銀めいて光を反射する鉢を住処に
血の河を泳ぎまわる金魚を飼っている
銀の炎ちらつかす死神めいた女
まっ黒い眼をした ...
起きたら10時ごろで、弟の友人が来ていた。
雨だった。
携帯について語っていた。
出ていって、また寝た。
昼すぎ帰ってきて起きた。
隣の部屋で、買ってきた携帯の設定がピロピロ鳴っていた。 ...
おまえはだれだと
蟻が訊く
秋枯れの
木の根をしいんと横切り
くたびれた靴の色より
鮮やかなぼくの影
近代美術は嫌いだといった
きみへの報復
変な絵じゃなきゃ 売れない時代
{ルビ現実感=リアリティ}なんて
誰一人 求めちゃいないのよね
とも悲しそうにきみは言う
そう 世界は変わっ ...
ミサイルを発射するって
言ってるのなら
こっちも早く準備しなくちゃ
日本民族特有の
ミクロンオーダーの正確さで
寒々しい刈り上げ後頭部に
突き刺してやろうじゃないの
ピンポイントで
...
シャットアウト そのすべて
そんなではじまる その詩には
あたしの全てが詰まってた
お砂糖みたいに 甘いのや
ビールみたいに 苦いもの
シャットアウト そのすべて
してしまいた ...
午前4時
郵便ポストに朝が届く
とおくで電車が泣いている
溜まったメールを洗濯機につめこんでぐるぐると回す
とげとげしたやりとりも
昨日の君との会話も
ぜんぶ漂白剤にあらわれて
言葉 ...
テニスの試合
ポイント入る前
最初のサーブの前には
女性のアナウンスで
ラブデュースって
言って欲しい
そして
頑張ってる
ドテちゃん
じゃなかった
ダテちゃんに
不惑のホッペを ...
夢を破って
丸めて捨てる
夢を破って
丸めて捨てる
ごみ箱を見てごらん
夢がいっぱい詰まってる
ねえ、これって素敵じゃない?
それで結局一番取扱に困るのは自分自身であって
説明書が書けない せいぜい 長さと重さぐらいだ
従って「取扱説明書」は比喩でもなんでもない 真実だ
ぼくは電化製品だ コンセントとプラグは父母だ 修 ...
いまアルバム《常夜灯》を聴いていると
中島みゆきと云う偶像の存在は50%で
30%はアレンジャーである妹尾一三氏
10%はミキシング・エンジニアMr.David Thoener
残りの10%は ...
一人静かに座っている
ばあやの横にすずめが一羽
ばあやは米を振りまいて
にこにこにこにこ動かない
ちゅんちゅん鳴くは我が子とて
お日様だけが動いてる
すずめよすずめ
ば ...
わたしはうまれるまえの
かたまりの内側に潜んでいた
ある日溶岩とともに かたまりが溶けて
わたしが流れ出た
海が生まれた
空には赤い夜の太陽が
花開きながら飛び散っていた
...
線路の上をただひたすらに走る毎日は、それが仕事とはいえ時につまらないものに見えてきます。
そんな時でした。あなたに出会ったのは。
午前八時三十五分、あなたは反対車線からやってきます。
マ ...
この部屋は四角い
建物も四角い
紙は四角く切り取られ
電車は四角く走っている
土地は四角く区切られて
名前は四角く囲われる
レンジは四角く温めて
テレビで四角くものを見る
君は ...
ねぐせはなおさない
あんまりなおさない
はねっかえりの天然パーマ
したいようにさせておけ
校庭に 生徒を整列させるように
頭皮に 髪を整列させるなんて
そんなのナンセンス
ナ ...
お金より
大切なものがある
またあ
そんな手垢にまみれた
こっぱずかしいフレーズが
よく言えるわね
しかもいい歳して
少なくとも
あんたのその
まったく何の新鮮味もない
底 ...
胸に【 研修中 】の札
「 いらっしゃいませ 」と、深々としたお辞儀
ゆっくりと
「 一点、二点・・・ 」
声に出しながら
ミスのないように丁寧に
傍らには先輩社員
さり気な ...
夜がひとつ 木の下に立ち
枝のなかの 空と息を見る
川の向こうの海を
音がすぎてゆく
明るい雲が
枝を照らす
火口湖を巡る鉄塔から
光が こぼれ落ちてゆく
...
僕達の世界は
連結された断片が
縫い閉じられた模様を織りなすタペストリー
つぎはぎだらけの時間を
つなぎ合わせて生きている
僕達の過去は
累積されない想いで満ち溢れ
飽和している ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
自家中毒
そらの珊瑚
自由詩
16*
12/12/3 9:36
月の舟に乗って
未有花
自由詩
12*
12/12/3 9:35
よくわからない
夏川ゆう
短歌
2
12/12/3 9:29
えせ漢詩
梅昆布茶
自由詩
10
12/12/3 6:08
気づかい
toikin...
自由詩
0
12/12/3 0:45
飛行機がこわい
吉岡ペペロ
自由詩
2
12/12/2 23:13
明日の色
千波 一也
自由詩
8*
12/12/2 23:09
晩秋ひとり
もっぷ
自由詩
3
12/12/2 23:06
火星の銀色の月
梅昆布茶
自由詩
21
12/12/2 23:00
積み木
草野春心
自由詩
7
12/12/2 22:48
眇の金魚
高原漣
自由詩
1*
12/12/2 22:25
起きたら10時ごろで
nemaru
自由詩
7*
12/12/2 21:48
蟻
草野春心
自由詩
7
12/12/2 20:16
朝は来る
川上凌
自由詩
4*
12/12/2 19:47
ミサイル出勤
花形新次
自由詩
0
12/12/2 19:40
シャットアウト
川上凌
自由詩
2*
12/12/2 19:14
休日
アズアミ
自由詩
9
12/12/2 17:25
ある愛液の唄
花形新次
自由詩
0
12/12/2 16:58
ちりも積もれば
reo
自由詩
0
12/12/2 16:53
取扱説明書
空丸ゆらぎ
自由詩
12
12/12/2 16:45
%
HAL
自由詩
4*
12/12/2 16:00
ばあやとすずめ
田園
自由詩
3
12/12/2 15:31
『赤い快楽』
あおい満月
自由詩
8*
12/12/2 15:23
午前八時三十五分、恋に落ちて(掌編小説)
そらの珊瑚
散文(批評...
5*
12/12/2 13:54
しかくいせかい
まーつん
自由詩
11*
12/12/2 13:06
もじゃもじゃ主義
〃
自由詩
8*
12/12/2 11:54
鈍器でドーン
花形新次
自由詩
1
12/12/2 10:56
何才からでも研修中
komase...
自由詩
4*
12/12/2 10:15
夜と白 Ⅲ
木立 悟
自由詩
3
12/12/2 10:13
チューブウエイアーミー
梅昆布茶
自由詩
10
12/12/2 9:43
2785
2786
2787
2788
2789
2790
2791
2792
2793
2794
2795
2796
2797
2798
2799
2800
2801
2802
2803
2804
2805
2806
2807
2808
2809
2810
2811
2812
2813
2814
2815
2816
2817
2818
2819
2820
2821
2822
2823
2824
2825
加筆訂正:
詩
/
空丸ゆらぎ
[12/12/2 16:27]
2012.12.2
4.26sec.