何もないレールの上
一人で行ける場所とは きっと この部屋だけ
絶望の出口であるドアがきしんでいる
外にあるものは何だろうと 僕は腕を組む
それともどこにいるのか 僕は
帰り道の ...
どしゃ降りがトゲトゲにした海原を優しい風が静かに寝かす
母の手を握り階段一歩ずつ降りる子供の足の小ささ
球音を聞く度ひどく甦る九回裏に打たれた悪夢
空が青い理由を君の口からもう一度聴きたい
「愛してる」は言わなくていい
空の秘密を教えて欲しい
青春を連れてきた人の睫毛が長い
いつまでも僕の未来に君がいますように
空に一番近い場所をあげる
誰にも言えない恋 次会える日もわからない
忘れないあなたの瞳 忘れないあなたの体温
いつまでも君の未来に僕が ...
屋根を叩く雨がやみ
木の葉の触れ合う音に換わる
近くで車のドアが閉まり
ガレージのシャッターが
じわじわと上がる
子どもたちが
何か言い合いながら通る
窓があいているので
はっ ...
都知事になった猪瀬さん
私には、なってしまった感が強い猪瀬さん
まだ政治家の顔じゃないですねー
いやに腫れぼったくて
時々ジン中毒みたいに鼻だけ紅く
ただただお疲れのご様子
アタマいい ...
いつまでも君は子供ではいない
いつまでも子供だったら困る
でもいつかこの家を出ていくと
言う日は来るんだろう
いくら成長して手が離れたといっても
きっと一番淋しい ...
風の波 月の気配に振り返る 背中だけでいい 照らすのは 今は
刺激されたくない 放っておいて
岐路を創り出している 闇雲に促され 足取りに無駄にGがかかる
冷たい退屈を踏み潰す 記憶にな ...
目を閉じると
砕けたゼリーがモザイク画のように
パステルカラーが
注がれていく風景は
ゆっくりと流れていく
揺らぐ気持ちは表面張力のように
こぼれそうでこぼれ落ちな ...
「リンゴの味覚はリンゴそのものには無く、 リンゴ自体は味をもたない、 リンゴを食する者の口のなかにも無い、 両者の接触が必要である 」。
これはアルゼンチン出身の著名な作家で、また詩 ...
テーブルに置かれた
あなたの両手を見ていた
細ながく 筋張った指
私からいちばん見えやすいように
そこに置かれている
わざとじゃないのかもしれないけれど
少なくとも そう感じる
いつもそ ...
遠ざかる汽笛がみえた一枚の写真に写る撮ったひとの耳
朝の空占いは好きじゃないけれどいつかみたのはすみれの色で
風ならば南の風になることを絵本と決めた六歳の部屋
夕焼けが好 ...
朝顔の種こぼれたよ猫が鳴く
路地裏に秋を届けて落し物
みえなくてみようとすると秋逃げる
木漏れ日に老後知らない秋の蠅
コーヒーの薫りで帰る五年前
きょ ...
うりずんを引き伸ばしたような 潤いに手が届かない
密かにささやかさを歩かす 琉球の秋
和心を仄かに潜る紅葉は ダイバー達が潜る珊瑚礁
汗の止まらない蒼穹に 優しげな瞳を投げる 琉球の秋
...
秋雨前線が
垂れ下がった
ベランダの
とある午後に
室外機が
押し黙った
ベランダの
とある挟間に
アブラゼミが
ひとつ
転がっていた
季節の掌から
垂直落下し ...
まだまだ暑いけれど
真夏とは違う砂浜の様子
朝早く砂浜を歩けば
鳥肌が立つぐらい寒い
夏を終える準備をしている
夏はどの季節よりも短く感じる
夏休みはあっという間に去り
砂浜 ...
マイノリティーよりマジョリティー
迷子になった一匹の魚のように
僕は ゛みんな ゛にあこがれていた
…゛みんな ゛…
なんて 素敵な響きなんだ
軒先に吊るされ
春の息に踊る
...
無理矢理
脱ごうとしたら壊れた
泣きたいけど
自分が雌だか雄だか誰だか
どっちでもいいような気がした
あ、そう
抜け殻
っていい響きだよね
とか言いながら
かけらを集 ...
朝届いた
君の事を告げる手紙が
消えた
ノックはしなかった
答えもなかった
いつまでも
何もないという思い出だけが
残った
{引用=即興ゴルコン ...
だから
さよなら
君に会えてよかった
だから
さよなら
もうすぐ冬の鳥も来る
だから
さよなら
だから
さよなら
もうすぐ冬の鳥も来 ...
