電子レンジの中で何が起きているのか
 ぼくはよく知らない
 中に入れた物が熱くなって出てくる
 そういうものだということの他は
 操作方法だけ知っていれば困らない

 ターンテーブル ...
深みどりの雷雲が
午後から夜へ沈みゆく
生乾きの蜜の壁
羽を持つ虫に埋もれながら
暗がりの履歴を見つめている


霧の頂点に落ちる光
窓の無い家に映る四角い明かり
壁 ...
誰もいない貧民窟に
火をつけてまわっている
腕に落ちる黒い滴
横顔を映して動かない


棄てられた木製の遊園地で
コースターだけが走りつづけている
午後の灰が
残 ...
死と
チェスをしていた


これが二度めの生だと
負けた後で気が付いた
九月十三日の朝
風のこどもたちは
キッチンの西窓の向こうで
すでに足踏みを繰り返していたとみえ
私が縦長の窓を押し開くと同時に
遠慮なんかこれっぽっちもしないで
じゃれあうように
とびこ ...
お湯をそそいで台無し お義母さんから昨日メールがあった
ここ2・3日夏が惜しんで最期の力を振り絞っているから体調大丈夫とのこと

 若くして最愛の伴侶を亡くしながら 女手一つであの人を
 逞しくそして優しく育て上げ ...
雨上がりの木立の緑は歓喜に溢れている。
森の音楽隊が優しい音色を響かせる。
今はオルゴールの狂乱も記憶の彼方に薄れゆき、
深い瞑想の時に親しむ。ある厳かな雰囲気を持って。

等身大の天使 ...


希望



優しさ



そんなものはクソクラエ



君の涙

僕の未来



ひとつのこらずヤミノナカ



傷をつける方と

傷を受け ...
上なんかみるなよ
上なんか羨むなよ

今立っているその場所は
自身で作りあげたものだろ

尽力もせずにのうのうと
今もぬるま湯に浸かりながら

上なんかみるなよ
上なんか羨むなよ
...
仕事が早めに
終わるときには
少しの安堵を抱くように
同棲は始まっていて
郵便局での仕事がおわって
晴れた日の夕暮に
実家から少し離れた
二人の住まいへと
自転車で走る

なぜか携 ...
浅い眠りの方がいい

思い通りの
夢を見るなら
眠りは浅い方がいい

飲み慣れたマイスリー一錠
コップの横に置いたまま
ベッドに入り三時間
やっとうつらうつらしたときに
彼女を思い ...
左目から流れる一雫
後悔や悲しみの表れ
だとしたら
星が降る頃に
共に流そうか

そう
月は呟く

右目から流れる一雫
感謝や喜びの表れ
だとしたら
草木が香る頃に
共に伝え ...
もうすっかり書くべきこともなくなって、秋です。日向には夏の死骸みたいな光、日陰にははらはらした予感。眠たい身体を持ち上げると、それでもまだ風が通ります。
やっぱりわたしには時間というものがよくわ ...
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ...
かなしくてなみだをこぼす闇のなか気配はきみのただの面影


アルバムに辿るあの日のよろこびもいまは一人の愚図のため息


二十四わたしの歳はその時に綴じこまれてるスチールのまま


...
青空と呼ぶのはたやすいことだけど本当にこれは青なのですか


週一度通ってくれる看護師さんわたしに触れる唯一のひと


晴れるかな空をみるため扉開け一歩だけ出て知った八月


詩と書 ...
少しずつ 固まって行く音が 聞こえる感覚、
ピチピチと 跳ねる鱗の 飛沫と角度、

洗練された 尾の 動き
満ちる 潮の流れが 見えるよう

冷凍されたものが 解凍される瞬間、
鮮度は  ...
亡びの祭りが始まった
さあ、詩人は何を書く
共通の話題はつねに天気だけ気象情報全局録画 椎茸の炊き込み御飯母の声 木漏れ日を受けた椎茸哲学者 恋でした。
次のページをめくっても恋でした。
眼鏡かけても君しか見えない 前世来世も俺だけの女でいろよ   恋人とよんでもいいだろうか
  きみのことを
  この夏がおわるころには



  はげしい雨がふる夜は
  ビニール傘を用意するから
  おなかが空いたらカップヌードル、 ...
大空を切り裂く百舌の軌跡あり


みどりごが喋った喋った花畑


{ルビ末枯=うらが}れに手を差し伸べて日が帰る


秋蒔きの汗を愛しむ空の神


丁寧に過ごす真昼に小鳥来る
...
スカイツリー木陰で仰ぐ花一輪


灯る燈に明日を覚えて眠る猫


波音に誘われてみるみどりごよ


その青に秘めるものありインク花


ゆく夏に惜しまれながら百日紅


...
 懐に斬新をも捨て 拾う落武者たちと亡骸 口元が泣く

男冥利を暴けず泣く訳には 空に轢かれようと それだけは出来ない

朱華色のように儚い褐色 沁み込は直接魂を貫く 宿命は誰も宥めない

...
   かなしさは夜のなかにある。



   体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
  ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
  いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
電子レンジ青井自由詩713/9/14 12:48
ひとつ 流転木立 悟自由詩313/9/14 12:36
ノート(50Y.9・10)自由詩313/9/14 12:34
ノート(チェス)自由詩313/9/14 12:33
風の通り道そらの珊瑚自由詩12*13/9/14 12:33
お湯をそそいで小猫峰 護自由詩013/9/14 12:17
お義母さん朝焼彩茜色自由詩15*13/9/14 11:38
時流ヒヤシンス自由詩5*13/9/14 11:23
聖なる夜にちと自由詩113/9/14 11:21
上なんかhiroto...自由詩2*13/9/14 11:11
夕食はサラダスパゲティりゅうのあく...自由詩2*13/9/14 9:29
浅い眠り花形新次自由詩013/9/14 9:00
ヒトシズク ムウ自由詩113/9/14 8:59
眠たいからだはるな散文(批評...213/9/14 8:40
小娘るるりら自由詩17*13/9/14 7:20
小石も混ぜて海に沈める (十首)もっぷ短歌4*13/9/14 6:41
八月の残照 (十五首)短歌6*13/9/14 6:34
ピチピチ藤鈴呼自由詩1*13/9/13 18:56
東京オリンピック星☆風馬自由詩013/9/13 18:42
共通の話題はつねに天気だけ気象情報全局録画北大路京介短歌213/9/13 17:58
椎茸の炊き込み御飯母の声俳句313/9/13 17:57
木漏れ日を受けた椎茸哲学者俳句213/9/13 17:56
恋でした。次のページをめくっても恋でした。自由詩313/9/13 17:55
眼鏡かけても君しか見えない自由詩613/9/13 17:54
前世来世も俺だけの女でいろよ自由詩113/9/13 17:54
恋人草野春心自由詩613/9/13 17:45
秋八句+1もっぷ俳句513/9/13 17:39
八句 (夏)俳句113/9/13 17:26
武器を捨てた男冥利朝焼彩茜色自由詩1*13/9/13 16:38
かなしさは夜のなかに草野春心自由詩20*13/9/13 12:29

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加筆訂正:
小径/こしごえ[13/9/13 15:28]
中ごろの『(そよそよ)と/いまだ止まず』を付け足しました。拝礼。
4.74sec.