駅裏の
薄汚れたビルに住んでいる男は
部屋の小さな窓から
ホームの人混みを見下ろし
赤いワンピースを探した
見つけたら旅に出よう
振り返ると
乱れたベッドの上には
見たこともない女 ...
秋のはじまりの朝は
意地悪なひとのようにつめたい
鈴むしがどこかで鳴いてます
ぼくはきょうも
きみのことがすきで
気持ちはかたちをくるくる変えます ...
「の」の字は
「ま」とか
「ぬ」と 違って
絡まることも ないかと 思われがちですが
「の」びやかに 描いてしまうと
こんがらがっちゃう ことも ありそうです。
でも 大丈夫。
...
それはある春の日の出来事だった。
私は通学の途中で、満開の桜並木の中を、花びらを拾いながら歩いていた。
飛び散る花弁はそれで一つの死骸だった。
小瓶に詰めると、次第に赤茶けて朽ちて ...
羽矢と霧矢は まゆみの木を みずからの眼力で選び
切り落とし弓と成し、その矢を射る。
深い霧の中に 白百合が群生している
この村には いまは おなごしかおらんけんど さすけね
...
あなたがつみがないとおもわれる
そういうかくしんあるなら
このおんなをいしうちになさい
いっておきますが
だれもがつみびとなのです
わたしでさえも
だからつみをおかすこと
つみをつみであ ...
ふるさとが肺を患い
転移する酩酊は
葉桜の色をねぶり
胃壁を食む、蛇が
赤い絵の具を射精する
その、ぬけがら、父の唾液
残滓に海の香り
帆を張る空に
幼い、空腹を晒す
鉄橋、どこ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
読書の影
番田
自由詩
1
13/9/8 1:56
どしゃ降りがトゲトゲにした海原を優しい風が静かに寝かす
北大路京介
短歌
5
13/9/8 1:00
母の手を握り階段一歩ずつ降りる子供の足の小ささ
〃
短歌
5
13/9/8 0:59
球音を聞く度ひどく甦る九回裏に打たれた悪夢
〃
短歌
1
13/9/8 0:59
空が青い理由を君の口からもう一度聴きたい
〃
自由詩
6
13/9/8 0:57
青春を連れてきた人の睫毛が長い
〃
自由詩
4
13/9/8 0:56
いつまでも僕の未来に君がいますように
〃
自由詩
3
13/9/8 0:56
秋の音 (詩人サークル「群青」9月のお題「音」から)
Lucy
自由詩
7*
13/9/8 0:31
猪瀬さん
salco
自由詩
5*
13/9/7 23:25
ずっとずっと
桜 歩美
自由詩
3*
13/9/7 22:37
月気配道標
朝焼彩茜色
自由詩
6*
13/9/7 22:00
パステルカラー
灰泥軽茶
自由詩
6
13/9/7 20:22
小さな視点(詩評)
アラガイs
散文(批評...
6*
13/9/7 18:13
アールグレイのこと
栗山透
自由詩
8*
13/9/7 16:14
傘を捨て (六首)
もっぷ
短歌
3
13/9/7 15:38
五年前 (六句)
〃
俳句
5
13/9/7 15:27
琉球の秋 第二章
朝焼彩茜色
自由詩
4*
13/9/7 13:15
夏の欠片
nonya
自由詩
17*
13/9/7 11:42
夏の終わりの砂浜
夏川ゆう
自由詩
3
13/9/7 11:13
生命の雲
まーつん
自由詩
6
13/9/7 11:12
セミの抜け殻パズル
AB(なかほ...
自由詩
4*
13/9/7 9:31
午後の空室
〃
自由詩
2
13/9/7 9:27
空にあってよかった
〃
自由詩
3
13/9/7 9:26
東京ロマンポルノ
花形新次
自由詩
2
13/9/7 9:17
まる・さんかく・しかく
草野春心
自由詩
4
13/9/7 9:16
ダブル
藤鈴呼
自由詩
2*
13/9/7 9:12
テンパラメンタル
みけねこ
散文(批評...
1
13/9/7 3:37
羽矢と霧矢
るるりら
自由詩
15*
13/9/7 2:52
あなたがた
ドクダミ五十...
自由詩
1
13/9/7 2:48
ぬけがら
sample
自由詩
5
13/9/7 1:08
2471
2472
2473
2474
2475
2476
2477
2478
2479
2480
2481
2482
2483
2484
2485
2486
2487
2488
2489
2490
2491
2492
2493
2494
2495
2496
2497
2498
2499
2500
2501
2502
2503
2504
2505
2506
2507
2508
2509
2510
2511
4.02sec.